「この薬局、忙しいのかな」。求人票だけでは、職場の忙しさはなかなか分かりません。手がかりになるのが、1日の処方箋の枚数と、働いている薬剤師の人数です。
この記事では、薬局の薬剤師の人数についての決まり、処方箋の枚数と人数から忙しさを読むときの考え方、あわせて確かめたいことをまとめます。
この記事の要点
💊 薬剤師転職をお考えなら
- 薬局には、1日平均の取扱処方箋数を40で割った数以上の薬剤師を置く決まりがある(眼科・耳鼻咽喉科・歯科の処方箋は3分の2で計算)
- ただし、これは最低限の基準。忙しさは、処方の内容や事務の人数、在宅の有無でも変わる
- 「1日の平均枚数」と「薬剤師の人数(常勤・パート)」を、時間帯ごとに聞くと実態が分かりやすい
- 見学で、待合室の混み具合と、薬剤師が一人になる時間帯を確かめる
薬局の薬剤師の人数の決まり
薬局では、調剤に従事する薬剤師の人数が、その薬局の1日平均の取扱処方箋数を40で割った数以上でなければならないと定められています。眼科・耳鼻咽喉科・歯科の処方箋は、3分の2を掛けた枚数で数えます(薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令第1条)。
これは、法律で定められた最低限の基準です。基準を満たしていても、時間帯によって忙しさが大きく違うこともあります。
枚数と人数から忙しさを読むときの考え方
| 見るところ | 考え方 |
|---|---|
| 1日の平均枚数 | 平均だけでなく、多い曜日・少ない曜日を聞く |
| 薬剤師の人数 | 常勤とパートの内訳、時間帯ごとの人数 |
| 事務スタッフの人数 | 入力や会計を事務が担当するかで、薬剤師の負担が変わる |
| 処方の内容 | 一包化や粉薬の調剤、在宅の患者さんが多いと、1枚あたりの時間が長くなる |
| 門前の医療機関 | 診療科と、受付の終了時刻(閉局時刻に影響する) |
同じ枚数でも、処方の内容や体制で忙しさは変わります。数字だけで判断せず、中身も聞いてみましょう。
面接や見学で聞きたいこと
| 確認すること | 聞き方の例 |
|---|---|
| 枚数の波 | 「処方箋が多いのは、何曜日の何時ごろですか」 |
| 人数の配置 | 「その時間帯は、薬剤師が何人いますか」 |
| 一人になる時間帯 | 「薬剤師が一人になる時間帯はありますか」 |
| 薬歴を書く時間 | 「薬歴は、いつ書くことが多いですか」 |
見学では、待合室の混み具合や、薬剤師同士の声のかけ方も見ておきましょう。見学の頼み方は薬局見学の申し込み方で紹介しています。
処方の中身で変わる手間の例
| 処方の特徴 | 手間が増えやすい理由 |
|---|---|
| 一包化が多い | 分包と監査に時間がかかる |
| 粉薬・水剤・軟膏の混合が多い | 計量や混合の作業が増える |
| 在宅の患者さんが多い | 訪問や報告書の作成の時間が必要になる |
| 新しい患者さんが多い | 初回の聞き取りや説明に時間がかかる |
| 疑義照会が多い診療科 | 医療機関への確認の時間が増える |
同じ枚数でも、こうした特徴によって忙しさは大きく変わります。面接で「どんな処方が多いですか」と聞いてみましょう。
忙しさは、悪いことばかりではない
処方箋の枚数が多い薬局は、さまざまな処方に触れられる、チームで分担する体制が整っている、といった面もあります。大切なのは、自分が求める働き方と合っているかどうかです。経験を積みたいのか、落ち着いて働きたいのか、自分の希望をはっきりさせておきましょう。
よくある質問
Q. 1日の処方箋の枚数は、求人票に書いてありますか?
書かれていることもありますが、書かれていない場合は面接やエージェントの担当者を通して聞きましょう。
Q. 薬剤師1人あたりの枚数が少なければ、楽な職場ですか?
一概には言えません。在宅や一包化が多い、事務スタッフが少ないなど、1枚あたりの手間が大きい場合もあります。
Q. 処方箋の枚数が少なすぎる薬局は、心配ですか?
経営や人員の配置に影響することもあります。将来の見通しや、ほかの店舗への応援の有無もあわせて確認しましょう。
まとめ
- 薬局には、1日平均の処方箋数を40で割った数以上の薬剤師を置く決まりがある
- それは最低限の基準。処方の内容・事務の人数・在宅の有無でも忙しさは変わる
- 枚数と人数は、曜日や時間帯ごとに聞く
- 見学で、混み具合と一人になる時間帯を確かめる
職場の内部の情報を担当者に確かめてもらいながら探したい場合は、ファルマスタッフとレバウェル薬剤師の比較も参考にしてください。



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