退職が決まったら、残る職場の人のために引き継ぎをして、最終日には挨拶をします。引き継ぎをきちんとしておくことは、患者さんへの影響を小さくし、円満に退職するためにも大切です。
この記事では、薬剤師の引き継ぎ書に書いておきたい項目、引き継ぎの進め方、最終日の挨拶の例文をまとめます。
この記事の要点
💊 薬剤師転職をお考えなら
- 引き継ぎは、担当業務を書き出すことから始める。在宅や発注など、時間のかかる業務から先に
- 引き継ぎ書には、手順だけでなく「注意が必要な患者さん・取引先」「定期的な業務の時期」も書く
- 後任者と一緒に実際にやってみる時間をとる
- 最終日の挨拶は短く、感謝を中心に伝える
まず、担当業務を書き出す
引き継ぎの最初の一歩は、自分が担当している業務をすべて書き出すことです。毎日・毎週・毎月・不定期に分けると、漏れを防ぎやすくなります。
| 頻度 | 業務の例 |
|---|---|
| 毎日 | 調剤・監査・投薬、薬歴、発注、在庫の確認 |
| 毎週 | 在宅の訪問、定期的な配達、卸との連絡 |
| 毎月 | 棚卸、期限の近い薬の確認、報告書の作成、請求関係の作業 |
| 不定期 | 施設や医療機関との連絡、勉強会、新人の指導 |
引き継ぎ書に書いておきたい項目
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 業務の手順 | 誰が読んでも同じようにできるよう、順番どおりに書く |
| 定期的な業務の時期 | 「毎月〇日まで」「〇曜日の午前」など、具体的に |
| 関係する連絡先 | 医療機関、施設、卸、本部の担当者など(職場で共有されている範囲で) |
| 注意が必要な点 | 在宅の患者さんの訪問時の注意、取り寄せの多い薬など(個人情報の扱いは職場の決まりに従う) |
| 進行中の案件 | 途中になっている作業と、次にやること |
| 書類やデータの保存場所 | 紙とデータの置き場所 |
患者さんの情報を含む内容は、職場の決まりに従って、決められた方法で引き継ぎましょう。個人の端末やメモに持ち出さないことも大切です。
引き継ぎの進め方
- 退職日から逆算して、引き継ぎの計画を上司と決める
- 在宅や発注など、時間のかかる業務から引き継ぎを始める
- 後任者と一緒に実際にやってみる。最初は一緒に、次は見守る
- 在宅の患者さんや施設には、上司と相談のうえで担当の交代を伝える
- 最終日の前に、引き継ぎ書と進行中の案件を後任者と確認する
管理薬剤師の場合は、後任の決定や届出も関わります。詳しくは管理薬剤師が退職するときの進め方を参考にしてください。
最終日の挨拶の例文
朝礼などで挨拶する場合(例文)
「本日で最終日となりました。〇年間、皆さまには大変お世話になりました。至らない点も多かったと思いますが、たくさん助けていただき、ありがとうございました。皆さまのご健康とご活躍をお祈りしています。」
メールで挨拶する場合(例文)
「本日をもちまして退職することになりました。在職中は大変お世話になり、ありがとうございました。担当業務は〇〇さんに引き継いでおります。今後ともよろしくお願いいたします。」
退職の理由や次の職場について、詳しく話す必要はありません。感謝を中心に、短く伝えましょう。
最終日までにしておくこと
- 引き継ぎ書を後任者と上司に渡す
- 貸与物(社員証、鍵、白衣など)を返す
- 受け取る書類(源泉徴収票、離職票など)の受け取り方を確認する
- 私物を持ち帰る
受け取る書類と返す物は退職時に受け取る書類と返す物、退職の伝え方は薬剤師が退職を伝える方法、退職届の書き方は退職届・退職願の書き方で解説しています。
よくある質問
Q. 引き継ぎの期間はどのくらい必要ですか?
担当業務や後任者の経験によって違います。在宅や管理業務を担当している場合は、余裕をもって計画しましょう。
Q. 後任者が決まらないまま退職日が近づいたら?
引き継ぎ書を上司に渡し、進行中の案件を上司と確認しておきましょう。後任が決まったときに困らないよう、書類を整えておくことが大切です。
Q. 有給休暇の消化と引き継ぎ、どちらを優先すべきですか?
どちらも大切です。引き継ぎの計画と有給休暇の使い方を、早めに上司と相談しましょう。
まとめ
- 担当業務を、毎日・毎週・毎月・不定期に分けて書き出す
- 引き継ぎ書には、手順・時期・連絡先・注意点・進行中の案件を書く
- 後任者と一緒にやってみる時間をとる。患者さんの情報は職場の決まりに従って扱う
- 最終日の挨拶は、感謝を中心に短く
退職から入社までの段取りを担当者と相談しながら進めたい場合は、ファルマスタッフとレバウェル薬剤師の比較も参考にしてください。



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