転職の選考が進むと、応募先から「前の職場の上司に、あなたについて話を聞いてもいいですか」と聞かれることがあります。いわゆるリファレンスチェック(前職調査)です。「今の職場に転職がばれるのでは」「何を聞かれるのか」と不安になる人もいるでしょう。
この記事では、リファレンスチェックの仕組み、本人の同意との関係、頼まれたときの対応と準備をまとめます。
この記事の要点
💊 薬剤師転職をお考えなら
- リファレンスチェックは、応募先が前の職場の上司などに働きぶりを確認するもの
- 個人データを第三者に渡すには、原則として本人の同意が必要(個人情報保護法第27条)
- 在職中で今の職場に知られたくない場合は、その事情を伝えて、前の職場の人などに頼めないか相談する
- 経歴や退職理由は、事実のとおりに伝えておくことが大切
リファレンスチェックとは
応募先が、応募者の同意を得たうえで、前の職場や今の職場の上司・同僚などに、働きぶりや人柄を確認することです。外資系の企業などで行われることがありますが、薬局や病院でどの程度行われているかは、応募先によって違います。
| よく確認されること | 例 |
|---|---|
| 在籍していた期間と役割 | 「管理薬剤師として勤務していましたか」 |
| 仕事の進め方 | 「調剤や服薬指導はどのように進めていましたか」 |
| 周りとの関わり方 | 「チームの中でどんな役割を担っていましたか」 |
| 退職の理由 | 本人の説明と、事実が大きく違っていないか |
本人の同意がないと、原則として行えない
会社が持っている個人データを第三者に渡すには、原則として本人の同意が必要です(個人情報保護法第27条、個人情報保護委員会「個人データを第三者に提供する際に本人の同意をとる必要はありますか」)。そのため、リファレンスチェックは、応募者の同意を得てから行われるのが一般的です。
同意を求められたら、誰に、何を確認するのかを聞いてから答えましょう。
頼まれたときの対応
同意する場合
- 誰に連絡を取るのか、何を確認するのかを応募先に確認する
- 推薦してくれる人(前の上司など)に、事前にお願いしておく
- 応募先と推薦者の連絡がつくよう、連絡先を伝える
今の職場に知られたくない場合(例文)
「現在の職場には転職活動をまだ伝えておりませんので、現職の上司への確認は、内定後にしていただくか、前職の上司にお願いすることは可能でしょうか。」
事情を伝えて相談すれば、対応を考えてもらえることがあります。エージェント経由で応募している場合は、担当者を通して相談しましょう。
推薦者にお願いするときのポイント
- 応募先と、確認される内容の見込みを伝える
- 連絡が来る時期の目安を伝える
- 確認が終わったら、お礼を伝える
推薦者には、自分の仕事ぶりをよく知っている人を選びましょう。管理薬剤師や薬局長など、一緒に働いた期間が長い人が向いています。
前の職場との関係で気をつけたいこと
- 退職のときに、引き継ぎや挨拶を丁寧にしておく。推薦をお願いしやすくなる
- お世話になった上司の連絡先を、退職後も分かるようにしておく(本人の了承を得て)
- 推薦者に、患者さんの情報や前の職場の内部の情報を話してもらう必要はない。確認されるのは、あなたの働きぶり
リファレンスチェックがない場合でも、薬剤師の世界は地域の中でつながっていることがあります。円満に退職しておくことは、次の職場での働きやすさにもつながります。
経歴や退職理由は、事実のとおりに
リファレンスチェックがあってもなくても、履歴書や面接で伝える経歴は、事実のとおりにしておくことが大切です。退職理由を前向きな言葉で伝えることと、事実と違うことを言うことは別です。履歴書の書き方は履歴書・職務経歴書の書き方、面接の準備は二次面接・最終面接で解説しています。
よくある質問
Q. リファレンスチェックを断ると、不採用になりますか?
応募先の判断によります。断る理由がある場合は、事情を説明し、代わりの方法(別の推薦者など)を相談してみましょう。
Q. 前の職場が、同意なしに応募先に情報を伝えることはありますか?
個人データを第三者に渡すには、原則として本人の同意が必要です。気になることがあれば、応募先に確認方法を聞いてみましょう。
Q. 推薦者は誰に頼めばいいですか?
一緒に働いた期間が長く、仕事ぶりを知っている上司や先輩が向いています。事前に了承を得ておきましょう。
まとめ
- リファレンスチェックは、同意を得たうえで前の職場などに働きぶりを確認するもの
- 個人データの第三者提供には、原則として本人の同意が必要
- 今の職場に知られたくない場合は、事情を伝えて相談する
- 経歴や退職理由は事実のとおりに伝える
応募先とのやりとりを担当者に任せたい場合は、ファルマスタッフとレバウェル薬剤師の比較も参考にしてください。


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