みなさんこんにちは!
薬局長のぴろしきです。
薬剤師が転職する際の理由として多くの割合を占めるのは給料面です。
給料アップを考えた際に第一候補に上がるのは、ドラッグストアではないでしょうか。
OTC薬剤師は給料は高いですが、レジ打ちなどの業務に抵抗がある人も多いです。
では、調剤併設ドラッグストアの調剤薬剤師はどうでしょうか。
今回の記事では、現役の大手ドラッグストア薬局長である私が、調剤併設ドラッグストアで働くメリットを解説していきます。
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幅広い知識・経験が得られる
調剤併設のドラッグストアだと調剤や医療用医薬品の知識に加えて、OTCや健康食品などの知識も身につきます。
調剤薬局における利益算定の根拠となっている調剤報酬は、改悪することはあっても改良されることはありません。
なぜなら、日本は少子高齢化の一途を辿っているからです。
医療用医薬品は使えば使う程、国の医療費を圧迫していきます。
医療用医薬品のメイン使用者である高齢者が増えれば当然医療費は上がっていきます。
加えて、財源である税金を納める若い人たちは減っているわけです。
そうなると、調剤報酬改定などによって支出を調整していくしかないわけです。
そのような背景から今後は、
❌調剤しか出来ない薬剤師
よりも、
⭕調剤も出来るし、OTCや健康食品の知識と販売力もある薬剤師
の方が市場からの需要があることは明白です。
調剤併設ドラッグストアでは、OTCはもちろんのこと、健康食品や日用品に至るまで様々な相談を受けます。
お客さん、患者さんからの飲み合わせや生活のリアルな悩み相談を受けることで本当に使える知識が身についていきます。
調剤併設ドラッグストアで勤務していると調剤薬局だけでは伸ばしにくいスキルが伸ばせるので、
より需要のある薬剤師を目指せることが大きなメリットです。
→需要のある薬剤師を目指してみるかかりつけ薬剤師などのノルマに厳しくない
調剤薬局では、各種加算を獲得していくことが目標となっていたりします。
会社によっては、かかりつけ薬剤師などの獲得がノルマ化しているところもあります。
これは営業が苦手な人にとっては大変ネックなのではないでしょうか。
会社によって差はありますが、実は調剤併設ドラッグストアにおいてはこれら加算の獲得がノルマになっていることはあまりありません。
もちろん、利益を増大させていくことが営利企業の大きな目的ですから獲得しなくて良いということではないですが、
調剤専門の会社よりも厳しくはありません。
なぜそのようなことになっているかというと、調剤併設ドラッグストアは、
調剤部門だけで利益を取らなければならないわけではないからです。
ドラッグストア側、つまり物販部門でも利益を獲得していけるため、調剤の加算にそれほど注力しなくても良くなります。
これは、営業・セールスが苦手な薬剤師さんにとっては意外な朗報なのではないでしょうか。
また、ドラッグストアは患者さんとの接点が多いことも特徴の一つです。
調剤薬局であれば処方箋を持った患者さんとしか接することができませんが、ドラッグストアであれば気軽に日用品を買いに来たお客さんとの会話から健康相談に発展することがあります。
これにより、これからの薬剤師に求められるコミュニケーション能力や接客スキルが向上します。
🗣️「患者さんとしっかり話していたい」
そんな人こそ調剤併設ドラッグストアで働いてみるのはいかがでしょうか。
→ノルマに厳しくない職場を探してみるキャリアの選択肢が幅広い
調剤専門の会社にいると、
🥼薬剤師=調剤業務のみ
になりがちです。
しかしながら、ドラッグストアにおいては様々なキャリアの選択肢があります。
マネジメントや店舗運営に関する経験を積むことが出来るのはもちろんのこと、
会社によっては人事やプライベートブランドの商品開発、海外事業など、調剤とは距離のある仕事をすることも可能なのです。
実際、私自身も人事として活動していましたし、友人にも商品開発などの部署で働いている薬剤師もいます。
😕「薬剤師としてだけで働き続けるのもつまらないし、かといってMRも大変そうだからなぁ…」
そう考える方にとってはドラッグストアでのキャリア形成はうってつけだと思います。
詳しくはこちらの過去記事も参考にしてください👇
→調剤以外のキャリアも見てみる勤務条件に柔軟性がある
転職エージェントでオススメされる調剤併設ドラッグストアは大手企業のことが多いです。
大手に勤務していると様々な恩恵が受けられます。
大手企業は、中小に比べて人員が充足している傾向にあります。
人員が多いということは、
🕐勤務時間(シフト)の調整がつけやすかったり、
🗾勤務地希望が受け入れられやすい
ということにつながります。
さらに、自分の代わりになる社員がいくらでもいるので、
🤰産休や育休に入りやすい
といったことも大きなメリットでしょう。
実際、私も男性かつ薬局長でありながら1年間の育児休業を取得しています。
育休について、詳しくはこちらの過去記事もどうぞ👇
中小の調剤薬局であれば、代わりの人員が見つかりにくいため、休暇を取得する際の融通が効きにくいでしょう。
私の知り合いの話ですが、会社によっては女性であっても産休・育休に入りづらいところもあるそうです。
現在、世界中で就業における男女間の格差是正や男性の育児推奨が叫ばれています。
日本も遅れを取りながらもその流れに乗ってきています。
そんな中で、女性の育休すら推奨されないような会社であれば、そのような時代遅れの職場からは早急に離れて欲しいと思います。
外の世界に目を向ければ、必ずもっと今よりも良い職場が見つかりますよ。
→薬剤師が多い職場を探してみる福利厚生が手厚い
こちらに関しても、大手に限った話となりますが
チェーンドラッグストアでは健康保険や厚生年金、各種休暇や社員割引などの福利厚生が充実していることが多いです。
例えば有給一つとってみても、
募集要項には制度上有給が取れるようなことが書いてあったとしても、
実際は中小薬局は使えなかったりします。
なぜなら、
👤人員が少ないから
です。
対して、大手のドラッグストアであれば取りたい時に自由に有給を使うことが出来ます。
(もちろん早めに申請することは大切ですよ。マナー的に。)
これは、大手企業の体力の大きさに起因します。
要は、
💴👨👨👧👧大手企業はカネもヒトもたくさんあるから福利厚生を充実させられるよ
ってことです。
その他、薬剤師であれば受けておきたい生涯学習の研修も勤務時間内で受けられます。
これは、限られた時間の中で勉強したい薬剤師さんにとってはありがたいですよね。
私は立場上、中小薬局からの転職者と話す機会も良くありますが、大手企業の文化に良い意味で驚かれる事が多いです。
😳「男性なのに育休一年取ったんですか?!」
😟「こんなに有給使っても大丈夫なんでしょうか…?」
😧「企業健診、勤務時間内に行けるんですか?!前の職場では有給使って受診しないといけませんでした…」
などなど。
正直、どれも当たり前のことなのですがギリギリの経営をしている中小にとっては、
社員に福利厚生をあまり利用して欲しくないというのが本音なのかもしれません。
中小薬局でしばらく勤務している方にとっては福利厚生などまともに使えないのが当たり前という感覚になっているかもしれませんが、
あくまでこれらは従業員に許された制度上の権利です。
制度が形骸化していて、従業員の利益を無視しているような職場であれば早めに離れるべきだと思います。
→福利厚生が充実した職場を探してみる収入面のメリット
最後は言わずもがな。
大手ドラッグストアは給料が高いです。
新卒入社で初年度から年俸500〜550万円程度が設定される会社も珍しくありません。
🥼調剤専門の会社に勤務すること
と
💊調剤併設のドラッグストアで調剤薬剤師として勤務すること
を比較すると、業務内容については実は大差がありません。
😔「ドラッグストアでは勉強出来なさそう…」
🫨「レジ打ちとかさせられるのでは…?」
という印象があるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
先述したように、業務時間内の研修もたくさんありますし、調剤専任なのであればレジ打ちすることもありません。
やっていることが同じなのであれば、自分の時間単価をより高く買ってくれる職場に勤めておくべきだと思います。
わざわざ安月給のところに務める必要はありませんよね。
ちなみに会社によっては、OTC専任であればさらに高い給料が望めますよ〜👍
→高収入の職場を探してみるまとめ:調剤併設ドラッグストアにはメリットがたくさん!
ここまでよんでくださった皆さんには、
中小薬局を否定しているように聞こえるかもしれませんが、
中小には、大手にはないメリットがあります。
それぞれ合う合わないは各人の考え方によります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください👇
ドラッグストアと聞いて皆さんが想像するような社名の大手企業は、登録販売者などの総合職では簡単に就職できません。
ですが、薬剤師という免許があれば比較的簡単に就職できます。
薬剤師の免許は皆さんが苦労して手に入れた言わば特急券です。
転職の際に大きな労力を使わず、転職後は大手企業の恩恵を受けられるのであれば、転職しない選択肢は明確な悪手だと思います。
しかしながら、会社によって特徴や差があることもまた事実なので、独りでの転職活動ではなく
エージェントから情報収集して自分にベストな転職先を選ぶべきだと思います。
🥵「薬剤師の転職エージェントは数が多くて選びにくいよ!」
という方に向けて、元人事の私がオススメするエージェントの比較記事を作成しています。
薬剤師転職に少しでも興味が湧いた方はぜひこちらの記事もご覧ください👇
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