皆さんこんにちは。
薬局長のぴろしきです。
少し前に大手ドラッグストアの社長が不倫で退任したという報道がされました。
この報道そのものについて言えば、
個人的には「退任までしなくても…」とは思いますが、会社や世間は許さなかったようですね。
今回の報道から薬剤師の我々がやるべきことは、
ヤジウマ根性で
😡「不倫はよくない！」
とか
😠「責任とって辞めるのが筋だ！」
とか
そういうことを話すことではありません。
ゴシップに着目しても人生良くなりませんからね。
不倫というのは一般的には悪いことであると認知されていると思います。
社会的に悪と見なされる行為を、
それなりの立場のある人が行ってしまうような職場で働くことが皆さんにどんな不利益を与えるのか、
一緒に考えていきましょう。
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コンプライアンス不良とは
そもそもコンプライアンスとは、
私たち薬剤師は「服薬遵守」と頭で置き換える人がほとんどだと思います。
ですが、今回の報道のような場合は、
企業コンプライアンス、つまり「法令遵守」を指します。
要は、法律やルールをきちんと守りましょうということです。
しかしながら、昨今の企業に求められているコンプライアンスは、それだけでは足りません。
倫理観、公序良俗などの社会的な規範に従い、公正・公平に業務をおこなうことが求められています。
本報道のような不倫なんてもってのほかというわけです。
その他にも、パワハラやセクハラなどのあらゆるハラスメントや、金銭の不正など
一般的に考えて悪いこととされていることが横行しているような状態をコンプライアンス不良と考えてOKです。
コンプライアンス良好の職場を見てみる
コンプライアンス不良の職場に居続けるとどうなる？
さて、前項であげたようなコンプライアンス不良の職場に居続けると一体どうなるのでしょうか。
まず第一に憂慮すべきは、皆さん自身が体調を崩してしまう恐れがあるということです。
例えば、パワハラが横行している職場にいるとします。
上司に
「お前は本当に使えないヤツだな」
とか
「もう辞めたら？」
とか
傷つく言葉を言われたりするでしょう。
言葉の暴力以外にも、
🤯明らかに処理しきれない仕事量を振ったり
あるいは逆に
🫸仕事をほとんど与えなかったり
👤仲間はずれにする
📲業務時間外に仕事の連絡を頻繁にする
などもパワハラに該当します。
こういったことを立場が上の者から毎日のように続けられると、知らず知らずのうちに体を壊します。
怖いのは知らず知らずのうちにという点です。
😥「これくらいのことなら自分が我慢すれば良いか…」
😰「自分も悪かったかもな…」（本当は全く悪くないのに）
心も体も、ジワジワといたぶられている時にはダメージに気付きにくいものです。
毎日少しづついたぶられ、ある日出勤しようとすると突然涙が止まらなくなったり、震えが起きたりします。
気が付いた時には病院通いが必要になっていたりするのです。
また、感覚が麻痺し自分自身のモラルが低下することも起こり得ます。
ハラスメントや金銭の不正を、上司などの身近な人が行っているような環境にいると
それらの行為が悪いことであるという感覚が鈍り、自分自身がその悪事に手を染めてしまう事に抵抗が無くなってきます。
例えば、パワハラを受けて育った人は自分の後輩や部下にもパワハラをしてしまう可能性が高いです。
また、経費を私用に使ったりするような上司の下にいるとだんだんと罪悪感が無くなり、
自分も少しずつ、最初は数百円…千円…数千円と少額から経費に手をつけてしまうこともあり得ます。
上司の不正がバレなかったからといって自分がやってしまった時にバレないとは限りません。
金銭の不正、特に窃取は犯罪行為です。
懲戒解雇や逮捕にまで繋がる可能性もあります。
ちなみに、この記事を書いている最中に、
こんな報道が新たに入ってきました。
本件の常習性などは不明ですが、
いずれにせよ、コンプライアンス不良の職場で働き続けるということは
よっぽど芯を強く持っている人でない限りは身を滅ぼす危険性があるということです。
薬剤師が活躍しているホワイト企業を見てみる
原因と対策
ではなぜ、このようなコンプライアンス違反が起こるのでしょうか。
一般的に考えられる原因とその対策を考えていきましょう。
原因
個人の意識の問題
単純に従業員や役員のコンプライアンスに関する知識や意識が欠けているパターンです。
こういった職場は独裁政治的な運営になってしまっているケースが多いです。
例えば、
店長や薬局長の言うことが絶対になっていたり
マネージャーや社長に誰も逆らえない状態になっていたり…
（思い当たる節がある人、いませんか？笑）
リーダーの言動が業績を上げるためや社会を良くするためにおいて正しければ良いのですが、そうでなかった場合が最悪です。
組織の体制
不正を見て見ぬ振りする風習が身についてしまうと、
間違ったことを行っていたとしても止めてくれる人がいないので、
組織全体としてコンプライアンス不良の状態に陥りがちです。
マニュアルやルールが”形式上”あったとしても意味をなさないものとなってしまいます。
経営環境
競合他社との競争が激しくなったりすることや、
我々の業界だと調剤報酬の改訂も影響します。
競争が激化すると、
🏢他社よりもいかに優位に立つか、
🏇他社と差別化するか
ということにばかりフォーカスがいってしまい、
外部からのプレッシャーが生じることがあります。
こうしたプレッシャーから、不正行為に走ることも少なくありません。
例えば、
売上が足りなくて自分で商品を購入して売上を不正計上したり、
上層部からの圧力がストレスとなり、部下にハラスメントを行ったり…
悲しいことですが、上からやられたことを下にしてしまうのが人間の性です。
仕事を頑張ること自体は称賛されるべきことですが、
誰かが嫌な思いをしながら仕事を進めていくのは避けたいところですね。
対策
こうした場合の対策は、上の立場から見るか、下の立場から見るかで変わってきます。
まずは上の立場から見た場合を考えてみましょう。
部下が安心して働ける環境を作る
例えば、
「仕事で意図せずミスをしてしまったが、上司に怒られるのが嫌でそのミスを隠す」
よくある話だとは思いますが、コンプライアンスを守るという観点で見れば危険信号が出ています。
少し古い記事ですが過去にはとある薬局でこのような事故も起きています。
この記事によると、
管理薬剤師は「ミスに気付いたが会長に怒られるのが嫌で報告も回収もしなかった」と述べています。
こういう不祥事の芽が出てきた段階において、
📲上司への迅速な報告
や、
🫂ミスをしても上司や先輩がすぐに気づいたりフォロー出来る体制
が常にシステムとして構築出来ていることが大切となります。
こうしたシステムの構築は下の立場の者にとっては難しいです。
権力のある上の立場の人がトップダウンで使っていく方が効率的です。
では、下の立場の場合はどうすれば良いのでしょうか。
出世してシステムを構築する
一つは、出世して権限を持つことです。
会社員のように組織に所属している以上は、上が決めたルールや慣習に従わなければなりません。
組織の風習は下からボトムアップで変えていくことは大変難しいです。
よく、”自称”風通しの良い職場で
🤸自由闊達な風土
🗣️上下の役職を超えて意見を言える風習
を謳っている職場もありますが、
実際に下の立場からモノを言ってみると
左遷をくらうか評価を下げられるのがオチです。
組織においての決定権や発言権を持つためには、出世することが最も効率的かつ有効なのです。
転職する
とはいえ、
😣「出世なんて限られた人しかできないよ…」
😰「昇進するまで待ってられないしな…」
そう感じる方も少なくないのではないかなと思います。
そういう方にオススメの手段は
転職
です。
転職は誰しもが持っている最強の切り札です。
ポケットモンスターで言えばマスターボール、
ファイナルファンタジーでいえばラストエリクサーです。
こう言うと、
😣「転職なんてリスクが高いよ…」
😰「3年は勤めてないと次の転職は難しいっていうしな…」
と転職に対してネガティブな意見が聞かれることがあるのですが、
そういう方はまずは転職”活動”から始めてみましょう。
転職活動から始めてみる
転職活動と転職はイコールではありません。
転職活動は転職市場のチェックをしたり、自身が転職しやすくするためにスキルアップする事を指します。
転職そのものとは似て非なるものです。
転職にはリスクが伴いますが転職活動はノーリスクです。
🤔「でも転職活動なんてどうやったら良いか分からないよ…」
そんな方は、まずは転職エージェントに登録するところから始めてみましょう。
転職エージェントと聞くと良いイメージを持たない方もいるかもしれませんが、
彼らは薬剤師転職の専門家です。
それを専門の仕事にしているため、情報網がまるで違います。
また、もし興味のある職場があった場合、年収を交渉するケースが出てくると思いますが、
交渉に関してもプロですので、独りで転職活動するよりも必ず満足できる年収へと交渉してくれます。
オススメの転職エージェントはこちら
ちなみに、先ほど例に挙げたラストエリクサーというアイテムにちなんだ、
ラストエリクサー症候群という言葉をご存じでしょうか。
ラストエリクサー症候群とは、ゲームにおいて希少な消費アイテムを温存したまま使わずにクリアしてしまうプレイスタイルを指す俗語。
https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%BC%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4#:~:text=%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%BC%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%E3%81%A8%E3%81%AF,%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%92%E6%8C%87%E3%81%99%E4%BF%97%E8%AA%9E%E3%80%82
日本人らしいといえば日本人らしいですが、私からすれば非常にもったいないと思います。
利用する事でゲームを簡単に進めることが出来るのであれば、使わない選択肢はありません。
求職者は転職エージェントという強力アイテムを無料で使えますので、
使えるものは何でも使ってより良い職場を探していきましょう。
試しに転職エージェントを使ってみる
薬局の数はコンビニよりも多い
よく聞く言葉だと思います。
今いる職場が不良な職場であったとしても、
ホワイト企業やあなたに合う職場は必ずあります。
行動せずに諦めるのではなく、まずは外の世界を見てみることから始めてみましょう。
元人事が解説した”使える薬剤師転職エージェント”の比較記事はこちらから👇
