
大学を卒業していよいよ薬剤師になった…。
ドキドキするなぁ💦どんなことに気を付けて働けば良いんだろう??

国家試験合格、おめでとうございます!
新人薬剤師の皆さんは初めての職場でドキドキしているかと思います。
本日は、現役薬局長の私が新人薬剤師さんに向けて気を付けておくべきことを7つに絞って解説していきますね✊
薬剤師としての第一歩を踏み出したあなたへ。
薬剤師という仕事は、専門性が高く、患者さんの命や健康に関わる責任ある職業です。
だからこそ、新人のうちから意識しておくべきポイントがいくつもあります。
この記事では、現場で役立つ実践的なアドバイスを7つに絞って、さらにその背景や応用のしかたまで深掘りしてお伝えします。
これからの薬剤師人生のスタートに、ぜひ役立ててください。

基本の服薬指導をおろそかにしない

新人のうちは、マニュアル通りに指導することが多いですが、患者さんの理解度や不安に応じて柔軟に対応することが大切です。
単に「この薬は朝・晩に飲んでください」と伝えるだけではなく、「なぜその時間に飲む必要があるのか」「副作用が出た場合はどう対応すればよいか」までを意識して説明できるようにしましょう。
服薬指導は、単なるルーティン業務ではありません。
患者さんの服薬コンプライアンス(薬の正しい服用)がきちんと守られなければ、せっかくの治療も意味を成しません。
ポイント:
- 患者さんの年齢や生活スタイルに応じた言葉選びを心がける
- 質問される前に、よくある疑問には先回りして説明する
- 疑問が残っていそうな表情を見逃さない
- 「飲みにくい薬」「飲み忘れが多い薬」の工夫例を事前に調べておく
- 指導の内容は必ず記録に残す
📝補足コラム:服薬指導で喜ばれたひと言集
- 「これはお食事のあとに飲むと胃が楽ですよ」
- 「飲み忘れたらどうすればいいかも覚えておきましょう」
- 「副作用が気になるときは、すぐにご連絡ください」
分からないことは必ず確認する

現場では思いがけない質問を受けることがあります。
👴「○○って何ですか?」
👵「この薬とこの薬は一緒に飲んでいいの?」
といった問い合わせに、分からないまま曖昧な返事をするのは非常に危険です。
分からないことがあれば、必ず上司や先輩、医師に確認を取りましょう。
ポイント:
- 分かったふりをしない勇気を持つ
- 確認後は、自分でノートなどに記録しておく
- 同じミスを繰り返さないようにする
- 医師や看護師との連携も遠慮せずに行う
- 必要があれば資料や書籍もその場で引く姿勢を持つ
📝補足コラム:新人が「確認しやすくなる」魔法の言い回し
- 「念のため一緒に確認させていただいてもよろしいでしょうか?」
- 「自信がないので、先輩に確認したいと思います」
- 「記録のためにも、一度上の者に確認をとります」
調剤過誤を防ぐためのチェック体制を習慣化する

調剤業務はスピードと正確さの両立が求められます。
慣れていないうちは、「つい」や「うっかり」でミスをしてしまう可能性もあるため、チェックリストやダブルチェックを徹底しましょう。
ポイント:
- すべての薬を1つずつ確認する癖をつける
- チェックの手順を自分の中でルーチン化する
- 他のスタッフとの連携を密にする
- 疲れているときほど声に出して確認する
- ミスを責める文化ではなく、共有し学び合う姿勢が大切
📝補足コラム:「ヒヤリ・ハット」体験の共有で学ぶ
調剤過誤を未然に防ぐためには、現場でのヒヤリ・ハットの共有が重要です。
「ヒヤッとしたけどミスにはならなかった」という経験は、次に同じ場面で迷わないための貴重な教材になります。
患者とのコミュニケーション能力を磨く

薬の説明だけでなく、患者さんの生活や健康状態に対する気配りや思いやりが信頼を築くポイントになります。
患者との会話の中で、些細な健康の変化を読み取ることが、重大な健康リスクの早期発見につながることもあります。
また、患者の不安を取り除き、安心して薬を使ってもらうためにも「伝え方の工夫」が必要です。表情、声のトーン、言葉選びなど、非言語コミュニケーションの意識も持ちましょう。
ポイント:
- 患者さんの目を見て話す
- 一人ひとりに合わせた話し方を心がける
- 雑談を通して信頼関係を築く努力も大切
- 身だしなみや清潔感にも配慮する
- 相手の表情や反応から感情を読み取る
📝補足コラム:信頼を得る「+1アクション」
- 「最近調子はいかがですか?」と一声添える
- 患者さんの名前を覚えて呼ぶ
- メモや説明カードを渡すなど、視覚的な補助をつける
薬の知識を「現場で使えるレベル」に引き上げる

大学で学んだ薬理学や薬剤学の知識は、現場で即戦力になるとは限りません。
現場では、単に薬の名前や作用機序を知っているだけでは不十分です。
処方意図の理解、患者の背景に合わせた薬の選択、副作用の予測と対応など、実践的な判断力が求められます。
現場で役立つ勉強法:
- 処方箋を見たときに「なぜこの薬?」と考える習慣
- 添付文書を読む際は、副作用と禁忌を重点的に確認
- 日常的に疾患ごとの標準治療を把握しておく
ポイント:
- よく処方される薬から知識を深めていく
- 病態と薬のつながりを意識して学ぶ
- 学びをアウトプットする(人に説明できるレベル)
- 疾患別に副作用の注意点を整理する
- 副作用や相互作用のケーススタディも習得する
📝補足コラム:勉強の習慣化には「小さな達成感」
- 1日1薬でもOK、今日調べた薬をノートに残す
- 「明日説明したい薬」を1つ決めて帰宅
- 週末にその週の復習クイズを作ってみる
チーム医療の中での自分の役割を理解する

薬剤師は、医師・看護師・栄養士・ケアマネージャーなど多職種と連携して患者を支えます。
薬剤師が担うべき情報提供や服薬指導、処方提案は、他の医療従事者の判断や行動に大きな影響を与える重要な役割です。
カンファレンスでの発言や、現場での積極的な発信を恐れずに行うことで、「薬の専門家」としての信頼が深まります。
ポイント:
- 他職種への報告・連絡・相談のタイミングを見極める
- 記録や申し送りを丁寧に行う
- 自分の発言が患者のケア全体に影響を与えることを意識する
- 医師や看護師と対等に話せる専門性を持つ
- カンファレンスでの発言にも積極的に参加する
📝補足コラム:チーム医療の現場で信頼される薬剤師とは?
- 医師に「それいいね!」と言わせた副作用対策提案
- 看護師に「説明助かります」と言われた投薬アドバイス
- 栄養士と連携して栄養吸収に配慮した服薬設計
自分の心と体を大切にする

新人薬剤師は覚えることが多く、プレッシャーや責任感で心身のバランスを崩しがちです。
体調不良やメンタルダウンは、業務ミスや人間関係の悪化につながることもあるため、早めのケアが重要です。
心と体のメンテナンスも、プロとしての大切な自己管理のひとつです。
特に、失敗したときや叱られたときの「気持ちの切り替え方」を知っておくと、長く安心して働き続けるための土台になります。
ポイント:
- 「できない」と感じたら誰かに相談する
- 趣味や運動など、自分をリセットできる時間を持つ
- 無理をしない勇気も、長く続けるためには必要
- 時には仕事から離れる時間を持つことも大切
- メンタルヘルスの支援制度なども上手に活用する
📝補足コラム:ストレスとの上手な付き合い方
- 深呼吸とストレッチを1日5分でも
- 仕事帰りに「行きつけカフェ」を作る
- 悩んだときに相談できる同期や先輩とのつながりを持つ
【まとめ】
新人薬剤師の時期は、知識・技術・人間関係すべてにおいて学びの連続です。
焦らず、着実に、そして前向きに成長していくことが大切です。
自分なりの「理想の薬剤師像」を思い描きながら、日々の仕事に取り組んでいきましょう。
努力を重ねることで、患者さんからも職場からも信頼される薬剤師へと成長していけます。
自分自身の可能性を信じて、一歩一歩、着実に歩みを進めていってください。
特に新人のうちは、「失敗しないこと」よりも、「失敗から学べる姿勢」を大切にしてください。
日々の業務で感じた疑問や気づきを記録し、少しずつでも自分の中に経験として積み重ねていくことで、必ず自信と実力につながっていきます。
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