皆さんこんにちは☺
薬剤師のぴろしきです🙌
薬剤師として勤務していると、「薬剤師不要論」や「薬剤師は将来性が無い」といった事を耳にする事もあるかと思います。
今回は本当に薬剤師は要らなくなるのか、薬剤師に将来性は無いのか解説していきたいと思います✨
この記事を読めば以下のメリットが得られます🔦
✅薬剤師という職種に将来性の観点から希望が持てるのか分かる
✅薬剤師が本当に不要になるのか分かる
✅「要らない薬剤師」にならない為にしておくべきコトが分かる
薬剤師が不要になると言われる理由
AIの普及
1つ目の理由は、AIの普及です。
技術の発展により各業界でAIによるデジタル化が進んでいます。これまでは人の手で行ってきた業務をロボットが代替している事例も増えています。例えば、コンビニやスーパー、UNIQLOなどでも無人レジの導入が進んでいますね🏪
専門職である薬剤師はAIと無縁と思われていましたが、将来的にはAIに代替されると予想する声もあります。
実際に先進的な病院では、すでに薬剤師の行う業務の一部にロボットを導入しています🤖
もっと言うと、すでにほとんどすべての薬局や病院でロボットが導入されています。分包機や錠剤を粉砕するミルなども広義ではロボットでしょう。
しかしながら、私はAIが薬剤師の業務全てにとって代わることは難しいと考えています。
仮にAIが台頭する時代が来たとしたら、医師が出した処方箋を間違いなく正確に調剤して服薬指導をするという感じでしょうか。
では、
医師が出した処方箋そのものに誤りがあったらどうでしょうか❓ガイドラインや添付文書から大きく外れているようであれば、アラートが起こるようなプログラミングをする事は可能でしょうが、患者個々人に対して微妙に調整していたりする場合や適応外処方などにAIが完璧に対応出来るでしょうか❓服薬指導中に患者さんとの会話で違和感を覚えて疑義照会をかけるという事がAIに出来るでしょうか❓
出来るようになるとしてもそれは少なくとも今後十数年では有り得ないと思いますし、そのような世の中では薬剤師どころかあらゆる仕事がAIに取って代わられているでしょう。
薬剤師が本来注力すべきは対人業務です。臨機応変な思考力が必要な対人業務はAIによる代替が難しいと考えるのが妥当だと思います。
薬剤師飽和説
2つ目の理由は薬剤師の供給過多です。
薬剤師数についてみてみると、
昭和35年時点では6万人だったのに対して、
平成22年時点では27万人、令和3年時点では31万人
と、年々増加していることが分かります。
しかしながらこれは当たり前の話です。
薬剤師国家試験の合格者は年間約7,000人🥼そして薬剤師の資格は基本的には永久的ですので、単純計算で毎年7,000人ずつ薬剤師免許保有者が増加している事が分かります。
対して、薬剤師の求人数は増加どころかむしろ減少傾向にあり、需要と供給のバランスが崩れてきていると考えるのが妥当です💨
求人数の減少に関しては様々な理由が考えられますが、1つ大きな理由としては報酬改定などによる薬局・病院の収益性の低下があると思います。調剤行為に対しての報酬が減少傾向にある為、雇用主側も人件費を削減せざるを得ず、薬剤師の求人減少に繋がっていると考えられます。
しかしながら、求人数に関してはあくまでも一時的なものとの見解もあります。
厚生労働省によれば、
💊調剤自体の業務が多くなる(ポリファーマシーや一包化の増加)ことや、
🏠在宅業務の増加(によって在宅業務の間薬局に置いておかなければならない薬剤師が必要)
などによって薬剤師の業務は2倍程度にまで増加する
と仮定されています。
業務量が増加すれば需要も増加するのは当然の流れなので、薬剤師飽和説に関しても過度に踊らされる必要はないでしょう。
結局、薬剤師は安定してる?
上記のような理由から、少なくとも私たちが生きている間は薬剤師は比較的安定した職業であると考えるのが自然かと思います。
しかしながら、「=頑張らなくても良い」という事ではありません。
皆さんの職場を思い浮かべてみて下さい。
👤「この人仕事遅いな…」
👤「この人いつもミスしてるな…」
👤「この人と働くと自分の業務負担が増えるんだよな…」
という人が1人は思い浮かぶのではないでしょうか❓
薬剤師は国家資格そのものに対して給料が支払われている要素が大きいため、能力の差が給料や需要に直結し辛いのが現状です。それを分かった上で仕事にエネルギーを注がない人もいるかと思いますが、そういった人は必ず淘汰されます。
ここで皆さんに質問ですが、皆さんの職場は薬剤師が足りているでしょうか❓恐らくこの記事を読んでいるほとんどの方が「足りていない」と答えると思います。
それはなぜなのか。
「募集をかけても薬剤師が集まらない」という職場もあるかもしれませんが、多くの場合人件費削減の為に薬剤師をギリギリの人数で回しています。これは、薬剤師の給料が相対的に下がってきていると危機感を持つべきです。
完全に私の感覚値ですが、近い将来には薬剤師の給料は時給換算で2,000円近くまでは下がるのではないかと考えています。
そのような状況下で何も対策を打たないようであれば本当に「要らない薬剤師」になってしまいかねないでしょう。
薬剤師という職種は安定はしていると考えて良いですが、油断している人にはそれなりの末路が待っていると考えておくべきでしょう。
「要らない薬剤師」にならない為に
薬剤師に限らず、どのような職種でも努力しない人は淘汰されます⚡
皆さんは「メンバーシップ型雇用」と「ジョブ型雇用」という言葉を聞いたことがあるでしょうか❓
ジョブ型雇用とは? メンバーシップ型との違い、メリット・デメリット、導入ステップまで解説 | BizReach withHR
人材採用の仕方の違いなのですが、欧米では一般的にジョブ型雇用なのに対し、日本はメンバーシップ型雇用の企業が多いです。
違いをざっくり言うとジョブ型雇用は先に仕事があってそれが出来る人を募集します。対してメンバーシップ型雇用はとりあえず人を採用しておいて、仕事を後付けしていくイメージです。
日本で一般的なメンバーシップ型雇用は、新卒の一括採用で労働力を確保し、年功序列の終身雇用で離職を抑止し、企業側の都合で人を異動させる雇用システムで、日本の高度経済成長を支えてきたともいえるでしょう。雇用が安定しているという労働者にとっては大きなメリットもあります。しかし近年では、時代にそぐわなくなった部分もあり、「人材の流動性が低い」「専門人材が育たない」といったマイナス面も指摘されています。
日本は基本的にアメリカの後追いである為、いずれはジョブ型雇用が一般的になるでしょう。実際、2020年に経団連がジョブ型雇用の比率を高めていく指針を打ち出しています。
何が言いたいかというと、自分に何か特徴や武器を身につけておかないと企業や社会から取り残されてしまうかもしれないという事です。
薬剤師はそれ自体が専門職なので、ここまで反映される事は無いと思いますが、特徴や武器がある薬剤師と無防備丸裸のただの薬剤師とではどちらに需要があるかは明白です。
では、具体的には何をすればいいのでしょうか❓
✅「薬剤師×○○」の○○を見つけ、育てる
✅認定や専門などの目に見える資格を取る
✅副業で収入の柱を増やしておく
などなど、様々な手法が考えられますが、個人的に万人にオススメ出来る方法として転職があります。
転職は逃げのようなイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
薬剤師にとって転職は様々な地域や科の処方を経験する事に繋がる為、スキルの向上に直結します。
例えば、薬剤師歴10年のAさんと、同じく歴10年のBさんがいたとして、
👤Aさんは10年の間に3回転職をし、複数の科の処方に対応出来るスキルを身につけました。
一方で、
👤Bさんは同じ職場で働き続けていたため、特定の科以外の処方には自信がありません。
果たして、薬剤師として使える人材はどちらでしょうか❓
※経営者の目線だと、Bさんの方が転職しなさそうだから安心という考え方も出来ますが、それは論点がずれるので今回は考えない事にします。
薬剤師として使えるか否かという点に着目すれば間違いなくAさんの方が優秀でしょう。
このように、薬剤師にとって転職はスキルアップの為の最大のチャンスなのです。
しかもそのチャンスは誰にでも、行動さえ起こせば掴むことが出来ます。
アメリカでは生涯の転職回数は平均10回と言われています。
先述したように、日本はあらゆる分野においてアメリカの後追いをする為、転職が当たり前の文化は間違いなく流入するでしょう。もうすでに流入してきているといっても良いかもしれません。
数年前にトヨタ自動車の社長が「終身雇用を継続させることは困難」と発言しました。日本を代表するような大企業がそのような状況であるわけなので、薬剤師もいくら資格に守られているといっても対岸の火事ではないでしょう。
要らない薬剤師になりたくないのであれば、今日からしっかり行動しましょう👍
転職するか迷っている人も、転職エージェントに相談して転職すべきか留まるべきかアドバイスを受けるのも手の一つです✨
薬剤師の転職エージェント比較についてはこちらの記事でも紹介しています💊
行動した人から結果が出ます。行動しない人は淘汰されるだけです。
最後に、ダーウィンの名言を紹介して終わりにします🧑🏫
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