皆さんこんにちは。
薬局長のぴろしきです。
ウーバーイーツが処方薬を配達するようになるとのニュースが報道されました。
ネット上やSNS上では賛否両論あったみたいですが、
今回の記事では現役薬局長が考える個人的な見解と、
今回の報道から薬剤師の皆さんがどう行動していくべきか考えていきたいと思います。
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サービス概要
現時点で発表されているサービスの概要は下記のとおりです。
サービス内容:
Uber Eats の配達パートナーが服薬指導・薬の手配完了後最短 30 分で指定の場所へお届けする。
配達品目の制限:
- Uber Direct を使用して Uber Eats Japan の指定する規制品目の配達を注文することは禁止
- 特に、以下に該当する処方箋薬は、Uber Direct の配達は利用できない
- 品質の保持(温度管理を含みます。)に特別の注意を要する薬剤
- 早急に授与する必要のある薬剤
- 麻薬や覚醒剤原料
- 放射性医薬品、毒薬等、流通上厳格な管理を要する薬剤等
- 一つの配達注文で患者への請求金額が20万円を超える薬剤
梱包:
- 個人情報保護のため、処方箋の内容(個人情報や薬品の詳細) が配達パートナーには確認ができない梱包で実施
- 配達元となる医療機関・薬局店舗の名称・住所等が判別できるラベルを梱包の外に添付
- 医薬品の購入者宛の案内は、商品の梱包内に同封
配達手段:
- OTC 医薬品を含む医薬品の玄関先への置き配達は禁止。購入者が届け先に不在の場合は、商品を医療機関・薬局店舗に返却。
- 処方箋薬の配達においては、配達証明として受取人による「署名」が必須
導入企業とプラットフォーム:
- 株式会社アイメッド( 2024 年春よりUber Directでの提供開始): オンライン診療サービス「med. powered by Rakuten」
- 株式会社大賀薬局:大賀薬局
- おかぴファーマシーシステム株式会社:処方箋薬宅配サービス 「とどくすり」
- 株式会社メドレー( 2024 年 4 月上旬開始):患者向け総合医療アプリ「CLINICS (クリニクス)」、調剤薬局向けかかりつけ薬局支援システム「Pharms(ファームス)」
展開エリアと医療機関・薬局店舗数:
2024 年内に日本全都道府県で、数千店舗の薬局で利用可能(サービス開始当初は、東京都と福岡市の対象店舗で利用可能)
メリット
第一に挙げられるのは利便性の向上でしょう。
本来であれば、処方薬をもらうためには
病院で診察を受け、
処方箋を発行してもらい、
処方箋を薬局に持参して、
(場合によっては薬を在庫している薬局を探し回って💔)
薬局で薬が調剤されるのを待って、
やっと薬が手に入る
そんなフローを辿らなければなりません。

もし自宅や職場からオンライン診療を受け、薬局でオンライン服薬指導を受け、
ウーバーイーツが薬を運んでくれるのなら相当な時間削減につながります。

仕事や育児などで忙しい毎日を送る私たちにとっては大きなメリットと言えますね。
また、疾患等で身動きが出来ない患者さんにとっても助かるサービスでしょう。
楽天市場やAmazonなどのネット通販が当たり前になっている現代において、
処方薬でもそれに近いサービスが受給できるのは患者側にとってはありがたいですよね。
デメリット(懸念点)
一方で懸念点もいくつか考えられます。
まずは配送の品質です。
過去ウーバーイーツを巡っては様々な事件・事故が起きており、
大切な処方薬を任せることに抵抗を感じる人も少なくないかと思います。
配達員のマナーやモラルもピンキリであり、
薬を受け取る際に不愉快な思いをすることもあるかもしれません。
また、ウーバーイーツは配送料がインフレすることもあります。
地域にもよりますが、注文が殺到することで配送員が不足すると、
配送料が値上げされます。
こうすることで上手く需要と供給のバランスをとっているわけですが、
利用者にとってはデメリットとなり得ますね。
ちなみに、このような場合は少し待てば配送料が元に戻ることもあるようですが、
頼みたい時に頼めないのは大きなストレスになりそうです。
今回の報道を受けて
個人的には、今回のような新しいサービスが誕生する事には賛成です。
医療DXという言葉を耳にするようになってしばらく経ちますが、
この医療業界は他業界に比べてIT化や業務効率化が遅れていると思います。
(疑義照会などでFAX使うこともよくありますが、
令和のこの時代にFAXをこんなに頻用している業界って他にあるんですかね笑)
私も日々薬局で勤務していて、
😥「もっとここがこうだったら調剤時間を短く出来るのにな」
とか、
😣「意義を感じないけど、ルールだからやらなきゃなぁ…」
とか
憤りを感じることも多々あります。
今回のウーバーイーツに関しては賛否あるでしょうし、
サービスが本格的に始まれば思わぬトラブルも発生するかもしれません。
しかしながら、医療業界はトライアルでも良いから、
他業種の文化や技術を取り入れたりしつつ、
少しずつ進化していくことが必要なのではないかと感じています。
現時点では4社が導入しておりますが、
こういった新しいモノやサービスを柔軟に取り入れていける職場はどんどん進化していくので、
これから先も未来があると思います。
進化論のダーウィンもこういっています。
「最も強い者が生き残るのではない、最も賢い者が残るのでもない、唯一生き残るのは変化できる者である」

逆に、未来が無い職場とはどんなところでしょうか?
ダーウィンの言葉を借りれば、変化に適応できないものです。
有給がまともに使えなかったり、
産休や育休が取りづらかったり(そもそも取れなかったり←違法です)、
パワハラやセクハラが横行していたり…。
一言で言えば、時代遅れの職場です。
医療業界か他業界かに関わらず、変化の目まぐるしい時代です。
一年前に流行ったことが今年は陳腐化してしまっているということも珍しくありません。
そんな時代の中で、
「昔からこうだから…」と、
いつまでも昔のやり方に固執していたり、
変化を嫌っていたりする経営者の元で勤務し続けることは、
あなた自身も外の世界に出た時に浦島太郎になってしまうリスクがあります。
🙄「まぁ今はまだ転職するつもり無いし…」
と考える人もいらっしゃるかもしれませんが、大切な事は、
❌今転職する気があるかどうか
ではなく、
⭕️転職せざるを得なくなった時に他の職場にも順応できる状態にしておくこと
です。
間違ったことや悪いことが横行しているような職場にいると、
最初は抵抗感を感じていても徐々にその職場に染まってしまいます。
その状態で他の職場に転職すると、転職先で自分自身が悪いことに手を染めてしまいかねません。
例えば、知らず知らずのうちにパワハラを行なってしまい問題を起こしてしまうこともあり得ます。
また、上記したような時代遅れの職場に居続けると感覚が麻痺してしまいます。
ここで有名なある実験を紹介します。
スタンフォード監獄実験

1971年8月14日から1971年8月20日まで、アメリカ・スタンフォード大学心理学部で、心理学者フィリップ・ジンバルドー (Philip Zimbardo) の指導の下に、刑務所を舞台にして、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまうことを証明しようとした実験が行われた。模型の刑務所(実験監獄)はスタンフォード大学地下実験室を改造したもので、実験期間は2週間の予定だった。
新聞広告などで集めた普通の大学生などの70人から選ばれた心身ともに健康な21人の被験者の内、11人を看守役に、10人を受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせた。その結果、時間が経つに連れ、看守役の被験者はより看守らしく、受刑者役の被験者はより受刑者らしい行動をとるようになるということが証明された、とジンバルドーは主張した。
ウィキペディアより
この実験そのものについては信憑性が疑われる部分があるとのことで近年議論がされていたようですが、
人は環境や役割によって大きな影響を受けてしまう
という点に議論の余地は無いと思います。
ハラスメントなどが横行している職場で自分が被害者になっていても、徐々にそれが当然という認識になってしまいます。
こうなってしまうと、搾取され続ける人生になりかねません。
もし皆さんが今いる職場が時代遅れな職場であるならば、早急に転職活動をすべきです。
😰「転職活動なんてリスクが大きいよ…」
そう感じる人もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、転職活動と転職は全くの別物です。
“転職”は実際に職場を移すことですが、
“転職活動”は転職するための活動です。
具体的には、
転職に必要なスキルや資格を身につけたり、
薬剤師の転職市場を確認したりすることです。
特に、転職市場を常に確認しておくことは大切です。
今の自分が他の職場にいくことで、給料や待遇はどうなるのか?
今の職場は自分のことを安く買い叩いていないか?
そもそも今の自分は良い職場に拾ってもらえるのか?
自分の価値を正確に把握するためにも、転職する気が無くても転職活動は必須です。
気楽に、SNSなどをネットサーフィンする感覚で良いんです。
毎日スーパーに行って野菜や魚を見ていると、
🥕「今日はニンジンが安いな」
とか、
🐟「今日の魚は特に新鮮だな」
といったことが感覚的に分かるようになると思います。
薬剤師市場を常に見ておくとこれと同じ現象が起きます。
🫢「この求人は優良求人だからすぐ募集が終わっちゃうだろうなぁ」
とか
🧐「この求人は一見高年収だけど条件を加味すると良い求人とは言えないな」
など、アンテナが敏感に働くようになります。
また、転職そのものにはリスクが伴いますが、
転職活動自体はノーリスクです。
良い職場が見つからなければ転職しなければいいだけの話です。
そして、転職活動は自分一人だけで行うと方向性を誤ってしまう恐れがあります。
転職エージェント
と一緒ならば、方向性を是正してくれますし、
面接の練習や職務経歴書の添削などのサポートを無料で受けることが出来ます。
まだ登録していない方は、こちらの記事でオススメのエージェントを比較していますので
是非一度ご覧になってみて下さい。
労働力はあなたが持つ唯一の商品
変化に対応できない職場や時代遅れの職場に居続けると、あなた自身も錆びついてしまいます。
もし今の職場に不満や疑問を感じているのであれば、一度外の世界を見てみてください。
私が勤務する薬局でも複数の中途採用者がいますが、
🥼「転職してきてよかった」
🥼「もっと早くに行動しておけば良かった」
という声を良く聞きます。
👍「うちは素晴らしい会社だからうちにおいでよ!」
と言っているのではなく、あなたに本当に合った職場がまだ他にもあるかもしれない
ということを言いたいわけです。
“自分”という唯一の商品を安売りしないようにするためにも、
転職活動は必ずやっておきましょう。
オススメの転職エージェントはこちらから!
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