ずっと今の職場のままなんて考えられない💔転職したいなぁ…。
私は調剤薬局で管理薬剤師をしていますが、若手薬剤師から転職などの相談を受ける事もあります。
中には、
😵「それは転職しない方が良いんじゃないの…?」
というような相談もあります。
そこで今回の記事では、人事経験のある現役管理薬剤師の私が考える薬剤師が転職で失敗する秘訣を5つ解説していきます。
この記事を読めば、以下のメリットが得られます。
✅転職に失敗しなくなる
✅自分の今の給料が安いのか高いのか分かるようになる
✅自分の人生について真剣に向き合えるようになる
\この記事を書いた人/
目的があいまい
転職で失敗する人の大きな特徴として、”なんとなく転職をしようとしている”という事があります。
🌀「なんとなく今の職場は嫌だから転職しようかな」
🌀「毎日同じ業務で飽きたから転職しようかな」
これらの動機が絶対にダメということではありませんが、明確な目的を持たないまま転職してもほとんど成功する事はないでしょう。
転職は目的ではなく手段です。
💴「年収アップしたいから高年収の職場に転職する」
🚼「育児に注力したいから福利厚生が充実した大手に転職する」
などというように、何らかの目的を達成するために転職するというスタンスを取るべきです。
このような目的を意識せずに転職しようとするのは、ゴールを設定せずに登山に向かうようなものです。必ず山の中で迷子になるでしょう⛰
また、SNSなどではたまにこのような投稿を見かけます。
🕊「転職して初の出勤日終了!転職成功したぜ!🌟」
🕊「転職して初出勤。仕事を教えてくれる雰囲気が無い…。転職失敗💔」
こういった投稿は転職の成功・失敗の本質とは全くかけ離れています。
初めての出勤日で職場の雰囲気の良し悪しで一喜一憂してしまい、成功(又は失敗)したと感じてしまう気持ちは分からなくもないですが、転職の目的を考えればこのような考えにはならないと思います。
大事なことなのでもう一度言います。
転職は目的ではなく手段です。
「転職したい」と考えている人は何のために転職するのかという軸を明確にし、ブラさないようにしましょう。
今の職場の業務内容に不満がある
先日、私が働く薬局に数か月前に異動してきた部下にこのような話をされました。
🤔「今の店舗がイヤだってわけじゃないんですけど、以前の店舗はもっと患者さんとの距離が近くて名前も覚えてくれていたりしてて…。なんだかそういうのが楽しかったんですよね。今すぐ転職したいってわけでもないけど、少し視野に入れても良いのかなと思ってます。」
私が働く店舗は
🚉乗降客数の多い駅前立地で、
👥新患の急性期処方が多い
という特色があるのですが、部下が以前いた店舗とはギャップが大きく、「あまり薬剤師として貢献している実感が湧かない」といった事が根底にあるようでした。
これと似たような事を感じたことがある人もいるのではないでしょうか?
私は特に大手の薬局・ドラッグストアに勤務する方がこのような業務内容に対する不満で転職するのはあまりオススメしません。
なぜなら、結局どこにいっても薬剤師は薬剤師だからです。
🏥門前とマンツーマンの立地なのか
🚉面応需なのか
💉何科が多いのか
🏠在宅はやっているのか
などなど、
勤務店舗によってある程度の特色の違いはあるでしょうが、基本的な業務は同じはずです。
もし業務内容にこだわりたいのであれば、複数店舗を展開する大手薬局などへの転職は避けておいた方が良いでしょう。
なぜなら、転職直後は希望通りの店舗であっても、その後異動しないという保証はないからです。
大手と中小の違いについては下記記事でも触れていますので、よろしければご参考ください👇
業務内容に不満を感じるという方に対しての私のオススメは「仕事に依存しないようにすること」です。
業務内容に不満がある人は職場に依存し過ぎている傾向があります。
家と職場の往復のような生活をしていると、職場で人生の満足度・幸福度を高めようとする考えに陥りがちです。
私はこの状態を”職場に依存している”と呼んでいます。
皆さんの周りのいわゆる“お局”と言われている人を想像してみて欲しいのですが、基本的に毎日が家と職場の往復で、職場以外にコミュニティや趣味もない人が多いのではないでしょうか?
こうなってしまうと、プライベートで人生の幸福度が上げにくいため、職場や業務内容に対してのこだわりが強くなってしまいます。
この状態にならないようにするためには、プライベートで趣味・副業などを充実させることが大切です。
私も独身時代は趣味も無く、副業なんて全く視野に入っていませんでした。
それゆえに大きな割合で職場の業務内容に依存していたと思います🌀
ですが、今ではライフワークになっている趣味の格闘技を始めたり、こうしてブログを書いていたりする事で日々が忙しくなり、必要以上に職場の事を考えなくなります🥊💻
必要以上に職場の事を考えなくなると、良い意味で業務内容などへの興味が薄れます。
興味が薄れれば、業務内容に関する不満が湧くことも少なくなり、安易な転職を防ぐことが出来るのです。
”業務内容への興味が薄れる”と表現すると賛否あると思いますが、個人的には長く働くためには有効な手法だと思っています。
家、職場以外にコミュニティが出来ると視野も広がり、人生の幸福度の向上にも繋がりますので是非参考にしてみて下さい🌟
ちなみに薬剤師の副業については下記記事でも少し触れていますのでご一読ください👇
転職〝活動〟をしていない
転職についての記事を書くと以下のようなことを言われることがあります。
🤔「転職活動なんて失敗のリスクもあるからやらない方が良いんじゃないの?」
😔「転職活動と言われても何をしたらいいのか分からないよ」
まず大前提として皆さんにお伝えしておきたい事は、
転職活動≠転職
という事です。
“転職活動”はあくまで“転職の為の活動”です。
つまり、転職には失敗のリスクがありますが、転職活動にはリスクがありません。
なぜなら、「条件が合わなそう」と感じたら転職しなければいいだけの話だからです。
ではなぜ、転職活動していない事は転職の失敗に繋がるのでしょうか?
それは、自分の市場価値と市場の相場観を把握せずに転職する事になるからです。
皆さんは大型家電を買う時、ネットやいくつかのショップを回って価格や機能をチェックして相場を確認し、一番自分に合うものを購入すると思います📺
大型家電は一度購入すれば次の購入は何年も先になる為、慎重になるのでしょう。
転職も同じです。
転職は人生で何度も無い重要なターニングポイントです。
普段から転職活動をしておくことで薬剤師市場の相場を確認しておくことが重要です。
普段からチェックしておかないと、優良求人が出てきた際に、それが優良求人なのか罠求人なのか判断できません。
スーパーで野菜を買う時に、「大根1本50円!」と書いてあって「安い!」と感じることが出来るのは毎日売り場で大根の値段を見ているからです。
優良求人は出てきたとほぼ同時に他のライバルに取られて無くなってしまいます。
真の優良求人を見逃さない為にも、転職活動は常にしておくことを心がけましょう🌟
市場の相場を確認しておくと、もう一つ大きなメリットがあります。
それは、自分が今安い給料で買い叩かれているかどうかが分かることです。
薬剤師市場の相場が分かれば、
「うわっ…私の年収、低すぎィぃ…っ?!💦」
という事にすぐ気づけるようになります。
注意点として、
ネット上のみで非会員のまま転職サイトを眺めているだけでは転職活動しているとは言えません。
優良求人は会員限定の非公開である事が多いため、自分に合いそうな転職エージェントに登録しておいて非公開求人の相場を確認しておきましょう。
他人に任せ過ぎる
いくら転職活動をしていても、過程の全てが他人任せでは上手くいきません。
たまにこういう人がいます。
😇「今の職場は仕事を教えてくれる人がいないから転職しよう。」
😇「転職について良く分かってないけど転職エージェントに任せておけば大丈夫だろう。」
😇「新しい職場に転職できたけど馴染めないからイヤだな。こんなところに紹介したエージェントが悪い!」
これらの発言の共通点は“他責”です。
身に起こった悪いことや、そこに至るまでの判断を全て他人任せにしているのです。
この他人任せのスタンスでは転職が成功する事は絶対にありません。
😇「今の職場は仕事を教えてくれる人がいないから転職しよう。」
⇒本当にそうですか?自分から学びに行こうとしましたか?そもそも職場は学校ではありません。学費を払って教えてもらう場ではなく、給料を貰って対価として労働を支払う場です。「教えてもらえない」という感覚は手放した方が良いでしょう。
😇「転職について良く分かってないけど転職エージェントに任せておけば大丈夫だろう。」
⇒転職エージェントは転職時の強い味方であることは間違いないですが、「何をしたいか」を決めるのはあなた自身です。
😇「新しい職場に転職できたけど馴染めないからイヤだな。こんなところを紹介したエージェントが悪い。」
⇒新天地ですから最初は馴染めなくて当たり前です。仮に長期間馴染めなかったとしても、そこに転職する事を決断したのはあなたです。
そして、このスタンスの最大のデメリットは“成長しないこと”です。
なぜなら、要所要所での判断を他人に任せているため、「あの時こう判断して失敗したから、次はこうしてみよう」という考えに至らないからです。
自分の人生を本気で考えてくれるのは自分だけです。
他人の意見やサポートを取り入れつつも、決断は自分自身でしていきましょう。
決断はエネルギーを使う行為ですが、覚悟を持った決断を重ねていけば必ず自分の人生は良くなります。
独りで転職しようとする
薬剤師が転職を独りですることは無謀です。
転職エージェントに対して良いイメージや経験が無い人に多いのですが、まともなコネも無いのにエージェントを利用せずに直接転職先にアプローチをかけようとする人がいます。
自分の営業力によっぽど自信があるのであれば手段の一つにはなるかもしれませんが、基本的にはおすすめしません。
転職エージェントを使うと主に以下のメリットが得られます🔦
✅現職で忙しい中でもエージェントがオススメの優良求人を探してきてくれる
⇒一般的には転職活動は現職で働くことと並行して進めます。現職が忙しければ仕事がある日に帰ってきて転職活動は出来ないでしょう。
仮に週休二日制だとしても、一週間のうち二日しか転職活動に充てられません。
さらに、休日を趣味や休息に使えないので、ストレスから心身にも支障をきたすでしょう。
転職エージェントを利用すればあなたが現職で働いている間にもあなたにマッチする職場を探し続けてくれ、あなたに都合の良いタイミングで条件などのすり合わせをしてくれます。
✅給料などの条件交渉をしてくれる
⇒薬剤師が転職時に重視する事で常にトップクラスに入るのが“給料”です。
転職後の給料は新卒時と異なり、基本的には交渉で決まります。
もし一人で転職活動をしていると、転職先と給料などの労働条件の交渉の場面に出くわします。
そんな時に、自分が本当に納得できる条件になるように交渉できるでしょうか?
恐らく、多くの薬剤師が出来ないと思います。
薬剤師の業務にはほとんど“営業”の要素が無い為、仕方ありません。
転職エージェントはあなたの良いところやそれまでやってきた成果を最大限に引き出し、希望する転職先に交渉してくれます。
エージェントは交渉のプロです。
きっとあなたが納得できる条件に交渉してくれるでしょう。
✅書類や面接の選考通過率が上がる
⇒転職先には履歴書や職務経歴書を提出しなければなりません。
この記事を読んでいるという事は転職の初心者だと思いますが、転職に慣れている人でないとこの手の書類はまともに書くことが出来ないでしょう。
書類はなめてかからない方が良いです。
なぜなら、“物的証拠”として相手の手元に残るからです。
面接は少々言葉を間違ったりしても、好印象さえ与えておけば大きな支障は生じません。
しかしながら書類は、面接が終わった後も転職先の面接官が選考の材料に使いますので100点に近いものを提出する必要があります。
また、書類をもとに面接が繰り広げられるため、書類を良いものに出来ていなければ面接でもいい結果を出すことは出来ないでしょう。
転職エージェントでは書類の添削や面接の練習などもサポートしてくれるため、100点満点の書類を作成する事も出来るでしょう💯
✅応募先の職場が公表していない裏情報も教えてもらえる
⇒転職エージェントは転職先との付き合いがある為、社風などについてよく理解しています。
面接官の人柄や、転職先の雰囲気などについても教えてもらえることがあります。
事前にこのようなことが把握できるため、転職後のミスマッチが起こりにくくなります。
また、転職エージェントからの転職者実績が多い場合、面接で聞かれやすいことやその会社が重視しているポイントなどを面接の前に教えてもらえるため、面接対策にも繋がります。
転職エージェントによって、特定の職種に強いなどの特徴があり、採用実績の多い職場が異なるので、比較するためにも複数の転職エージェントに登録しておくべきでしょう。
転職エージェントを使うメリットはまだ他にもありますが、代表的なものだけ挙げました。
独りで転職活動をする無謀さがご理解いただけたかと思いますので、必ずエージェントに協力してもらいましょう。
“使えるものは使う”人だけが転職を成功させることが出来ます🌸
まとめ
今日挙げた『薬剤師転職の失敗の秘訣』は、自分の人生について真剣に考えていればどれもやらないであろうことばかりです。
ポイントは、
✔他者に依存し過ぎず、
✔自分の将来について正面から真剣に向き合い、
✔利用できるものは利用する。
本記事を読んで下さった方が転職を失敗させない事を心から願っています🙏
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