『調剤監査システム』EveryPickを現役薬局長が忖度無しで解説!

メリット・デメリット

突然ですが薬剤師の皆さん!

あなたが働いている薬局には調剤監査システムは導入されておりますでしょうか?

調剤監査システムは調剤に携わる上で必須のツールです。

戦後日本の三種の神器といえば、「白黒テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」ですが、

調剤の三種の神器は「分包機」「軟膏混合器」、

そして「調剤監査システム」です!👆

調剤監査システムは色んな種類があるのですが、実は最近興味深いシステムを発見してしまいましたので、皆さんに共有します👍

この記事を読むメリット
✔調剤監査システムの重要性が分かる
✔『調剤監査システム』EverPickの特徴が分かる
✔調剤過誤が減らせる

調剤監査システムとは

そもそも、調剤監査システムとは調剤時に種類や数量に間違いがないか確認する監査業務をサポートするシステムのことです。

薬剤師であれば調剤ミスを経験したことがない人はいないと思います。

一度調剤ミスを経験するとそれはトラウマとして残り、日々の業務に神経を擦り減らします。

薬剤師がミスを起こす要因は様々です。

人的要因(焦りや知識不足)、物や表示(間違いやすい棚の配置など)の要因、スタッフ間のコミュニケーション不足、人員不足など多くの要素に起因しています。

調剤ミスを起こそうとして起こす人はいないわけですが、こういった様々な要因が絡み合ってミスが起こる為、

といっても効果的な解決にはならないのです🌀

そこで有効な手段となるのが調剤監査システム

調剤監査システムでは画像やGTINコードなどで処方内容と調剤内容に相違が無いかを機械が確認してくれます。

実際、大手調剤薬局やドラッグストアのほとんどが調剤監査システムを導入しています。

調剤監査システムは大きく分けて下記の3種類あります。

今回話題にするのは【スマホ型】のEveryPick📱

私は【置き型】の使用経験もあるので、そちらとの比較もしながら解説していきます👆

EveryPickの特徴

EveryPickは専用の機器を用いません。

お手持ちのiPhoneやiPadにアプリをダウンロードすることで使用できるようになります。

ピッキング監査

レセコンで入力した内容と実際に調剤した内容が合っているかチェックしてくれます。

GTINコードをiPhoneのカメラで読み取るだけで簡単に監査します。

QRコードを読み取るような使用感です。

監査機能のレベルには2種類あり、”シングルスキャン”と”マルチスキャン”が存在します。

ベースは1薬剤ずつを読み取るスングルスキャンですが、

オプションでマルチスキャン機能を導入すればカメラに映った調剤薬を全て同時に監査してくれます。

👇実際の操作画面はこんな感じです。

注:シングルスキャンの映像です

私が使用していた【置き型】の監査システムでは読み取りに時間がかかっていましたが、EveryPickのスキャン機能はかなりスムーズに感じました👍

選べる3つのカメラ機能

EveryPickは「選べる3つのカメラ機能」を搭載しているところも他のシステムには無い特徴です。
【①個別モード②一括モード③連続モード】

と3種類から好きなモードを選んで運用する事が可能です。


🥼「業務スピードを上げて効率よく作業をしたい!」

🥼「一つ一つ薬を確認しながらバーコードを読み取りたい!」

など、

この手の監査システムを実際に運用していると薬局の状況によって様々な願望が出てくると思います。

そんな場合でも、痒い所に手が届く仕様になっているのがこのEveryPick📱

1台でそれぞれの薬局の監査方法に合わせて使い分けができるところが特徴となっています。

画像保存

監査時の状況を写真で保存できます。

薬局で働いていると、患者さんから

👵「あの薬が入ってないんだけど…」

とか、

👴「薬が足りなくなったんだけど…」

といった問い合わせがあると思います。

このような問い合わせにも、監査時の写真が残っている事で焦らずスムーズに対応できます。

🥼「確実に渡しています!」

と言っても、証拠が無ければご納得いただけない事もありますよね💔

そんな時に、このEveryPickの画像保存機能があればエビデンスとして残しておくことが出来るので、患者さんにご納得いただける確率が大幅に上昇すると思います。

ちなみに、1回の調剤につき10枚まで画像が保存できますので、ヘビーな処方であっても対応可能です👍

私が使用していた【置き型】の監査システムでも画像保存は出来ましたが、患者さんに見せる際にはプリントアウトしなければなりませんでした。EveryPickではiPhoneの画面を見せるだけでいいので手間が省けて効率的です☺

オリジナルJANコード

時間のかかる処方は予製を作って対応されている薬局も少なくないかと思います。

薬剤をピッキングしてまとめておくことまでは出来ても、結局は一つ一つの薬剤をピッキングしなければならないのは手間ですよね…💔

そんな時にEveryPickのオリジナルJANコード作成機能が役立ちます。

複数の薬剤を一つのJANコードにまとめることで一度のスキャンでピッキングが完了してしまいます!

👇イメージ図

引用:株式会社ファルモ

調剤は、出来上がるまでのスピードが差別化の重要ファクターでもあるので、処方箋枚数や売上の増加にも一役買ってくれる機能ですね☺

このような機能は【置き型】にはありませんでした…!使いこなせれば強力な武器になると思います✨

保存リスト機能

予めGTINコードを読み取った薬剤のデータをアプリ内に保存しておくと、該当の患者さんが来局された際にそのデータと処方内容を照合することが出来ます。

重い定期処方やFAXなどの処方の事前準備にも適用できるので、こちらの機能も業務効率向上に貢献してくれます👍

この機能も3⃣同様、【置き型】にはありませんでした。律速になりがちな重い定期処方をスピーディーにさばくことができますね。

棚卸機能

その他、棚卸機能も付随しています。

調剤時のピッキングと同様にコードをスキャンし、棚番と数量をスキャンしていく事で自動でパソコンに集計されていきます。

ただ、あくまでEveryPickは監査システムなのでオマケの機能かなといった印象です💨

導入の流れ

導入フロー
1⃣公式サイトへGO!
2⃣メールフォームから「ピッキングデモ希望」と送信
3⃣アカウントが発行される
4⃣iPhoneにアプリをインストール
5⃣レセコンの設定

たったこれだけです☺

お問い合わせから導入まで最短5営業日なので、無駄な待ち時間は発生しません。

ユーザーの多いiPhoneやiPadがあれば使用開始できますし、

全てのレセコンメーカーに対応しているので、物理的に導入できない理由はほとんど無いでしょう。

※Wi-Fi環境が必要な点はご留意ください🙇

料金について

気になる料金についてですが、1店舗当たり月額8,000円~導入できます💴

ピンと来づらいかもしれませんが、これは業界最安値の水準です。

しかもEveryPickがすごいのは、同一店舗なら何台導入してもこの価格であるという点です。

薬剤師の数が多ければ多いほど費用対効果が高まりそうですね🌟

シングルスキャンかマルチスキャンかによって月額・初期費用が異なりますので詳細は公式サイトからお問い合わせください💁‍♂️

実際に使ってみた感想

EveryPickのデモ機をお借りすることが出来ましたので、忖度無しでレビューしていきたいと思います👇

EveryPickのメリット

まず、場所を取りません

普段お使いのiPhoneにインストールするだけなので、余計な機器を設置してスペースを圧迫する事がありません。

狭い中で調剤や監査を行うとそれだけでも過誤のリスクが増えますので、大きなメリットと言えます。

また、GTINコードがかなり正確に読み取れます

OD錠と普通錠の違いや、規格違いの医薬品にもしっかり判定することが出来ました。

この手のアプリやシステムは起動が遅かったり動きがカクカクしたり、すぐに落ちたりすることがありますが、そういったことも無くストレスフリーで使えます。

そして私が最もメリットに感じたことは誰でも簡単に扱えそうな点です。

普段から使用しているiPhone上のアプリで、かつ直感的な操作方法が可能なため導入後もスムーズに運用できるのではないかと感じました。

特に若い方なら1日もあれば難なく使用できるようになるでしょう📱

EveryPickのデメリット

デメリットというよりは「もう少しこうだったら良いのにな~」という点です。

コインに表裏があるように、何事も良い面があれば悪い面も存在します。

良い面ばかりを見ていては思わぬところで足元をすくわれますので、コインの裏面も見ていきましょう。

まず1つ目は数量のカウントが出来ないという点です。

計数調剤する上で、数の取り間違えは大いに起こり得ますので弱点として小さくないかなと感じました。

しかしながら、

これについてファルモさんに聞くと、写真で数量を分かるように撮影される薬局様もいるそうですので工夫することでクリアできるかと思います。

2つ目は投薬中の様子を撮影しているわけではないという点です。

画像として残すのはあくまで調剤時点の画像です。

監査終了~投薬までにブランクがあるようなケースではエビデンスとして弱くなるかなと感じました。

しかしながら、EveryPickは実際の顧客である薬局の声に応じて随時アップデートしています♺

これらの弱点が解消される日も期待できそうですね☺

👇こちらの動画でも実際に使用している様子が分かりますのでぜひご覧になってみてください!

EveryPickを導入すべき薬局

EveryPickは現時点での弱点を加味してもコストパフォーマンスの面から導入する価値はあると思います。

特に導入すべきと感じる店舗を解説していきます👆

1人薬剤師の店舗

やはりワンオペ店舗は導入した方が良いと思います。

そこで働く薬剤師の安心感も違いますし、何より薬剤師を増やさなくても過誤が減らせるのでコスト削減に繋がります。

1人薬剤師ですと、本来行うべきダブルチェックが行えません。

EveryPickを導入しておけば監査専門の薬剤師が+1人いる状況を簡易的に作り出せます。

患者さんにとっては安全性の担保に、薬剤師にとっては安心感や満足感の向上に、薬局にとってはコスト削減に繋がり、三方良しの環境を創り出せます。

調剤事務がピッキングをする店舗

最近は薬剤師の数を減らして、調剤事務さんがピッキングをすることでコスト削減に繋げている薬局も増えてきています。

しかしながら、調剤事務さんは薬剤師のように薬学を学んできているわけではありませんから、薬剤師と比べるとどうしてもピッキングミスが多くなりがちです。

慣れていない方であれば不安感も大きいでしょう。

調剤事務さんがメインでピッキングをするような状況であっても、EveryPickは活躍します。

薬剤師の採用に苦慮している薬局

今や調剤監査システムの導入店舗は全体の4割以上、ざっくり2店舗に1店舗が導入している計算です。

大手調剤薬局やドラッグストアに限っていえば、ほとんどの店舗が導入しているでしょう。

私は大手ドラッグストアで人材採用を担当していたこともありますが、やはりこの手のシステムの存在は応募者からのウケが良いです。

私が応募者の立場で考えると、「2店舗に1店舗も導入しているシステムに経費をかけられないような会社なのかな?」と少し不安になってしまいます🌀

これまでの調剤監査システムでは価格が高くて躊躇していた薬局でも、EveryPickなら低コストで導入できます。

システムの存在が直接的に応募に繋がる事は少ないかもしれませんが、薬局の魅力を伝える一つの武器になることは間違いありません。

人材確保に苦慮している薬局も導入を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

個人的にはまだ監査システムを導入していないのであればEveryPick導入は大いにアリだと思います。

今後は医療業界もIT化・DX化が進んでいきます。

時代に取り残されない薬局になる為にも、トライアルで導入してみてはいかがでしょうか。

いまなら無料でデモ機を使用することが出来ます。

この記事を読んで少しでも気になった方はぜひお試しください🌟

また、もし自分の勤務先の薬局がこのようなシステムに疎いのであれば、転職を検討すべきかもしれません。

時代遅れの薬剤師にならないように、外の世界を見ておく習慣をつけましょう👆

今すぐの転職でなくてもOK!

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