薬剤師の転職先を探すとき、年収や勤務地ばかり気にしていませんか?
実は 福利厚生が充実しているかどうか が、ホワイト薬局を見極める大きなポイントです。
今回は、ホワイト薬局でよく見られる福利厚生をまとめました。
「福利厚生ってよく聞くけど今の職場にはほとんどないかも…。」
「福利厚生が充実してる職場ってどんな感じ?」
そんなお悩みを解決します。
\この記事を読むメリット/
✅代表的な福利厚生が分かる
✅福利厚生の相場観が分かる
✅転職先が優良企業かどうかの判断軸を持てるようになる
👇画像クリックでXのアカウントに飛べます!フォローで有益な情報を毎日ゲット!👇

1. リフレッシュ休暇・特別休暇制度
一般的には法定休日、所定休日、有給休暇、がどこの職場にもある休日ですが、ホワイト薬局ではリフレッシュ休暇や特別休暇といった呼称の特有の休暇が存在します。
有給と公休を組み合わせて1週間程度連休を取る事が出来る制度など、海外旅行にも充てられるような長期休暇を制度として取得する事が出来ます。
他にも、誕生日休暇や結婚休暇、慶弔休暇などもあり、上層部が休暇の申請を断ったり時季変更権を使えないようにしている企業も多いです。
大手のドラッグストアなどに特に多い傾向にあります。
このような特別休暇が多いことは、言い換えるとそれだけ時給単価が上がっていることになります。
例えば、月給40万円だとして、1日8時間、月に168時間労働するとします。
時給換算で、40万円/月 ÷ 168時間/月 ≒ 2380円/時間
ここから、7日間特別休暇を取得したとすると、
1月の労働時間は、168時間 - 56時間 = 112時間
時給換算すると、40万円/月 ÷ 112時間/月 ÷ 3571円/時間
と、なんと時給1,000円以上も差がつくことになります。
転職活動をする際は、提示年俸だけでなく、このような休暇の存在にも目を配るとトータルで優良な職場に出会う事が出来るでしょう。
2. 産休・育休・時短勤務制度
育児と仕事の両立が叫ばれてしばらく経過しました。
昨今の異常なスピードで進む少子化を食い止める為にも、企業側は産休・育休・時短制度を充実させていく必要があると考えます。
このような制度を充実させるためには、カネもヒトも必要となります。
これはつまり、
👉カネがある⇒儲かっている≒売上がよく立っている
👉ヒトがいる⇒人気の職場で離職率が低い
ということになります。
要するに、産休・育休・時短制度が充実している職場はホワイト薬局である可能性が高いのです。
- 産前産後休業、育児休業の取得実績がある
- 復帰後は時短勤務やフレックス勤務に対応
- 子育て世代の薬剤師も安心して働ける
ちなみに、私自身育休を1年間取得しています。
育休を取得するか迷っている男性薬剤師の皆さん、ぜひこちらの記事も読んでみてください👇
転職活動の際の注意点としては、制度があるだけでなく「実際に使われているか」を確認しましょう。
企業に直接聞いても企業側に都合の良いように表現されるでしょうから、中立的な立場である転職エージェントに確認する事を強くオススメします👇

3. 住宅手当・家賃補助
住宅手当や家賃補助はダイレクトに家計の収支改善に寄与します。
住宅手当等を提供すると、企業側には以下のようなメリットがあります。
- 【人材確保・定着の促進】住宅補助があることで従業員の生活の負担が軽減され、転職や離職率が下がります。これにより優秀な人材を確保しやすく、長期的な雇用につながります。
- 【従業員のモチベーション向上】住宅補助は生活の安定に直結するため、従業員の満足度が高まり、仕事のパフォーマンス向上にも最適です。
- 【採用競争力の強化】特に目立つ都市部では住宅補助があることで求人時の魅力が増し、優秀な応募者を集めやすくなります。
- 【福利厚生の充実による企業イメージ向上】住宅補助を含む手厚い福利厚生は、社会的に評価される企業ブランドの形成にも役立ちます。
- 【特典がある場合も】一定の条件で住宅手当が福利厚生費として当面の対象なこともあり、経費として考えやすいケースがあります。
企業にとって、住宅補助はコストではなく、人材戦略や企業価値向上の確保として重要な立場となっていると言えます。
⇒つまり、このような福利厚生が存在する職場は短期的ではなく、中長期的な成長を見込んでいる職場と捉えることが出来、ホワイト薬局であると想像することが出来ます。
私は独身時代に家賃補助が5万円程度出ていたので、その分を全て貯金しNISAでガッツリ運用できています💴
NISAについてはこちらの記事も読んでみて下さい👇
4. 資格取得支援・研修制度
薬剤師としてのキャリアアップをしていくためには諸々の資格取得や生涯研鑽が欠かせません。
しかしながら、これらの費用は決して安くはなく、個人差は大きいのですが年間数万円~数十万円費用がかかっているという試算もあります。
(内訳は下記のとおりです。興味のある方は読んでみて下さい。)
- 認定薬剤師資格取得のための研修費用は、講習受講料だけで約20万円40万円程度かかることが多く、ある例では2年間の研修で約38万円かかったという報告があります。 なお、交通費や認定料などは含まれていない場合もあります。
- 認定薬剤師資格を取得するためには各資格によって異なりますが、およそ5万円程度で20万円程度の費用がかかる場合が多いです。平均的には10万円相当を自己検討費用として見込むことが一般的です。
- また、資格の更新にも費用がかかり、認定審査料が1万円前後かかるケースが多いです。
- 日本薬剤師会の資格証発行や更新にも一定の費用(初年度1万3千円前後、年間維持費約6千円)がかかりますので、これも自己研鑽や資格保持にかかる費用の一部と考えられます。
趣味の領域で行っているのであれば自己負担で良いと思いますが、基本的にこれらの研鑽から得られる知識は業務に直結します。
なので、私個人の考えとしては職場が費用面でフォローすべきだと思います。
勤務薬剤師のスキルが上がると、
⇒患者満足度が上がる
⇒再来局率が上がる
⇒企業売上が上がる
となる可能性が高いので、企業としては研修費用の負担は先行投資にもなるわけです。
その辺りを見据えて、会社負担にしてくれている職場はホワイト薬局と言えるでしょう。
5. 健康診断・その他サービス
従業員の心身の健康を維持するための福利厚生が充実しているかどうかもポイントです。
例えば、インフルエンザ予防接種の補助であったり、福利厚生クラブ(スポーツジム・旅行・食事割引など)の利用だったりがあります。
このような福利厚生があると、従業員側には経済的な負担の軽減や生活の質の向上などのメリットがあります。
一方で、企業側には、企業イメージの向上や従業員の健康増進による業務パフォーマンス向上といったメリットが見込めます。
前項とも共通しますが、企業側にとっては先行投資にもなります。
こういった福利厚生を備えてくれている薬局は体力的に余裕があり、長く働きたい薬剤師にとっては意外と見逃せない福利厚生と言えるのです。
まとめ|福利厚生は「働きやすさ」のバロメーター
ホワイト薬局の共通点は、
「薬剤師の生活・家庭・キャリアを長期的に支援している」こと。
転職時は給与や勤務地だけでなく、以下をチェックしましょう:
- リフレッシュ休暇や特別休暇の有無
- 産休・育休制度の活用実績
- 住宅手当や研修制度の充実度
- 健康診断や福利厚生サービスの内容
福利厚生が整った薬局こそ、安心して長く働ける「ホワイト薬局」です。
コメント