「うちの薬局、地域連携薬局の認定って取ってるんですか」 この質問に、あなたは答えられるでしょうか。 認定を取っているかどうかは、その薬局が今後どう扱われるかを、かなり正確に示す指標です。そして都道府県が公表しているので、外からでも調べられます。
認定薬局とは何か
認定薬局の制度は2021年8月に始まりました。都道府県が、一定の機能を持つ薬局を認定する仕組みです。
大きく2種類あります。
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- 地域連携薬局:外来、入退院、在宅といった場面で医療機関などと連携し、患者を継続的に支える機能を持つ薬局
- 専門医療機関連携薬局:がんなど、専門的な薬学管理に対応できる機能を持つ薬局
地域連携薬局の認定要件には、地域包括ケアに関する研修を受けた薬剤師を配置していることが含まれます。専門医療機関連携薬局は、より高度な専門性を持つ薬剤師の配置が要件です。
つまり、どちらも「人」に関する要件を含んでいます。ここが重要です。
認定は「投資してきたかどうか」の記録です
認定を取るには、実績と体制の両方が要ります。
在宅に取り組んできた実績、多職種と連携した実績、研修を受けた薬剤師の配置、相談しやすい構造設備。
いずれも、思い立ってすぐに整うものではありません。数年かけて積み上げるものです。
だから認定の有無は、その会社がこの数年、対人業務や地域連携にどれだけ投資してきたかの記録として読めます。
取れていないなら、投資してこなかったということです。
2026年の改定と、同じ方向を向いています
2026年6月に施行された調剤報酬改定は、対人業務を重視し、立地に依存した運営を見直し、在宅医療や多職種連携で地域を支える薬局を評価する方向で設計されています。
認定薬局の要件が求めているものと、ほぼ同じ方向です。
つまり認定を取れていない薬局は、これからの評価軸から外れた場所にいる可能性があります。
制度は今後も同じ方向に進むと考えるのが自然です。方向が分かっているのに動けない会社は、次の改定でも同じ位置にいます。
数字で見ると、差は思ったより大きい
認定の状況は都道府県が公表しています。
一例として、神奈川県では2026年7月時点で地域連携薬局が360、専門医療機関連携薬局が18となっています。7月には7薬局が新たに地域連携薬局として認定されました。
ここで注目したいのは、2種類のあいだにある大きな差です。
地域連携薬局は着実に増えている一方、専門医療機関連携薬局は限られた数にとどまっています。専門性の高い薬剤師の配置が要件になるため、簡単には増えないということです。
この差は、そのままキャリアの希少性にもつながります。専門性を積める職場は、そもそも数が少ないということでもあるからです。
自分の会社を調べる方法
調べ方は簡単です。
- ① 「(都道府県名) 認定薬局 一覧」で検索する。多くの都道府県が名簿を公開している
- ② 自分の勤務先、または応募を考えている薬局の名前を探す
- ③ 同じ地域の他社と比べる(1社だけ見ても、多いのか少ないのか分からない)
- ④ 取れていないなら、なぜ取っていないのかを聞いてみる
④への答えが「必要性を感じない」「うちの規模では無理」であれば、その会社は今の路線を変える気がないということです。
逆に「今、要件を満たすために在宅を増やしている」という答えなら、動いている会社だと分かります。
認定がない職場にいることのキャリア上の意味
認定の有無は、会社の将来性だけの話ではありません。あなたの経歴にも関わります。
認定薬局で働けば、在宅や多職種連携の実績が自然と積み上がります。研修の機会も与えられます。
認定を取っていない薬局では、その機会がありません。数年後に転職しようとしたとき、職務経歴書に書けることが変わってきます。
これからの薬剤師で評価されるのは、処方箋を何枚さばいたかではなく、調剤室の外で何をしてきたかです。
経験を積める場所にいるかどうかは、思っているより大きな差になります。
確かめる順番
STEP1:まず調べる
今の勤務先が認定を取っているかどうかを、都道府県の名簿で確認してください。5分で終わります。
STEP2:取っていないなら理由を聞く
取得を目指しているのか、そもそも予定がないのか。答えで会社の方向性が分かります。
STEP3:経験を積める職場を知っておく
在宅や連携の実績を積める職場は実在します。今すぐ動かないとしても、選択肢として知っておく価値はあります。
要件を満たしにいく薬局は、確かにあります
在宅の実績を積み、研修に人を出して、認定要件を満たしにいっている会社は実際にあります。
同じ制度の下にいても、対応は会社によって割れます。そしてその差は外からは見えません。求人票に書かれるのは条件だけで、「制度が動いたときに何をした会社なのか」は載らないからです。
ただ、複数の薬局を見ているエージェントであれば、応募前に確認してもらえます。「今すぐ転職する」ではなく「対応している会社を知りたい」という相談の仕方で構いません。
自分の市場価値がいくらなのかを知るだけでも、判断材料になります。登録・相談は無料です。
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まとめ|認定の有無は、外から見える数少ない手がかりです
薬局の内側は、外からはほとんど見えません。人員配置も、評価制度も、求人票には書かれません。
そんな中で、認定の有無は都道府県が公表している、数少ない客観的な情報です。
まず自分の会社を調べてみてください。そして同じ地域の他社と並べてみてください。
それだけで、今いる場所が業界のどのあたりにあるのかが見えてきます。
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【最新業界動向】今の薬剤師が知っておきたいこと
薬剤師業界を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変わってきています。最新の業界ニュースをもとに、キャリアを考えるうえで知っておきたいポイントを整理しました。
📰 ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
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この動向が示すとおり、薬剤師を取り巻く環境は変化しています。転職エージェントで最新の求人情報を確認し、自分に合った職場を探してみることをおすすめします。
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出典:薬事日報
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📰 【日病薬調査】「病棟加算300点」届出1割超‐旧基準施設の約半数に
出典:薬事日報
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ヒトiPS細胞由来心筋細胞シート「リハート」を用いた心臓治療を保険診療で行う場合には、▼B001【特定疾患治療管理料】の「2 特定薬剤治療管理料」の「イ 特定薬剤治療管理料1」(470点)▼K605-5【骨格筋由来細胞シート心表面移植術】(…(GemMed)
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こうした業界の動きを踏まえると、今の職場環境や将来のキャリアについて改めて考えてみる価値はあります。転職するかどうかは別として、まずはエージェントに相談して求人情報を見てみるのもひとつの方法です。登録・相談は無料です。
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よくある質問(FAQ)
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Q. 複数のエージェントに登録しても問題ありませんか?
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Q. 登録したら必ず転職しなければなりませんか?
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この記事の運営者:ぴろしき
調剤併設ドラッグストアで働く現役の管理薬剤師・薬局長。自身のパワハラ・転職経験をもとに、薬剤師が働きやすい環境を選ぶための情報を発信しています。詳しいプロフィールはこちら


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