(※この記事は、Nスタの貯蓄調査・ライフイベントの費用目安・薬剤師の年齢別年収をもとに作成しています。)

最近物の値上がりがすごいなぁ💦これから結婚や出産、子育てにお金がかかるだろうから、しっかり貯金しておかないと💦
「いざというときのために貯蓄を増やしたい」——多くの薬剤師がそう考えているはずです。
しかし、最近の調査を見てみると、日本人の平均貯蓄額は約472万円にとどまり、老後や教育・住宅といったライフイベントの負担を考えると決して余裕がある数字ではありませんでした。
薬剤師という職業は安定しているイメージがありますが、年齢や勤務形態で年収に差が出やすく、収入の“伸ばしどころ”を逃すと将来の資産形成が苦しくなる可能性があります。
そこで今回は「貯蓄」「ライフステージ別の支出」「薬剤師の年収変化」を整理し、薬剤師の的確な行動のための具体的ステップを示します。
① 自分の“市場価値”を正しく理解できる
② 貯蓄・支出・年収の「現実」を数字で把握できる
③ “転職=逃げ”ではなく“攻め”の選択だと分かる
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TBS系の情報番組「Nスタ」が行った調査では、日本人の貯蓄(預貯金+有価証券等の合計)の平均は約472万円と報告されました。

世代や世帯構成で差はありますが、平均でこの水準ということは、教育費や住宅費、老後資金といった大きな支出を自分で賄おうとすると不十分なケースが多いことを示しています。
生涯を通しての代表的な大きな支出目安として、業界団体やライフプラン資料に示される数字を整理すると次の通りです👇
- 教育費(子ども1人):約980万円前後(公立/私立の組合せで変動)。
- 住宅費(購入を想定):数千万円(目安で約4,600万円程度のケースも示される)。
- 老後費用(ゆとりあるセカンドライフ想定):数千万円(5,000万〜1億円オーダーで不足が議論される)。
つまり、結婚・住宅・教育・老後を合わせると「数千万〜1億円規模」の資金需要になることが多く、平均貯蓄472万円と比べると“穴”が大きいことが分かります。
さらに薬剤師は、奨学金を借りている人も少なくありません。
奨学金の返済は家計を大きく圧迫します。
厚生労働省の賃金調査を基にまとめた薬剤師の年齢別平均年収の目安は次の通りです。
- 20代:約350〜470万円
- 30代:約550〜600万円台
- 40代:約620〜660万円台
- 50代:ピークで約700万円超(50〜54歳で700万台)
年齢とともに上がる傾向はあるものの、若手〜中堅のうちに年収上昇の“差”を作れないと、生涯収入の差が大きくなるのが実態です。
特に女性や働き方をセーブする期間がある人は、昇給の機会を逃しやすく注意が必要です。
妊娠を考えている人は、今の職場で妊活しても大丈夫か意識しておくべきです。
以下はデータを合わせて見た“問題”の本質です。
日本人の平均貯蓄472万円に対し、ライフイベント(教育・住宅・老後)の合計必要額は数千万〜1億円規模。これでは全く足りないことが分かります。
また、薬剤師は比較的高年収職だが、職場による年収差が将来の資産に大きな影響を与える。
→ 要するに今の収入水準と貯蓄ペースのままでは、将来の大きな支出に備えきれない可能性が高いです。早めに年収を底上げするか、支出を根本から見直す必要があります。
支出の見直しは、そんなに難しくありません。
今や各SNSで節約系のインフルエンサーが良いコンテンツを沢山発信してくれています。
自分に合う人のやり方をマネすれば良いだけです。
難しいのが収入を上げること。ただし、薬剤師は転職で比較的簡単に収入アップを実現できる稀有な職業です。ポイントは以下の通り👇
- 短期間で実質年収を上げられる可能性が高い
調剤薬局→ドラッグストアや企業の医薬情報系、病院管理職/製薬関連ポジションなどへ移ることで、同年代でも年収レンジが変わります。 - 待遇(賞与・手当・労働時間)を改善できる
職場によっては残業削減・有給取得率向上・夜勤手当や管理職手当などで手取りや可処分所得が実質的に増えます。 - キャリアの“選択肢”を増やすことでリスク分散になる
収入源を薬剤師業務一本に絞らず、メディカルライティングや非常勤での掛け持ち、管理職への昇格チャンスを作ることで長期的な資産形成が安定します。

今すぐできる“転職活動”の具体的アクションプランを紹介します👇
- 現状のキャッシュフローを把握:収入・貯蓄・固定支出を可視化する(FSAのライフプランシミュレーター等が便利)。
- 目標を定める:例えば「5年で貯蓄を1,000万円にする」「年収を+100万円にする」など数値化。
- 市場調査:同年代・同地域での薬剤師求人(年収レンジ)を確認。年収差のある職種・業態(例:企業、ドラッグストア、本社勤務)を探す。
- エージェントに相談:薬剤師特化の転職エージェントで非公開求人や給与交渉を依頼する。
- 条件交渉とリスク管理:今すぐ辞める必要はない。内定が出たら現職と比較して「収入」「労働時間」「福利厚生」を数値で比較する。👈大事!転職活動は後出しジャンケンでOK!
Nスタの調査で示された平均貯蓄472万円は、教育・住宅・老後に必要とされる数千万規模の支出を考えると十分ではありません。
薬剤師は年収が年齢で上がる職業ではありますが、若手〜中堅のうちに年収を上げるかどうかで生涯収入に差が出るため、早めの「転職活動」は合理的な資産形成の手段です。
転職はゴールではなく“手段”です。目的は「将来の支出に備え、選択肢を増やすこと」。まずは現状の可視化→目標設定→市場調査から始めてみましょう。
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