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薬学部入学定員、2026年度も続く“削減ラッシュ”──薬剤師の未来を左右する構造変化とは?

転職・キャリア設計

薬学部の入学定員が、静かに、しかし着実に減少しています。
2025年7月18日、文部科学省が公表した2026年度以降の定員変更情報によると、新たに4大学が定員削減を申請。この流れは一過性のものではなく、薬剤師業界全体の構造変化の前兆ともいえるものです。
本記事では、今回のニュースの詳細を丁寧に読み解きつつ、背景にある“薬学部の定員割れ問題”や“薬剤師の将来像”についても掘り下げていきます。

  1. 第1章:薬学部の定員削減が加速──崩れ始めた”薬剤師安泰神話”
    1. はじめに
    2. 1. 最新動向:2026年度から定員削減に踏み切る大学一覧
      1. ▷ 2026年度から定員削減を申請した4大学
      2. ▷ 既に承認された定員削減(2025年度申請)
    3. 2. 定員削減の背景にある構造問題とは?
      1. ▷ 志願者数の減少
      2. ▷ 定員割れと収益悪化
      3. ▷ 大学・業界の淘汰の始まり
    4. 3. 学生・保護者に突きつけられる現実
      1. ▷ 【視点1】教育の質よりも定員確保が優先されるリスク
      2. ▷ 【視点2】国家試験の合格率に差が開く
      3. ▷ 【視点3】高額な学費とリターンの不均衡
    5. 4. これからの薬学部選び:ポイントは“出口戦略”
      1. ▷ ポイント1:国家試験合格率と卒業率の実績
      2. ▷ ポイント2:卒業後の就職先(病院・調剤・製薬・公務員など)の実績
      3. ▷ ポイント3:在学中の研究活動や地域医療連携の充実度
    6. まとめ:薬剤師を目指すなら「情報武装」と「見極め力」が必須の時代
  2. 第2章:薬剤師の供給過剰と大手調剤薬局の構造転換──終わる”就職安泰”の時代
    1. はじめに
    2. 1. 大手調剤薬局の変化とMBOの衝撃
      1. ▷ 日本調剤の非公開化:その意味とは?
      2. ▷ 非公開化は“守り”の戦略?
    3. 2. 増えすぎた薬剤師──供給過剰がもたらす競争の激化
      1. ▷ 国家試験合格者の推移
      2. ▷ 「どこでも働ける」は過去の話に
    4. 3. 大手=安定の時代は終わった?
      1. ▷ チェーン薬局の統廃合
      2. ▷ 新卒採用の選別が進行
    5. 4. これからの薬剤師に求められるスキルと姿勢
      1. ▷ 服薬指導+αの専門性
      2. ▷ テクノロジー活用能力
      3. ▷ キャリアの多様性を描けるか
    6. まとめ:安定から戦略的キャリア構築の時代へ
  3. 第3章:薬剤師の役割は「調剤」だけではない──進化する現場と求められる専門性
    1. はじめに
    2. 1. 調剤だけではない!多様化する薬剤師の職域
      1. ▷ 在宅医療での薬剤師の役割
      2. ▷ 地域医療連携における薬局の進化
      3. ▷ 予防医療・健康サポートへの関与
    3. 2. テクノロジーと薬剤師の融合:ICT時代の新スキル
      1. ▷ 電子薬歴とデータ活用
      2. ▷ オンライン服薬指導と遠隔医療の対応
    4. 3. 医療チームの一員としての薬剤師
      1. ▷ 多職種連携の現場での貢献
      2. ▷ コミュニケーション力の重要性
    5. 4. キャリアの再構築:「調剤中心」から「社会貢献型薬剤師」へ
      1. ▷ 「処方箋ありき」の働き方からの脱却
      2. ▷ 「専門薬剤師」への道
    6. まとめ:薬剤師の「可能性」は、今が広がるとき
  4. 第4章:変わる薬剤師国家試験──合格率と難易度の裏にある現実
    1. はじめに
    2. 1. 国家試験の合格率はなぜ変動するのか?
      1. ▷ 新卒と既卒で差が開く実態
      2. ▷ 私立大学の合格率格差
    3. 2. 国家試験の難易度と出題傾向の変化
      1. ▷ 単なる暗記から“実践力重視”へ
      2. ▷ 計算・化学・物理問題の比重増加
    4. 3. 「受かるための学び」から「臨床のための学び」へ
      1. ▷ 試験対策一辺倒の危うさ
      2. ▷ 実務実習の質と臨床経験の重要性
    5. 4. 国家試験合格の先にある「現実」
      1. ▷ 合格しても就職に直結しない?
      2. ▷ 給与やキャリアに影響する“出身校”
    6. まとめ:国家試験は“ゴール”ではなく“スタート”に過ぎない
  5. 第5章:病院薬剤師というキャリアの現実──「人気・高倍率」の裏にある課題と可能性
    1. はじめに
    2. 1. 病院薬剤師の現状と採用の狭き門
      1. ▷ 年々高まる競争率
      2. ▷ なぜ人気なのか?
    3. 2. 給与と労働環境のリアル
      1. ▷ 実は高くない給与水準
      2. ▷ 労働時間と業務の多忙さ
    4. 3. それでも病院を目指すべき理由
      1. ▷ 専門・認定薬剤師への道
      2. ▷ チーム医療の中核を担う存在へ
    5. 4. 今後の展望と変わる評価軸
      1. ▷ 働き方改革とタスクシフトの進展
      2. ▷ キャリアの多様化
    6. まとめ:病院薬剤師は“狭き門”であるがゆえに価値がある
  6. 第6章:大手調剤も“絶対安全地帯”ではない──日本調剤の非公開化が示すキャリアの再定義
    1. はじめに
    2. 1. 日本調剤の買収が薬剤師にもたらすインパクト
    3. 2. 大手神話の崩壊と“キャリア自律”の必要性
      1. ▷ 昇給や人事制度が変わる可能性
      2. ▷ 店舗の統廃合と異動リスク
    4. 3. キャリア自律時代に必要なスキルと戦略
      1. ▷ スキルの複線化
      2. ▷ 認定資格や専門性の獲得
      3. ▷ 外の世界を知る
    5. 4. 「転職力」を磨くという発想
      1. ▷ 転職サイトへの定期登録と求人ウォッチ
      2. ▷ キャリアコンサルタントとの面談
    6. 5. まとめ:企業に守られる時代から、自らを守る時代へ
  7. まとめとこれからの薬剤師キャリア戦略──変化をチャンスに変えるために
    1. 1. 薬学部定員削減と薬剤師市場の現状
    2. 2. 国家試験の難化が意味するもの
    3. 3. 就職市場の変化とキャリアの多様化
    4. 4. 自分らしいキャリア形成に必要なマインドセット
    5. 5. 変化の時代を乗り切るための具体的行動指針
    6. 終わりに

第1章:薬学部の定員削減が加速──崩れ始めた”薬剤師安泰神話”

はじめに

かつて薬剤師は、国家資格による安定した職業として、多くの学生や親世代から絶大な人気を誇っていました。その人気を背景に、2000年代には多くの私立大学が薬学部を新設し、定員も右肩上がりに拡大。しかし2020年代半ばに差しかかり、明らかに潮目が変わり始めています。2025年7月に文部科学省が発表した資料によれば、2026年度から私立大学薬学部の入学定員削減が相次いで申請・承認されており、ついに“薬剤師安泰神話”が現実のものとして崩れ始めました。

この章では、薬学部定員削減の現状と背景、今後の薬剤師業界に与える影響、そして将来を見据えた進路選びのポイントを詳しく解説していきます。


1. 最新動向:2026年度から定員削減に踏み切る大学一覧

2025年7月18日、文部科学省は大学設置・学校法人審議会に、2026年度からの私立大学の収容定員変更に関する申請を諮問しました。なかでも注目を集めたのが、薬学部における入学定員の大幅削減です。

▷ 2026年度から定員削減を申請した4大学

  • 城西国際大学:110人 → 60人
  • 湘南医療大学:130人 → 100人
  • 就実大学:100人 → 70人
  • 姫路獨協大学:60人 → 0人(=学生募集停止)

これらに加え、以下の大学も既に2025年度中に削減を申請し、認可済です。

▷ 既に承認された定員削減(2025年度申請)

  • 東北医科薬科大学:300人 → 280人
  • 城西大学:250人 → 200人
  • 徳島文理大学:150人 → 90人
  • 医療創生大学:薬学部自体が新入生募集停止

薬学部における定員削減申請は、過去に類を見ない規模で進行中です。


2. 定員削減の背景にある構造問題とは?

▷ 志願者数の減少

薬学部の6年制移行(2006年)直後は志願者が殺到しましたが、その後は下降傾向が続いています。

  • 2018年度志願者数:89,806人
  • 2023年度志願者数:67,927人(約2万人減)

これは少子化に加え、薬剤師の労働環境や将来性への不安、学費負担の重さなどが複合的に影響していると考えられます。

▷ 定員割れと収益悪化

地方を中心に「定員割れ」が深刻化。定員を満たせないことにより、授業料収入が減り、経営上の持続性が危ぶまれる大学が増加しています。

▷ 大学・業界の淘汰の始まり

薬学部を抱える大学の中には、今後も統廃合や学部の撤退が進む可能性が高く、いわゆる“薬学部バブル”は完全に終焉を迎えたと言えるでしょう。


3. 学生・保護者に突きつけられる現実

かつてのように、「薬学部に入れば安定」「資格を取れば就職に困らない」という考え方は、すでに通用しなくなっています。以下の3つの視点から、進路選びの再検討が求められます。

▷ 【視点1】教育の質よりも定員確保が優先されるリスク

定員割れを防ぐために、入試のハードルを下げる大学も出てきており、結果として教育の質が低下するリスクがあります。

▷ 【視点2】国家試験の合格率に差が開く

私立薬学部間での合格率格差も深刻化。特に入試難易度が下がっている大学では、卒業後の国家試験合格率が50%を切るケースも。

▷ 【視点3】高額な学費とリターンの不均衡

6年間の学費が私立では1,200万円以上かかることも珍しくない中で、卒業後の待遇がそれに見合っていないケースも増えています。


4. これからの薬学部選び:ポイントは“出口戦略”

これから薬学部を目指す高校生・保護者が重視すべきは、「入る」ことよりも「出た後にどうなるか」です。

▷ ポイント1:国家試験合格率と卒業率の実績

▷ ポイント2:卒業後の就職先(病院・調剤・製薬・公務員など)の実績

▷ ポイント3:在学中の研究活動や地域医療連携の充実度

将来の不確実性が高まる中では、“安定”ではなく“納得と柔軟性”で進路を選ぶ時代に入ったといえるでしょう。


まとめ:薬剤師を目指すなら「情報武装」と「見極め力」が必須の時代

薬学部の定員削減が示すのは、「薬剤師=安泰」という過去の常識が通用しなくなってきたという事実です。だからこそ、これからの進路選びには、高校生本人の意志とともに、情報収集と冷静な現実分析が求められます。

今後も薬剤師は社会に必要な職業であることに変わりはありません。しかし、その“座”は自動的に保証されるものではなくなりました。だからこそ、将来像から逆算した“戦略的な薬学部選び”が、これまで以上に重要になるのです。

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第2章:薬剤師の供給過剰と大手調剤薬局の構造転換──終わる”就職安泰”の時代

はじめに

「薬学部に入れば薬剤師になれる。薬剤師になれば大手調剤薬局に就職して安泰。」——この“黄金ルート”は、2020年代に入って急速に崩れつつあります。背景には、薬剤師の過剰供給、薬局の再編、診療報酬制度の見直しなど、業界構造を根底から揺るがす変化があります。

特に2024年、日本調剤が非公開化(MBO)を決断したニュースは、業界関係者に大きな衝撃を与えました。かつては東証プライム上場企業として調剤業界の象徴だった日本調剤の戦略転換は、「調剤薬局の将来は読めない」という現実を浮き彫りにしています。

この章では、薬剤師を取り巻く労働市場の変化、大手調剤薬局の経営方針の転換、そしてそれに伴うキャリア形成の見直しについて詳しく解説していきます。


1. 大手調剤薬局の変化とMBOの衝撃

▷ 日本調剤の非公開化:その意味とは?

2024年、日本調剤がMBO(マネジメント・バイアウト)によって上場廃止を決定。表向きは「中長期的な経営判断を迅速に行うため」と説明されていますが、その背景には次のような構造問題があるとされています:

  • 調剤報酬の削減(調剤基本料の引き下げ、かかりつけ薬剤師の強化)
  • 地域医療連携薬局・専門医療機関連携薬局など“機能別薬局”制度への対応負担
  • 薬剤師の人件費高騰と、収益性の低下
  • OTCやオンライン服薬指導との競合

▷ 非公開化は“守り”の戦略?

実態として、日本調剤は上場企業としての株主圧力から自由になり、今後の経営再編やリストラ・事業再構築を進めやすくなります。つまり、これは“拡大”ではなく“守り”の戦略。調剤業界がいかに先行き不透明かを象徴する出来事です。


2. 増えすぎた薬剤師──供給過剰がもたらす競争の激化

▷ 国家試験合格者の推移

薬剤師国家試験の合格者数は、毎年1万人前後で安定しており、供給過剰の状態が続いています。

  • 2022年:10,207人
  • 2023年:10,019人

一方で、少子高齢化と外来抑制政策により、薬剤師の“需要”は決して増えていないのが現状です。

▷ 「どこでも働ける」は過去の話に

かつては地方の薬局でも人手不足が深刻でしたが、現在は「採用倍率1倍を下回るエリア」も登場しています。都心部ではすでに求人が飽和し、同じ薬剤師資格でも“市場価値”に大きな格差が出てきました。


3. 大手=安定の時代は終わった?

▷ チェーン薬局の統廃合

日本調剤だけでなく、アインHD、クオールHD、スギ薬局など他の大手もM&Aや店舗統廃合を進めています。特に収益性の低い地方店舗や駅前の単独薬局は閉鎖の対象になりやすく、「店舗異動」や「早期退職」のリスクも高まっています。

▷ 新卒採用の選別が進行

従来のように「薬剤師免許さえあれば大手に就職できる」という時代ではなくなりました。学歴、コミュニケーション能力、ICTスキル、在学中の実習・研究実績などが問われるようになっています。


4. これからの薬剤師に求められるスキルと姿勢

▷ 服薬指導+αの専門性

ただ「処方せんをさばく」だけでなく、

  • 在宅医療への対応
  • 服薬アドヒアランスの向上
  • 多職種連携(医師・看護師・ケアマネなどとの連携) ができる薬剤師が求められています。

▷ テクノロジー活用能力

オンライン服薬指導、電子薬歴、AIによる投薬チェックなど、薬剤師にもICTリテラシーが必須となってきています。

▷ キャリアの多様性を描けるか

「調剤薬局一本」でキャリアを築くのではなく、

  • 製薬企業への転職
  • 行政や教育機関での勤務
  • 開業やフリーランス薬剤師 など、多様な選択肢を描く力が問われます。

まとめ:安定から戦略的キャリア構築の時代へ

薬剤師の世界でも、「資格があれば人生安泰」という時代は終わりを告げました。大手調剤薬局であっても、業界再編や構造変化により、今後は雇用や待遇の保証が難しくなる可能性があります。

だからこそ重要なのは、目の前の内定や肩書ではなく、「この先10年、自分がどんな薬剤師として、どこで価値を発揮していきたいか」というキャリア設計です。

安定を求めるだけでは、変化の激しい医療業界を生き残ることはできません。これから薬剤師を目指す方、また現役の薬学生・薬剤師の方も、自分自身の武器を明確にし、主体的にキャリアを築いていくことが求められています。

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第3章:薬剤師の役割は「調剤」だけではない──進化する現場と求められる専門性

はじめに

かつて「薬剤師の仕事=調剤業務」というイメージが定着していた時代がありました。しかし、医療や介護の現場が抱える課題が複雑化し、テクノロジーの進化も著しい中で、薬剤師に求められる役割は大きく変化しています。

本章では、「調剤のその先」にある薬剤師の専門性と価値について掘り下げ、これからの薬剤師像について考察します。調剤にとどまらず、地域医療・在宅医療・予防医療・ICT連携などの分野にまで広がる薬剤師の活躍の場を紹介しながら、薬学生・現役薬剤師に求められる能力や姿勢について解説します。


1. 調剤だけではない!多様化する薬剤師の職域

▷ 在宅医療での薬剤師の役割

高齢化が進む日本社会では、病院よりも「自宅で療養する」ケースが増えています。そこで活躍するのが在宅医療を担う薬剤師です。

  • 患者宅を訪問して服薬管理や指導を実施
  • 複数の医師・看護師・ケアマネジャーと連携しながら治療方針を調整
  • 複雑な薬剤管理(多剤併用・貼付剤・注射剤など)をサポート

▷ 地域医療連携における薬局の進化

厚生労働省は「地域包括ケアシステム」の中核に薬局を据える方針を示しています。これにより、薬局は単なる「薬を出す場所」ではなく、以下のような機能を担うようになります。

  • 健康相談・セルフメディケーションの支援
  • 服薬情報の一元管理と他施設との情報共有
  • 災害時・感染症拡大時の地域支援拠点

▷ 予防医療・健康サポートへの関与

「未病」の段階で健康を守る「予防医療」にも、薬剤師の役割は広がっています。

  • 禁煙支援や栄養・運動指導
  • OTC医薬品・サプリメントの適正使用指導
  • 高血圧・糖尿病など生活習慣病のモニタリング

2. テクノロジーと薬剤師の融合:ICT時代の新スキル

▷ 電子薬歴とデータ活用

いまやほとんどの薬局が電子薬歴を導入しており、単なる記録ではなく「データ分析ツール」としての活用が進んでいます。

  • 患者の服薬傾向を可視化し、リスク予測に活用
  • 副作用の早期発見や重複投薬の防止
  • AIによる投薬監査・疑義照会の効率化

▷ オンライン服薬指導と遠隔医療の対応

新型コロナ禍を契機に、オンライン服薬指導が解禁されました。今後は、対面と非対面のハイブリッドモデルが主流になります。

  • 患者とのビデオ通話での服薬指導
  • クラウドベースの処方箋共有
  • 医師との遠隔カンファレンス

ICTリテラシーは、薬剤師の基本スキルの一部として定着しつつあります。


3. 医療チームの一員としての薬剤師

▷ 多職種連携の現場での貢献

薬剤師は単独で完結する仕事ではありません。在宅・病院・施設のいずれにおいても、医師や看護師、リハビリスタッフなどと連携する力が求められます。

  • カンファレンスでの服薬計画提案
  • 医師への処方提案・減薬提案
  • 看護師との服薬タイミングの調整

▷ コミュニケーション力の重要性

患者はもちろん、医療職同士の信頼関係を築くうえでも、コミュニケーション力は不可欠です。薬剤師の「専門性」だけでは連携が成り立ちません。

  • 専門用語をかみ砕いて説明する力
  • 相手の立場や理解度に応じた対応力
  • 説得ではなく“共感”を重視した説明力

4. キャリアの再構築:「調剤中心」から「社会貢献型薬剤師」へ

▷ 「処方箋ありき」の働き方からの脱却

処方箋枚数=業績、という考え方ではなく、薬剤師が介入して患者のQOLが上がった、医療費削減につながった、という“アウトカム評価”が重視されるようになります。

  • 処方の適正化(重複排除・減薬)
  • アドヒアランス向上支援
  • 未病段階での健康支援

▷ 「専門薬剤師」への道

より専門性を磨く薬剤師も増えており、以下のような分野別認定制度も注目されています。

  • がん専門薬剤師
  • 感染制御認定薬剤師
  • 精神科薬物療法認定薬剤師

これらは調剤薬局勤務にとどまらず、病院・教育・行政・企業など多方面で活躍するための道を開きます。


まとめ:薬剤師の「可能性」は、今が広がるとき

調剤にとどまらず、在宅・地域・ICT・予防など多様なフィールドで求められるようになった薬剤師。その進化は、ある意味「調剤中心主義」からの解放でもあります。

「自分は調剤しかできない」と思い込むのではなく、「自分だからこそできること」を見出すことが重要です。薬剤師の専門性は、医療の現場でまだまだ発揮できる可能性を秘めています。

これから薬剤師になる方、現場で働く薬剤師、進路に悩む薬学生にとって、キャリアの選択肢は広がっている時代です。

“薬を出す人”ではなく、“人を支える医療人”としての薬剤師像を、今こそ再定義するタイミングなのです。

\医療人としてのキャリアを再構築の第一歩は相談から/

第4章:変わる薬剤師国家試験──合格率と難易度の裏にある現実

はじめに

「薬剤師国家試験は年々難しくなっている」「合格率が低下傾向にある」──そんな声を耳にしたことはありませんか?薬学部の6年制化以降、国家試験は確かに“ふるい”の役割を強めつつあります。しかし、それは単に試験が難化しているというより、「薬剤師にふさわしい人材かどうか」を見極めるための進化でもあるのです。

この章では、国家試験の変遷や最近の傾向、合格率の推移を追いながら、薬学生や志望者が知っておくべき現実と今後の対策について詳しく解説します。


1. 国家試験の合格率はなぜ変動するのか?

▷ 新卒と既卒で差が開く実態

薬剤師国家試験では、毎年「全体の合格率」だけでなく、「新卒(初回受験者)」と「既卒(再受験者)」の合格率が公表されています。

  • 例えば第108回国家試験(2023年)は、新卒合格率が85.2%に対し、既卒は38.0%。
  • 難化した年でも、新卒は比較的高い合格率を維持。

つまり、「現役で受かるかどうか」が薬学部生活のゴールに直結するという厳しい現実があります。

▷ 私立大学の合格率格差

薬学部の設置数が増えたことで、大学ごとの教育水準やサポート体制にばらつきが生じています。

  • トップ層の大学では90%を超える合格率
  • 一方で、50%未満にとどまる大学もある

「どの大学に入るか」が、合格できるか否かに直結するほど、差が拡大しているのです。


2. 国家試験の難易度と出題傾向の変化

▷ 単なる暗記から“実践力重視”へ

かつての国家試験は、知識の量を問う「暗記型問題」が主流でした。しかし、近年は以下のような出題にシフトしています。

  • ケーススタディ形式で「判断力」を問う
  • 多職種連携や地域医療に関する内容
  • 社会的背景(医療制度・法規)への理解

これにより、“現場で使える知識”と“状況判断力”が重視されるようになりました。

▷ 計算・化学・物理問題の比重増加

特に基礎薬学(理系科目)の重要度が上がっており、文系寄りの学生にとっては苦手意識を持ちやすいポイントです。

  • 医薬品の体内動態計算(PK)
  • 定量分析・モル計算
  • 化学構造と薬理作用の関連

「文理融合」の力が求められる試験構造に変化しています。


3. 「受かるための学び」から「臨床のための学び」へ

▷ 試験対策一辺倒の危うさ

大学によっては、4年生以降で「国家試験対策モード」に完全シフトし、現場力やコミュニケーション能力の育成が軽視されることもあります。

  • 覚えることばかりで“なぜ”を考えない学び
  • 実習現場で戸惑う学生が増加

これは、単に“受からせる教育”をしているにすぎず、「使える薬剤師」を育てているとは言い難い現状です。

▷ 実務実習の質と臨床経験の重要性

国家試験で問われる「総合問題」では、実務実習の経験が活きてきます。

  • 患者対応、服薬指導、医師とのやりとりなどの経験が、問題解答力に直結
  • 実習中の指導薬剤師の質も、合否に影響

つまり、“現場で考える力”こそが、合格への近道なのです。


4. 国家試験合格の先にある「現実」

▷ 合格しても就職に直結しない?

薬剤師免許を取得しても、地方では職があっても都市部では就職難に直面するケースが増えています。

  • 都心部は大手チェーン薬局が飽和状態
  • 病院薬剤師の求人は依然として狭き門

つまり「受かること=就職できること」ではない時代に突入しています。

▷ 給与やキャリアに影響する“出身校”

就職後の待遇やキャリアパスにも、大学名や卒業成績が影響する場面が少なくありません。

  • 一部企業では大学別の給与テーブル
  • 管理職・専門職登用に成績考慮あり

薬剤師が増えた今、「どこで何を学んだか」が重視される時代に変化しています。


まとめ:国家試験は“ゴール”ではなく“スタート”に過ぎない

薬剤師国家試験は、確かにキャリアの第一関門です。しかし、それを“受かるだけの試験”と捉えるか、“社会に出てから使える力を養う過程”と考えるかで、その後の人生は大きく変わります。

薬学教育や国家試験制度は進化を続けており、それに対応できる柔軟性と本質的な学びが、これからの薬剤師に求められます。

「試験に受かる勉強」ではなく、「現場で生きる知識と姿勢」を備えた薬剤師こそが、今後ますます価値を持つのです。

\現場で活きる知識を身につけたいと思ったら・・・/

第5章:病院薬剤師というキャリアの現実──「人気・高倍率」の裏にある課題と可能性

はじめに

病院薬剤師は、「専門性が高く、やりがいもある」として薬学生の間でも依然として人気の高いキャリアです。しかし、その実態は決して“華やか”なものではありません。高倍率の採用試験、激務、給与水準の低さ、医療現場の中での立ち位置──それらを総合的に理解しないまま就職すると、理想と現実のギャップに苦しむケースも少なくありません。

この章では、病院薬剤師というキャリアのリアルを明らかにしつつ、その中にあるチャンスや今後の展望について掘り下げていきます。


1. 病院薬剤師の現状と採用の狭き門

▷ 年々高まる競争率

病院薬剤師の求人は全体的に少なく、特に人気の高い総合病院や大学病院では、倍率10倍以上になることも珍しくありません。

  • 全国で年間に病院薬剤師として採用される新卒は約4,000~5,000人前後(調剤薬局は約10万人)
  • 採用試験は筆記・面接に加え、専門試験・論文を課す病院も多い

▷ なぜ人気なのか?

病院薬剤師が人気を集める主な理由は、以下のような点にあります:

  • チーム医療の一員として医師・看護師と連携できる
  • 高度な薬学知識や臨床スキルが求められる
  • 抗がん剤やTPNなどの無菌調製業務ができる
  • 専門・認定薬剤師のキャリアパスにつながる

その一方で、その“専門性”ゆえに、就職のハードルは非常に高いのが現実です。


2. 給与と労働環境のリアル

▷ 実は高くない給与水準

「病院薬剤師=高収入」という誤解をしている人も多いですが、実際には調剤薬局より年収が低いことが多々あります。

  • 初任給:20〜23万円程度(賞与含め年収約300〜350万円)
  • 夜勤・当直がある場合でも、手当込みでようやく年収400万円台

特に公立病院では人事院勧告の給与体系に準じるため、昇給幅も限られており、長く勤めても600万円を超えることは稀です。

▷ 労働時間と業務の多忙さ

病院によってはシフト勤務・土日勤務・当直などがあり、ワークライフバランスが取りづらい場合も。

  • 無菌調製、病棟業務、医薬品管理、DI業務など多岐にわたる
  • コミュニケーション・調整業務も多く、精神的負担も大きい

それでもなお、この道を志す薬剤師が多いのは、医療現場の最前線で活躍できる魅力に他なりません。


3. それでも病院を目指すべき理由

▷ 専門・認定薬剤師への道

病院薬剤師として一定の経験を積むことで、以下のような資格取得に繋がります。

  • がん薬物療法認定薬剤師
  • 感染制御認定薬剤師
  • 栄養サポートチーム(NST)専門療法士

これらの資格を持つことで、他職種からの信頼も高まり、転職・独立などの可能性も広がります。

▷ チーム医療の中核を担う存在へ

医師の処方にただ従うのではなく、「薬学的な視点からの提案」ができる薬剤師が求められています。

  • 服薬状況のモニタリング
  • 投薬設計の提案や疑義照会
  • 医療安全・副作用管理

このように、患者と最も近い位置で薬の専門性を発揮できるのが、病院薬剤師の醍醐味でもあります。


4. 今後の展望と変わる評価軸

▷ 働き方改革とタスクシフトの進展

近年、医療業界全体で進む「タスクシフト(業務移譲)」により、病院薬剤師の役割は拡大傾向にあります。

  • 看護師が行っていた服薬指導や薬歴確認を薬剤師が担当
  • 医師の負担軽減のため、処方提案の頻度が増加

この流れにより、薬剤師の“実働価値”が見直されつつあります。

▷ キャリアの多様化

病院での経験は、以下のようなキャリアパスにも繋がります。

  • 大学病院・研究機関での治験・臨床研究業務
  • 地域医療に特化した地域連携薬剤師
  • 製薬企業・CRO・行政機関などへの転職

つまり、病院薬剤師は「終点」ではなく、「可能性の起点」なのです。


まとめ:病院薬剤師は“狭き門”であるがゆえに価値がある

病院薬剤師を目指すことは、確かに容易ではありません。高い倍率、低めの給与、激務──それでもなお、その先には「医療の本質に関わるやりがい」と「専門職としての誇り」があります。

もしあなたが「人の命に直結する現場で、薬剤師としての能力を高めたい」と考えているなら、病院薬剤師というキャリアは間違いなくその選択肢の一つになるでしょう。

覚悟と志を持って挑むに値する職種。それが、病院薬剤師です。


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第6章:大手調剤も“絶対安全地帯”ではない──日本調剤の非公開化が示すキャリアの再定義

はじめに

2025年7月、日本調剤株式会社がプライベート・エクイティファンドのアドバンテッジパートナーズにより完全子会社化されるという衝撃的なニュースが報じられました。これは、単なる企業買収のニュースにとどまらず、「大手に就職すれば一生安泰」という神話が、薬剤師業界でも崩れつつあることを如実に示しています。本章では、この買収劇をきっかけに「薬剤師としてのキャリアはどう変わるのか」「いま何を備えておくべきなのか」を、深堀りして解説していきます。


1. 日本調剤の買収が薬剤師にもたらすインパクト

日本調剤は、全国に700店舗以上を展開する大手調剤チェーンであり、薬剤師の就職先としても人気の高い企業でした。しかし、2025年7月、アドバンテッジパートナーズによる全株取得が報じられたことで、調剤業界に衝撃が走りました。

この動きの背景には、調剤報酬改定による利益圧迫、薬剤師過剰地域での人件費高騰、在宅や物販・健康支援事業へのシフト圧力など、さまざまな構造的課題が横たわっています。つまり、安定的に見えた大手企業でも経営的な柔軟性を失えば、資本再編の対象となるという現実が明るみに出たのです。

この一件が薬剤師個人に示す最大のメッセージは明確です:「大手に入れば一生安泰」という時代は終わった。


2. 大手神話の崩壊と“キャリア自律”の必要性

これまで、多くの薬剤師が「大手調剤チェーンに入社=安定した人生」という構図を信じてきました。しかし、今回の買収劇によって、その構図自体が大きく揺らいでいます。

▷ 昇給や人事制度が変わる可能性

買収後に人事制度が見直されるのは自然な流れです。現場の薬剤師にとっては、評価基準やキャリアパスが変更される可能性も十分にありえます。成果主義が強まる可能性もあり、「年功序列で上がっていく」時代は確実に終わりを迎えます。

▷ 店舗の統廃合と異動リスク

ファンドによる経営では、利益率の低い店舗の再編が進むことが予想されます。そうなれば、異動や転居を伴う配置転換も現実味を帯びてきます。勤務地の安定を重視する人にとっては、大きな試練となりかねません。


3. キャリア自律時代に必要なスキルと戦略

こうした背景を踏まえると、薬剤師として「会社に依存せず、自らキャリアを設計できる力=キャリア自律」が不可欠となってきます。

▷ スキルの複線化

調剤業務だけでなく、在宅訪問、OTC販売、健康相談、栄養指導、DX対応など、スキルの裾野を広げることが必要です。

▷ 認定資格や専門性の獲得

認定薬剤師、漢方薬・プライマリケア認定など、専門性の裏付けとなる資格の取得は、将来的なキャリアの武器になります。スキルと肩書きの両輪で自分を守るべき時代です。

▷ 外の世界を知る

業務の枠に閉じこもらず、薬剤師ライター、製薬企業でのモニター、副業での教育活動など、他業種・他分野への目配りも欠かせません。


4. 「転職力」を磨くという発想

「キャリアに不安を感じたときに転職すればいい」という後ろ向きな転職ではなく、**「自分の市場価値を常に把握し、よりよい環境へいつでも移れる力」**を磨いておくことが、今後ますます重要になります。

▷ 転職サイトへの定期登録と求人ウォッチ

例えば、以下のようなサービスは、登録しておくだけで市場の動きや需要を感じ取ることができます:

  • ファルマスタッフ:大手薬局・企業求人が豊富
  • ファゲット:製薬業界・CRO・教育系に強い
  • ファルメイト:派遣や単発など柔軟な働き方が可能

▷ キャリアコンサルタントとの面談

転職意欲が高くなくても、年に1回程度、エージェントに相談するだけで、キャリアの棚卸しができます。これはむしろ、現職に満足している人ほど必要です。


5. まとめ:企業に守られる時代から、自らを守る時代へ

今回の日本調剤の買収劇は、「大手に就職すれば将来は安泰」という幻想を打ち砕く出来事でした。薬剤師としてのキャリアを安定させるためには、もはや会社にすがるのではなく、自分自身の価値を高め続ける以外に道はありません。

これからは、「何をしている薬剤師か」が問われる時代。

  • 自分のスキルは、会社を離れても通用するか?
  • 今の職場がなくなったら、自分には何が残るか?

そうした問いを日常的に持ち、変化に備えることが、薬剤師としての生存戦略になるのです。


まとめとこれからの薬剤師キャリア戦略──変化をチャンスに変えるために

1. 薬学部定員削減と薬剤師市場の現状

近年、薬学部の入学定員削減が相次いでいます。城西国際大学をはじめ、多くの私立大学が定員削減を申請し、2026年度からは合計8大学にのぼる見込みです。これは単なる数字の変動に留まらず、薬剤師市場全体の「供給過剰」という根本的な構造変化を象徴しています。2018年度の薬学部志願者数は約9万人でしたが、2023年度には約6万8千人に減少。地方の定員割れ問題も深刻化しています。

これに伴い、薬剤師の就職環境も激変しています。大手調剤薬局に入れば安泰という時代は終わり、求人倍率は高まり、就職先の多様化と競争激化が進んでいます。これまで薬剤師として「手に職さえあれば安定」という神話に頼ってきた人にとっては、大きな警鐘と言えるでしょう。


2. 国家試験の難化が意味するもの

薬剤師国家試験の合格率は年々変動し、特に既卒者の合格率は低迷しています。新卒者でも決して容易に合格できるわけではなく、試験は単なる知識の詰め込みから、実践的な判断力や臨床対応力を問う方向にシフトしています。これは単なる難化ではなく、「現場で本当に使える薬剤師を育てる」という教育の質的向上の現れです。

試験合格はキャリアのスタート地点に過ぎません。国家試験突破をゴールと考え、そこから学びを止めてしまう薬剤師は、今後の激変する医療現場で苦労する可能性が高いのです。


3. 就職市場の変化とキャリアの多様化

かつては大手調剤薬局への就職が薬剤師の王道でした。しかし、今や市場は飽和し、給料や待遇面でも以前のような魅力は薄れています。一方、病院薬剤師は倍率が高いながらも専門性やキャリアアップの道として根強い人気があります。また、製薬企業、治験関連、地域医療、研究・教育機関、行政など、薬剤師の活躍フィールドは広がり続けています。

さらに、副業やフリーランス、オンライン服薬指導など、新しい働き方も浸透しつつあります。薬剤師が自分の強みを活かして、多様なキャリアパスを模索することが、今後の鍵となるでしょう。


4. 自分らしいキャリア形成に必要なマインドセット

変化の激しい時代を生き抜くには、「主体性」と「柔軟性」が不可欠です。環境の変化にただ流されるのではなく、自分の価値観や目標を明確にし、必要なスキルや資格を計画的に取得しましょう。

また、薬剤師同士や他職種とのネットワークを広げ、情報収集力を高めることも重要です。新たな技術や制度、トレンドをキャッチアップし続けることで、自身の市場価値を維持・向上させることができます。

生涯学習の意識を持ち続けることが、これからの薬剤師にとって必須の条件となっています。


5. 変化の時代を乗り切るための具体的行動指針

具体的には、以下の行動が推奨されます。

  • スキルアップと専門性の追求:認定薬剤師資格やITスキル、語学力など自分の強みを伸ばしましょう。
  • 転職活動や副業の活用:複数の可能性を持つことでリスク分散になります。信頼できる転職エージェントを活用するのも有効です。
  • 心身の健康管理とバランス感覚:長く働き続けるためには自己管理も大切。疲弊するとキャリア形成に悪影響が出るため注意が必要です。
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終わりに

薬剤師を取り巻く環境は、かつてない速さで変化しています。しかし、この不確実性は恐れるべきものではなく、新しい価値を生み出すチャンスでもあります。自ら学び、挑戦し、柔軟に適応していく薬剤師こそが、これからの時代を切り開くことができるのです。

今こそ、主体的に未来を考え、行動を始めるタイミング。あなた自身の薬剤師としての可能性を信じて、一歩を踏み出しましょう。


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