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竜を司る薬「小青竜湯」について解説

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雑談
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みなさんこんにちは。

薬局長のぴろしきです。

2024年も明けてしばらく経ちました。

今年は辰年🐉

ということで、今回の記事では漢方薬「小青竜湯」について深堀りしていきます👆

OTC選択にも活きる内容だと思いますのでぜひお役立てください。

ややマニアックな内容もありますので、休憩中の話のネタなどにしていただければ幸いです(;^_^A

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適応症

ツムラの小青竜湯では適応は下記の通りとなっています。

下記疾患における水様の痰、水様鼻汁、鼻閉、くしゃみ、喘鳴、咳嗽、流涙:

気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、感冒

現場では、薄い鼻水くしゃみの多い風邪の初期に用いられることが多い印象ですね。

今時季では花粉症アレルギー性鼻炎などにも処方されることがよくあります。

また、分泌物の多いタイプの喘息にも用いられます。

処方解説

さて、適応をある程度確認したところでその処方を紐解いていきましょう👆

小青竜湯の名称は四神の一つである「青竜」からきています。

構成生薬の一つである麻黄の色と関連付けられているんだとか。

でも不思議ですよね。

麻”黄”と”青”竜🐉

漢字と色とでイメージが合致しません。

麻黄は実際には淡緑色~黄緑色であるとされています👇

出典:日本漢方生薬製剤協会

そして青竜については、現代の日本語では青は英語で言うブルーを意味することが多いですが、

「青」の原義は青山(せいざん)・青林(せいりん)のように緑色植物の色であり、本来は緑色を指しているとされるそうです。

信号機の緑色の事を青といったり、緑色なのにあおむしと表現したりすることも考えれば納得ですね🚥

さて、構成生薬についてですが、

麻黄細辛は体を温め、悪寒・咳嗽・水様性鼻汁・くしゃみなどを緩解します。

五味子細辛は水滞に寒邪が加わる事によって起きる咳嗽を抑えます。

さらに半夏が上半身の水をさばく効果があるため、水滞(鼻水など)を伴う咳嗽に効果的であると考えられています。

半夏は刺激性があるため生姜と組み合わせてその刺激を緩和させることが多いですが、本処方では温める力を強めるために乾姜をプラスしています。

小青竜湯は桂麻剤であるため発汗性を示しますが、

止汗性のある五味子を加える事で葛根湯や麻黄湯などに比べて発汗性は弱まっています。

また、温性生薬をメインに組み立てられている事から水滞の多い表寒証向きに作り替えた処方だと考えられています。

選択のポイント

少し難しい話が多かったと思いますが、結局のところどんな症状に使われることが多いのでしょうか。

小青竜湯の処方が来ると、

🥼「アレルギー性鼻炎かな」

とか

🥼「鼻水が出ているんだろうな」

という印象を抱くかもしれませんが、小青竜湯はあくまで桂麻剤ですのでその発汗作用に注意し、適応を確認しながら使用することが大切です。

また、薄い鼻汁だけの症状には即効性がありますので、

OTCカウンセリングの場面で内服で副作用が少なく即効性があるものをお探しのお客様には提案しやすい商品と言えますね。

まとめると、

1⃣薄い鼻汁、くしゃみの多い無汗の風邪の初期

2⃣アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、流涙、鼻閉

3⃣気管支炎、気管支喘息、喘鳴、咳嗽

などに効果的です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

東洋医学の観点からまとめてみましたので、少しとっつきにくい内容だったかもしれませんが

逆に言えば新しい観点から勉強になった方もいらっしゃるかもしれません。

本記事が皆さんの業務に少しでも役立てば幸いです。

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