2025年12月24日、2026年度の診療報酬改定が正式に決着しました。
診療報酬本体は+3.09%、全体でも+2.22%と、14年度以来 12年ぶりのプラス改定。
これだけを見ると、
「医療業界もようやく報われた」
「薬剤師の待遇も良くなるのでは?」
と感じた方も多いでしょう。
しかし──
現場の薬剤師にとって、本当に“明るい改定”と言えるのでしょうか。
結論から言うと、
👉 職場を選ばなければ、賃上げの恩恵はほとんど実感できない可能性が高い
というのが現実です。
この記事では、
- 調剤報酬改定2026の「数字の裏側」
- なぜ保険薬局・薬剤師は楽観できないのか
- 今後“損をする薬剤師”と“得をする薬剤師”の分岐点
を整理し、これからの時代に薬剤師が取るべき現実的な行動まで解説します。
調剤報酬改定2026のポイントを整理すると
今回の改定の大枠は、次の通りです。
◆ 診療報酬改定率(全体像)
- 診療報酬本体:+3.09%
- 薬価・材料価格:-0.87%
- 全体改定率:+2.22%
本体部分の引き上げは、賃上げ対応、物価高対策、光熱費・食費の上昇対応といった 「コスト増への補填」が中心 です。
つまり、
👉 「儲かる改定」ではなく「何とか耐えられるようにする改定」
という位置づけであることが分かります。
保険薬局への配分は“極めて限定的”
特に注目すべきなのが、施設類型別の配分差です。
- 病院:+0.49%
- 医科診療所:+0.10%
- 歯科診療所:+0.02%
- 保険薬局:+0.01%
- 病院:+0.40%
- 医科診療所:+0.02%
- 歯科診療所:+0.01%
- 保険薬局:+0.01%
数字を見て分かる通り、
保険薬局は“ほぼ誤差レベル”の上乗せです。
「賃上げ分に保険薬局も含まれた」という点は前進ですが、
👉 実際に現場の薬剤師の給料が上がるかどうかは、経営判断次第
という構造は何も変わっていません。
「賃上げ改定」でも給料が上がらない理由
今回の改定では、
ベースアップ3.2%相当の賃上げを想定しています。
しかし、ここで重要なのは、
- 義務ではない
- 配分方法は施設ごとに異なる
- 人件費に回すかどうかは経営側の裁量
という点です。
特に保険薬局では、
- 薬価引き下げ(-0.86%)
- 後発医薬品対応・リフィル処方の効率化
- 業務量だけが増える評価適正化(-0.15%)
といった “静かな締め付け” が同時に進みます。
結果として、
「改定はプラスなのに、忙しさは増え、給料は据え置き」
という状況が、今後さらに増える可能性があります。
日薬会長の「おおむね認められた」という言葉の裏側
日本薬剤師会は今回の改定について
「要望はおおむね認められた」と評価しました。
確かに、
- 改定率の配分比(医科:歯科:調剤=1:1.1:0.3)の維持
- 賃上げ分に保険薬局が含まれた点
は評価できます。
ただしこれは、
👉 「業界団体として最低限守ったライン」
に過ぎません。
個々の薬剤師の年収や働き方を守ってくれる保証ではない
という点は、冷静に見ておく必要があります。
これから“損をする薬剤師”の特徴
今回の改定を踏まえると、今後不利になりやすいのは、
- 昇給制度が曖昧な薬局
- 人件費をコストとしか見ていない経営
- 「改定があるから大丈夫」と説明だけで終わる職場
- 業務量は増えるが評価は変わらない環境
にいる薬剤師です。
逆に言えば、
👉 職場を変えるだけで、同じ薬剤師でも待遇は大きく変わる時代
に入っています。
調剤報酬改定は「転職を考えるベストタイミング」
制度改定の直後は、
- 法人ごとの対応方針が分かれる
- 人件費に積極的な職場と、そうでない職場の差が拡大
- 人材確保のため条件を上げる企業が出てくる
という転職市場が最も動きやすい時期です。
特に2026年改定は、
- 賃上げが前提
- 物価高が長期化
- 薬剤師不足が地域によって深刻
という条件が重なっています。
👉 「今の職場に残るリスク」を一度、外から確認する価値があるタイミング
と言えるでしょう。
転職する・しないに関わらず、まずは“情報”を持つ
ここで重要なのは、
必ず転職しろ、という話ではありません。
ただし、
- 今の職場の条件が市場と比べてどうなのか
- 同じエリア・同じ業務内容で年収差があるのか
- 改定後、評価が上がりやすい薬局はどこか
こうした情報を 個人で集めるのは限界 があります。
そこで活用したいのが、
👉 薬剤師専門の転職エージェント です。
- 改定後の各法人の動きを把握している
- 表に出ない条件(年収交渉・評価制度)を教えてくれる
- 今すぐ転職しなくても情報提供だけ受けられる
- 無料・匿名相談が可能
特に最近は、
「今の職場に残る前提で、市場価値だけ確認したい」
という使い方をする薬剤師が増えています。
本日は、現役薬局長×元人事の目線で厳選した転職エージェントを3つ紹介しておきます👇
ぜひ自分に合うエージェントを活用し、キャリア構築に役立てて下さい。
▶ ファルマスタッフ
👉 調剤薬局特化・教育体制の良さで業界トップクラス
- 大手調剤チェーンとの提携が強い
- 派遣・パートなど働き方の選択肢が多い
- 職場見学や内部情報の提供が丁寧
- 教育体制の良い薬局の紹介に強い
調剤薬局やドラッグストアで安心して働きたい人、環境重視の人に最適。
▶ レバウェル薬剤師
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- 年収交渉が強く、収入UP実績が豊富
- 対応が早く、最短で内定まで進める
「早く転職したい」「年収を上げたい」薬剤師におすすめ。
▶ ファルメイト
👉 派遣・高時給案件に強い“働き方自由度No.1”
- 派遣薬剤師のサポートが非常に厚い
- 時給3,000円以上の案件も多数
- 単発・短期・Wワーク可能
- ワークライフバランスを調整しやすい
「今の収入を増やしたい」「週3勤務で働きたい」方に最適。
まとめ|プラス改定の“本当の意味”を見誤らないために
調剤報酬改定2026は、確かに数字上はプラスです。
しかしその中身は、
- コスト補填が中心
- 保険薬局への配分は最小限
- 給料が上がるかは職場次第
という、個人にとっては厳しい現実 を含んでいます。
だからこそ今、
👉 「この職場でいいのか?」を冷静に確認できる人ほど、将来の選択肢が広がる
のです。
転職するかどうかは、その後で決めればいい。
まずは一度、外の世界を知ることから始めてみてください。
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