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【MR激減】3000人超が離職、薬剤師資格者は過去最低に|これからのキャリア戦略とは?

転職・キャリア設計

✅この記事でわかること

  • MR数が3000人以上減少した背景とは?
  • MRのピーク時から現在までの推移
  • 薬剤師資格を持つMRが減少している理由
  • MR経験者の転職成功事例
  • 薬剤師資格を活かせる異業種の選択肢
  • 各職種の年収比較とキャリア展望

📉2025年春、MR数はついに4万人台へ突入

2025年3月末時点で、日本のMR(医薬情報担当者)の人数が前年比3,073人減の43,646人であることが、MR認定センターの「2025年版MR白書」により明らかになりました。これは前年比6.6%の減少にあたります。過去最大だった2020年度の3,572人減に次ぐ規模で、業界としては極めて大きな変化です。

特に注目すべきは、薬剤師資格を持つMRが過去最低の3,824人(全体の8.8%)に落ち込んだ点。前年からさらに334人減少し、薬剤師資格の価値がMR市場で低下しつつあることを物語っています。


🔍MR減少の背景|なぜここまで減っているのか?

◼ 製薬企業の早期退職制度の広がり

武田薬品、田辺三菱製薬、住友ファーマなどの大手製薬会社で早期退職者を募る動きが相次ぎました。構造改革や人件費の最適化の一環として、人数削減が進められています。

◼ 主力製品の変化と営業手法の転換

以前は高血圧・糖尿病などの生活習慣病向けのジェネリックや同種同効薬が中心で、シェア・オブ・ボイス(SOV)型の営業が主流でした。しかし、現在はがん・免疫・中枢神経系などのスペシャリティ医薬品が主力に。結果として、質重視・専門性重視の営業スタイルへと移行しています。

◼ コロナ禍による訪問制限とリモート化

パンデミック以降、医療機関でのMR訪問は制限されるようになり、リモートディテーリング(遠隔情報提供)が中心に。これにより、物理的に人員が必要なくなったこともMR数の減少につながっています。

◼ CMR(コントラクトMR)の台頭

正社員のMRではなく、外部委託型のCMR(Contract MR)に置き換える動きも拡大中。2024年度には104人減の4,249人となったものの、契約社数は86社とむしろ増加。コストパフォーマンスの観点から今後も需要は続くと見られます。


📊ピーク時との比較:10年間で2万人減

MR数のピークは2013年度の65,752人。それから10年以上が経過し、2025年時点で43,646人。この10年で22,000人超が業界を去った計算になります。

製薬企業内でMRを1,000人以上抱える企業も11社から6社に激減。営業モデルの変化に伴い「数の時代」は終わり、「質と専門性」の時代が到来しているのです。


🧪薬剤師資格保有MRが過去最低の理由

◼ MR活動における薬剤師資格の希少価値の低下

従来は「薬剤師=医薬品の専門家」として製品説明に信頼感を与える役割がありました。しかし、デジタルコンテンツの台頭やMR活動の定型化によって、その優位性は相対的に下がりつつあります。

◼ 新卒採用減少と認定試験合格者の減少

MR認定試験合格者の採用実績も年々減少。2024年度はわずか6社、11人(前年21人)に留まり、若年層のMR人材育成にも陰りが見えます。


👨‍🔬MR経験者の転職成功事例【3選】

✅事例1:37歳男性(MR10年)→ 調剤薬局 管理薬剤師へ転職

背景: 会社の早期退職制度に応募。家族との時間を優先し地元にUターン。

結果: 地場チェーン薬局の管理薬剤師へ転職し、年収は780万円→520万円と減少したが、業務負担は激減。「やりがいより生活の安定を選んだ」と語る。


✅事例2:42歳女性(薬剤師資格ありMR15年)→ ヘルスケアベンチャーのメディカルアフェアーズへ

背景: 子育てと仕事の両立に限界を感じて転職活動開始。医療知識を活かせる業界を希望。

結果: 医療機器ベンチャーにてメディカルアフェアーズ職に採用。リモート勤務OK、フレックス制で働きやすく、年収も現職と同水準の800万円を維持。


✅事例3:29歳男性(若手MR5年)→ CSO経由でスペシャリティ領域のCMRへ

背景: 製薬企業での配属先が希望と合わず退職。再チャレンジとしてCSOに登録。

結果: がん領域の新薬プロジェクトに関与。研修制度が充実しており、専門性を高めて年収も650万円→630万円へアップ。


💼薬剤師資格を活かせる別業界【5選】

① 調剤薬局・病院薬剤師

患者と直接向き合える現場。特に在宅医療・地域密着型薬局の需要は増加中。

平均年収:500〜600万円程度

② 治験コーディネーター(CRC)

臨床試験に関わる職種。医師・患者・製薬会社との橋渡し的役割。

平均年収:400〜550万円

③ メディカルアフェアーズ・メディカルライター

医薬品の適正使用情報を科学的に発信する部門。薬理学や論文読解スキルが求められる。

平均年収:600〜800万円

④ 医療系コンサルタント

病院経営支援、製薬企業のマーケ戦略支援など。調査分析やプレゼン能力が重要。

平均年収:700〜1000万円以上(外資系で高水準)

⑤ ヘルステック企業・医療ベンチャー

AI診断支援、遠隔診療、PHRなど新興分野が活況。薬剤師資格+ビジネススキルが評価される。

平均年収:500〜800万円(ポジションにより変動大)


💰MR vs 他職種|年収比較と将来性

職種平均年収(目安)将来性
MR(内資)550〜750万円減少傾向
CMR(CSO経由MR)450〜600万円一部領域で需要持続
調剤薬局薬剤師450〜600万円安定だが伸び悩み
メディカルアフェアーズ600〜900万円スペシャリストは高年収可
医療コンサル700〜1000万円ビジネススキル次第で高収入

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🔚まとめ|MRの減少は終わりの始まりではなく“変革のチャンス”

MRという職業の在り方が問われている今こそ、「薬剤師資格」という専門性を活かして、次のキャリアステップを見据える好機です。

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▼参考記事はこちら

MRの減少数が3000人超え~薬剤師資格者は過去最低 MR認定センター | 薬剤師のエナジーチャージ 薬+読
2025年3月末時点(2024年度)のMRの人数は、2023年度より3073人減(6.6%減)の4万3646人だったことが分かりました。薬剤師資格を保有するMR数は334人減の3824人と過去最低で、全体の8.8%となっています。...

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