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「同じ薬剤師なのに、年収がこんなに違うのはなぜ?」。薬剤師の年収は、年齢や経験だけでなく、どの職場で、どんな役割を担うかで大きく変わります。
この記事では、厚生労働省の統計と、中央社会保険医療協議会(中医協)の医療経済実態調査をもとに、年収の差がどこで生まれているかを確認し、年収を上げるための現実的な方法をまとめます。「転職すれば必ず〇万円上がる」といった根拠のない数字は使いません。
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この記事の要点
- 薬剤師の年収の平均は約567万円(令和7年賃金構造基本統計調査、平均40.1歳)
- 保険薬局では、管理薬剤師(約726万円)と薬剤師(約480万円)で約250万円の差。役割の差がいちばん大きい
- 一般病院の薬剤師は約581万円、前年度からの伸びは+2.1%。保険薬局の薬剤師は+0.3%
- 年収を上げる方法は「役割を上げる」「職場を変える」「交渉する」「働き方を変える」の4つ。求人票の年収の内訳を必ず確かめる
公的な統計で見る、薬剤師の年収
年齢による違い
| 年齢 | 年収の目安 |
|---|---|
| 全体(平均40.1歳) | 約567万円 |
| 30〜34歳 | 約533万円 |
| 35〜39歳 | 約598万円 |
| 40〜44歳 | 約595万円 |
| 45〜49歳 | 約676万円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(e-Stat)。年収は「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」で計算した目安です。30代後半から40代前半にかけてはほぼ横ばいで、年齢だけで上がり続けるわけではないことが分かります。
職場と役割による違い
| 区分 | 年収(給料と賞与) | 前年度からの伸び |
|---|---|---|
| 保険薬局(法人)の薬剤師 | 約480万円 | +0.3% |
| 保険薬局(法人)の管理薬剤師 | 約726万円 | ― |
| 一般病院の薬剤師 | 約581万円 | +2.1% |
出典:中医協「第25回医療経済実態調査」令和6年度(調査の概要)。調査の対象や集計方法が賃金構造基本統計調査とは違うので、数字どうしを直接比べるのではなく、「役割や職場で差がある」ことを確かめる目安として見てください。
この2つの統計から言えるのは、年収の差は、年齢よりも「役割」と「職場」で大きく開くということです。
年収を上げる4つの方法
1. 役割を上げる(管理薬剤師・薬局長・エリアの管理職)
保険薬局では、管理薬剤師と薬剤師で約250万円の差がありました。今の職場で役割が上がる見込みがあるなら、まず上司に「どうすれば任されるか」を確かめましょう。昇格の枠が埋まっている、評価の基準があいまいといった場合は、役割を任せてもらえる職場に移るのも一つの方法です。
2. 職場を変える
同じ薬剤師の仕事でも、保険薬局・病院・ドラッグストア・企業で、給与の仕組みや伸び方が違います。企業の職種に関心がある人は企業薬剤師という選択肢も参考にしてください。職場を比べるときは、年収の総額だけでなく、次の内訳を必ず確かめます。
- 基本給と手当の割合(手当は役割を外れると無くなることがある)
- 賞与の算定方法と、前年の支給実績
- みなし残業(固定残業代)が含まれているか、何時間分か
- 昇給の仕組みと、昇格の基準
求人票の読み方は求人票の正しい見方で詳しく解説しています。
3. 交渉する
転職のときは、年収を交渉できる場面があります。今の年収と、担ってきた役割(管理薬剤師、在宅、教育など)を根拠に、希望の幅を伝えるのが基本です。交渉の進め方は転職での年収交渉、面接で希望年収を聞かれたときの答え方は面接でよく聞かれる質問と回答例でまとめています。
4. 働き方を変える(勤務時間・パート・派遣)
短時間で働く薬剤師の1時間あたりの所定内給与額は、令和7年賃金構造基本統計調査で2,540円でした。勤務時間を調整しながら収入を確保したい場合は、時給の高い働き方も選択肢になります(薬剤師パートの転職エージェント比較)。
年収を上げるときに、気をつけたいこと
- 額面だけで比べない:社会保険料や税金を引いた手取りで比べる(年収別の手取りの目安)
- 年間休日・残業も比べる:年収が上がっても、休日が減り残業が増えれば、時間あたりの給与は下がることがある
- 役割の重さを確かめる:管理職の手当が、責任や残業に見合っているか
- 転職の時期:ボーナスの支給日や退職の申し出の期限も合わせて考える(転職のタイミングの決め方)
今の職場で給料が上がりにくい理由は薬剤師の給料が上がらない理由と対策で整理しています。
転職エージェントを使うと何ができるか
- 相場の確認:自分の経験や地域で、どのくらいの年収の求人があるかを教えてもらえる
- 年収の内訳の確認:みなし残業や賞与の実績など、求人票だけでは分かりにくい点を確かめてもらえる
- 条件の交渉:自分からは言いにくい年収や勤務条件の交渉を、担当者に任せられる
サービスごとの違いはファルマスタッフとレバウェル薬剤師の比較、主要な相談先は薬剤師転職エージェントの選び方と9社の比較で紹介しています。公開されていない求人の考え方は「非公開求人」とはも参考になります。
よくある質問
Q. 薬剤師の平均年収はいくらですか?
厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査では、薬剤師の年収(きまって支給する現金給与額×12+年間賞与)は約567万円、平均年齢は40.1歳です。
Q. 管理薬剤師になると年収はどのくらい上がりますか?
中医協の第25回医療経済実態調査(令和6年度)では、保険薬局(法人)の管理薬剤師の年収は約726万円、薬剤師は約480万円でした。職場によって手当の額は違うので、求人票と就業規則で確かめましょう。
Q. 病院と薬局ではどちらが年収が高いですか?
医療経済実態調査では、一般病院の薬剤師が約581万円、保険薬局(法人)の薬剤師が約480万円でした。ただし調査の対象が違い、職場ごとの差も大きいので、個別の求人の条件で比べることが大切です。
Q. 転職すれば年収は必ず上がりますか?
必ず上がるとは限りません。役割、職場の給与の仕組み、勤務時間によって変わります。年収の総額だけでなく、基本給・賞与・みなし残業の内訳と、年間休日を合わせて比べましょう。
まとめ
- 薬剤師の年収の平均は約567万円。年齢だけで上がり続けるわけではない
- 保険薬局では管理薬剤師と薬剤師で約250万円の差。役割の差がいちばん大きい
- 年収を上げる方法は「役割を上げる」「職場を変える」「交渉する」「働き方を変える」
- 比べるときは、手取り・年間休日・みなし残業・賞与の実績まで確かめる


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