2026年度診療報酬改定案が、中央社会保険医療協議会から答申されました。
今回の改定は、ここ数年で最も“メッセージ性の強い”改定です。
単なる点数の上下ではありません。
薬局の経営モデル、薬剤師の働き方、そしてキャリアの価値を再定義する内容になっています。
象徴的なのが「服用薬剤調整支援料2」1000点。
四桁評価というインパクトは、制度設計側の本気度を物語っています。
しかし本当に重要なのは、点数そのものではありません。
この改定が、どの薬局を伸ばし、どの薬局を削る設計になっているのか。
本記事では、改定の構造を丁寧に読み解きながら、
「あなたのキャリアに何が起きるのか」まで踏み込みます。
薬剤レビュー1000点の衝撃
■ なぜ1000点なのか
服用薬剤調整支援料2は、6カ月に1回算定可能。
1人の薬剤師につき4人まで。
在宅深夜訪問と並ぶ最高水準の評価です。
厚労省は「多くの薬局が目指せるように敢えて四桁にした」と説明していますが、実際の算定要件は極めて厳格です。
・多剤併用の評価
・減薬提案
・医師との情報共有
・継続的フォロー体制
単発の確認ではなく、臨床的判断力とチーム医療の実践が求められます。
これは明確な方向転換です。
処方箋による正確な調剤だけでなく、
➤患者の薬物療法全体を設計することが求められています。
■ 1000点を取れる薬局、取れない薬局
この加算が取れるかどうかで、薬局の収益構造は大きく変わります。
・在宅を積極的に展開
・医師と対等に議論できる体制
・教育投資をしている
・薬剤師の裁量がある
一方、取れない薬局は、
・枚数至上主義
・常に人員不足
・対人業務に割く時間がない
・形式的な業務運用
1000点は“ボーナス”ではなく、
薬局の成熟度を測る試験のような存在です。
門前依存15点減算が意味するもの
今回の改定で強烈なメッセージを放ったのが、「門前薬局等立地依存減算」15点です。
これは数字以上に重いです。
門前集中モデルは、これまで日本の薬局ビジネスの王道でした。
しかし国は、依存度の高い構造にブレーキをかけました。
特に都市部のモール型薬局、集中率の高い薬局には厳しい設計です。
一方で、調剤基本料3-ハは2点増。
地方で面分業を推進してきたドラッグストア型薬局には追い風です。
この改定は明確に言っています。
➤「地域で支える薬局」を評価する。
立地戦略と経営戦略で、明暗が分かれます。
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地域支援・医薬品供給対応体制加算の再設計
後発品調剤体制加算は撤廃され、「地域支援・医薬品供給対応体制加算」に統合。
要件は厳しくなりました。
後発品割合85%以上、分譲実績、価格交渉姿勢の適正化など。
多くの薬局にとっては実質減算です。
この改定は、単なる数量管理から、医薬品供給インフラとしての責任へ軸足を移しています。
ここを取れる薬局と取れない薬局では、経営安定性がまったく違ってきます。
病院薬剤師への厚い評価
今回の改定では病院側への配分も目立ちました。
病棟薬剤業務実施加算1は300点へ。
薬剤総合評価調整加算は160点へ引き上げ。
入院患者1人あたり400点規模。
これは明確に、病院薬剤師の専門性強化を国が後押ししている証拠です。
薬局が構造改革を迫られる一方、病院は専門職強化路線。
将来的に、
・臨床スキルを磨く道
・地域医療連携の中心を担う道
を選ぶなら、病院経験の価値は再評価される可能性があります。
あなたの給料はどうなるのか
診療報酬本体は3.09%増。
しかし調剤報酬は実質0.08%増。
ベースアップ評価料は4点(1人薬剤師薬局は不可)。
物価対応はなんと1点。
劇的な賃上げが起きる構造ではありません。
つまり、
「伸びる薬局だけが伸びる」
時代です。
評価を取れる薬局は利益を確保し、人材投資をする。
取れない薬局は、人件費抑制へ向かう。
数年後、年収差は確実に広がります。
静かに進む薬局の二極化
改定直後は目立った変化がなくても、2〜3年で差が出ます。
・在宅実績を積む薬局
・薬剤レビューを武器にする薬局
・地域供給体制を整える薬局
は強くなる。
逆に、
・門前依存
・人員不足
・教育投資なし
の薬局は、じわじわと苦しくなります。
その影響は、
昇給停止、賞与減、業務過多として現れます。
転職市場はどう動くか
改定直後は、採用市場が活性化します。
評価を取りにいく薬局は、
体制強化のために人材確保へ動く。
病院も、加算取得のために増員を検討する可能性が高い。
つまり、
動くなら“今”が情報の集まりやすい時期。
求人票では見えないのが、
・加算取得状況
・経営余力
・離職率
・今後の戦略
です。
これらを把握するには、転職エージェントの活用が有効です。
登録は無料。
登録しても転職を強要する事はありません。
市場価値を確認するだけでも意味があります。
とはいえ、転職エージェントは数多くありますので、どのエージェントを使えば良いのか分からないという声もよくいただきます。
なので、本記事では現役薬局長×元人事の目線で厳選した転職エージェントを3つ紹介しておきます👇
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- 大手調剤チェーンとの提携が強い
- 派遣・パートなど働き方の選択肢が多い
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- 単発・短期・Wワーク可能
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\「今の収入を増やしたい」「週3勤務で働きたい」方に最適/
転職は逃げではなく、リスク管理
改定は“未来の通知書”です。
制度が示す方向性を無視して働き続けるのは、リスクを取る行為です。
一方で、
・評価を取れる法人へ移る
・病院へチャレンジする
・在宅強化薬局へ移る
のは戦略的選択。
キャリアは受け身では守れません。
結論 2026年改定はキャリアの分岐点
今回の改定は、
対人業務重視
門前依存へのブレーキ
地域供給体制強化
病院薬剤師の専門性評価
という明確なメッセージを出しました。
あなたの職場は、その流れに乗っていますでしょうか?
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しかし、
何も知らないままでいることだけは危険です。
改定は、チャンスにもリスクにもなる。
どちらにするかは、あなたの行動次第です。
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