2026年度の調剤報酬改定に向けて、「残薬対策」が大きな論点として浮上しています。
2025年12月19日に開催された中医協総会では、
- 残薬の発生抑制
- 残薬の確認
- 残薬の解消
という3つの観点から議論が行われ、
その中でも特に注目されたのが――
「残薬調整後の報告可」を前提とした処方箋様式の見直し
です。
一見すると「薬剤師の裁量が広がる良い話」に見えますが、
現場で働く薬剤師の立場から見ると、決して楽観できる内容ではありません。
残薬対策が“評価される”=薬剤師の仕事が増える
今回、厚労省が示した論点を整理すると、今後の薬剤師に求められる役割は明確です。
① 残薬状況を薬歴に明記し「継続的に管理」
これまで服薬状況や残薬状況を“口頭レベル”で確認していた薬局も多いはずです。
しかし今後は、残薬の有無やその数量、理由、次回への引継ぎ
まで、薬歴への明確な記載・継続管理が求められる方向です。
つまり、「聞いて終わり」では評価されない時代に入ります。
② 患家訪問による残薬確認も評価対象に?
さらに議論されたのが、
患者や家族の求めに応じて、患家を訪問し残薬確認を行うこと。
在宅患者だけでなく、
外来患者でも「求めがあれば訪問」が想定されています。
これが意味するのは、
- 時間的拘束の増加
- 業務範囲の拡大
- 在宅経験・対応力の差が評価差につながる
ということです。
にもかかわらず――
すべての薬局で十分な評価が得られるとは限らないのが現実です。
「残薬調整後の報告可」処方箋は、薬剤師の味方か?
今回の最大の争点が、処方箋様式の見直しです。
現状の問題点
現在は、
残薬があれば疑義照会または医療機関への情報提供
が原則。
一方、現場ではすでに
備考欄に「残薬調整後報告可」と記載する医師も存在しています。
これを
👉 正式な様式として明確化しよう
というのが厚労省の提案です。
医師側の懸念
日本医師会は強く反対しました。
理由は明確で、
- 医師の処方権が侵害される可能性
- 薬局側の判断で処方日数が変わるリスク
- 治療方針にズレが生じる危険性
つまり、
「制度で定型化する話ではない」
という立場です。
薬剤師会・支払い側の本音
一方、日本薬剤師会や健保連は賛同。
- 医師の意思が分かりやすくなる
- 薬局との連携がスムーズになる
- 医師の負担軽減につながる
という意見でした。
ここが重要:制度は“薬剤師を守る”とは限らない
今回の議論を冷静に見ると、
ひとつの事実が浮かび上がります。
👉 「仕事は増えるが、報酬が確実に増えるとは限らない」
という構造です。
- 薬歴記載の厳格化
- 残薬管理の継続性
- 患家訪問
- 医師との調整・説明責任
これらはすべて
薬剤師の専門性・時間・精神的負担を消費します。
しかし、
- 人員配置は増えない
- 基本料は据え置き
- 評価は限定的
という職場も少なくありません。
同じ制度改正でも「楽になる薬局」と「消耗する薬局」がある
ここが、転職を考える最大の分かれ道です。
- 医師とのプロトコルが整備されている
- 在宅・残薬管理に人員と時間を割ける
- 電子処方箋・ICTが進んでいる
- 業務に対して正当に評価される給与体系
- すべて薬剤師個人の裁量任せ
- 人手不足のまま業務だけ増加
- 「評価されるから頑張れ」で終わる
- 給与・賞与は横ばい
制度は全国共通でも、
“働きやすさ”は職場で全く違います。
「制度が変わってから考える」は遅い
多くの薬剤師が陥りがちなのが、
「改定後に様子を見てから考えよう」
という判断。
しかし実際は、
✔改定後に業務が増える
✔忙しくなって転職活動どころではない
✔条件の良い求人は先に埋まる
という流れが毎回起きています。
だからこそ、今やるべきことは「情報収集としての転職活動」
転職=今すぐ辞める、ではありません。
まずは、
- 今後の制度改正を踏まえた職場環境
- 残薬管理・在宅評価に強い薬局
- 同じ働き方でも年収が上がる選択肢
を知っておくことが重要です。
そのために有効なのが、
薬剤師専門の転職エージェントへの登録です。
ここで、現役薬局長×元人事の目線で厳選した転職エージェントを3つ紹介しておきます👇
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👉 調剤薬局特化・教育体制の良さで業界トップクラス
- 大手調剤チェーンとの提携が強い
- 派遣・パートなど働き方の選択肢が多い
- 職場見学や内部情報の提供が丁寧
- 教育体制の良い薬局の紹介に強い
調剤薬局やドラッグストアで安心して働きたい人、環境重視の人に最適。
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- 年収交渉が強く、収入UP実績が豊富
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「早く転職したい」「年収を上げたい」薬剤師におすすめ。
▶ ファルメイト
👉 派遣・高時給案件に強い“働き方自由度No.1”
- 派遣薬剤師のサポートが非常に厚い
- 時給3,000円以上の案件も多数
- 単発・短期・Wワーク可能
- ワークライフバランスを調整しやすい
「今の収入を増やしたい」「週3勤務で働きたい」方に最適。
現場を知っている薬剤師ほど、エージェントを“情報源”として使っている
優良な転職エージェントは、
- 表に出ない内部事情
- 制度改正への対応力
- 管理薬剤師・在宅担当の実情
- 「忙しいだけ」の職場かどうか
まで把握しています。
👉 登録して話を聞くだけでも、
今の職場の「普通」が実は普通じゃないと気づく人は多いです。
まとめ|残薬評価強化の時代、「職場選び」がすべてを左右する
- 残薬対策は今後さらに強化される
- 薬剤師の業務は確実に増える
- だが、報酬・待遇は職場次第
- 制度はあなたを守ってくれない
だからこそ、
「どこで働くか」=最大の自己防衛
になります。
今の職場でこの先もやっていけるのか。
それとも、より評価される環境があるのか。
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