2025年11月21日、中医協総会で「2024年度調剤報酬改定の結果検証」が報告されました。
とくに注目されたのは 調剤後薬剤管理指導料(フォローアップ評価) の実態。
結論から言うと――
9割以上の薬局が「3カ月間で算定ゼロ」。
しかも フォローアップは行ったのに算定できなかった薬局が約4割。
これ、現場で働く薬剤師にとっては「やっぱりか…」という結果ではないでしょうか。
そしてこの数字が示すのは、
“フォローアップ業務を薬剤師に求めるのに、算定できる制度設計になっていない”
という構造的な問題です。
2026年度改定に向けて、さらにフォローアップ評価の議論は続いていきますが、
あなたのキャリアにとっては “待っているだけでは危険” な状況になりつつあります。
- 今回の調査で何が分かったか
- なぜ算定できないのか
- 今後の改定でどうなるのか
- そして現場薬剤師が今取るべきキャリア戦略
厚労省の調査では、2025年4~6月の3カ月間における算定状況は以下の通り。
調剤後薬剤管理指導料1
- 算定0回が 93.8%
- 算定回数1回以上の薬局の平均算定回数:8.0回
調剤後薬剤管理指導料2
- 算定0回が 97.2%
- 算定回数1回以上の薬局の平均算定回数:6.6回
制度としては「フォローアップを評価します!」と言いながら、
実際は ほとんどの薬局で算定できていない 状態です。
これが意味するのは、
“フォローアップをやっても評価されない現場” が続いている ということ。
調剤後薬剤管理指導料の実態は9割以上の薬局が算定ゼロという状況だったのです。
特に注目すべきはここ。
フォローアップは行ったのに算定できなかった薬局:
➡ 38.2%
約4割の薬局が「実施したのに算定できなかった」という状況です。
その理由(複数回答)は…
算定できなかった理由TOP3
- 算定要件を満たす患者ではなかった(45.6%)
- 医師の指示 または 患者からの求めがなかった(38.9%)
- 地域支援体制加算の届け出がない(27.5%)
つまり、
- 対象患者がめちゃくちゃ狭い
- 医師の“指示待ち”が制度上必要
- 加算を届け出ていないと算定不可
という三重苦。
現場では
「必要だと思ってフォローしたのに、結局評価されない…」
という無力感が広がっているのは当然です。
なぜ対象疾患を広げても算定できないのでしょうか?
2024年度改定で条件が緩和されました。
調剤後薬剤管理指導料1(糖尿病)
従来:インスリン+SU薬の患者のみ
現在:服用薬の要件撤廃(患者要件拡大)
調剤後薬剤管理指導料2(心不全)
→ 2024年度改定で新設
しかし、それでも算定は増えない。
理由はシンプル。
制度が“現実の業務フロー”に合っていないからです。
- 医師の指示が必要
- 患者からの“求め”が必要
- 対象疾患が限定的
- 算定手続きが煩雑
- フォローアップの証跡作りに手間がかかる
結果として、
「やったほうがいい業務」なのに薬剤師の負担だけが増え、報酬はゼロ という地獄構造。
薬局以外の回答を見ても興味深い傾向があります。
以下、病院・診療所が「フォローアップが必要」とした疾患です👇
- 認知症が最多
(診療所43.6%、病院50.2%) - 糖尿病、悪性腫瘍、心不全も上位
- COPD、喘息など慢性疾患も多い
しかし、
現行の調剤後薬剤管理指導料では、こうした疾患の大半が算定対象外。
制度がニーズとズレていることが明らかです。
2026年度改定でフォローアップ評価はどう変わるのでしょうか。
今回の調査は、明らかに
2026年度改定のための基礎資料。
厚労省は間違いなく次を検討します。
- 対象疾患のさらなる拡大
→ 認知症、悪性腫瘍、喘息、COPDなどが候補。 - 医師の指示要件の緩和
→ “求め”条件を事実上撤廃する可能性。 - 地域支援体制加算の届け出がなくても算定を検討
→ 算定機会の平準化を図る方向。 - フォローアップの方法の柔軟化
→ 電話・SMS・LINEなどを認める可能性。
とはいえ…
制度が変わったところで、現場の人員不足が解決しない限り、薬剤師の負担はむしろ増え続ける のが現実。
だからこそ、
あなたのキャリア戦略では “制度の変化を待たない” という選択が重要です。
フォローアップ業務は今後も確実に拡大していきます。
- 電話フォロー
- 副作用チェック
- 吸入薬の継続サポート
- がん患者支援
- 在宅と連動したモニタリング
- 服薬アドヒアランス不良患者への追跡
これらはすべて 加算・評価の対象になりやすい領域。
つまり、薬剤師の働き方は「フォローアップ型」に確実に変わっていきます。
しかし…
業務は増えるが、薬剤師数は増えない
→ 1人当たりの負荷が増大
→ 評価されない業務が増える
→ メンタル消耗・疲弊
→ キャリアの消耗戦へ
これが2026年度以降、より顕著になります。
だからこそ今必要なのは…
“フォローアップに振り回される現場”から抜け出す転職戦略です。
現場で働く薬剤師が取るべき選択肢は明確です。
❶ フォローアップに取り組む体制が整った薬局に移る
- 認定薬剤師が複数いる
- 在宅チームが整備されている
- ICTツール(LINE連携、服薬管理アプリ)が導入済み
- 業務分担が明確
- 記録・証跡管理の仕組みが整っている
こうした薬局は、
フォローアップ評価を“きちんと算定できる”=収益につながる
ため、薬剤師の負担が軽く、働き方が安定します。
❷ フォローアップ業務が少ない職場へ転職する
- 服薬指導が中心の外来メイン薬局
- 処方箋内容が単純でフォローが少ない施設
- 1日の来局数が多くない薬局
このような現場は “制度の波” の影響が小さいため、働きやすいです。
❸ 高給与×低負担の求人が増えている今、動く
2025年~2026年にかけて、
薬剤師人材の取り合い が地方中心に発生しており、
- 年収600万以上
- 土日休み
- 残業なし
- フォローアップ少なめ
- 閉局時間早め
といった求人が出やすい時期になっています。
過渡期にいる薬剤師は「情報が武器」となります。
この改定前後は、転職エージェントを使うメリットが最大化する時期 です。
理由は3つ。
1 非公開求人の増加
フォローアップ体制に強い薬局が、優秀な薬剤師を囲いにかかっているため。
2 “フォローアップ負担が少ない”求人がエージェントしか持っていない
表に出ると応募が殺到するため、一般募集はされないことが多い。
3 改定を読んだキャリア提案が受けられる
制度の動きに合わせた“伸びる働き方”を提案してもらえる。
調剤報酬改定を踏まえた提案が得意なエージェントだけを掲載します👇
▶ ファルマスタッフ
👉 調剤薬局特化・教育体制の良さで業界トップクラス
- 大手調剤チェーンとの提携が強い
- 派遣・パートなど働き方の選択肢が多い
- 職場見学や内部情報の提供が丁寧
- 教育体制の良い薬局の紹介に強い
調剤薬局で安心して働きたい人、環境重視の人に最適。
▶ レバウェル薬剤師
👉 年収UP+スピード転職に強い“即戦力型”
- 求人数が多く比較しやすい
- 年収交渉が強く、収入UP実績が豊富
- 対応が早く、最短で内定まで進める
- 大手チェーン〜病院〜企業まで幅広い
「早く転職したい」「年収を上げたい」薬剤師におすすめ。
▶ ファルメイト
👉 派遣・高時給案件に強い“働き方自由度No.1”
- 派遣薬剤師のサポートが非常に厚い
- 時給3,000円以上の案件も多数
- 単発・短期・Wワーク可能
- ワークライフバランスを調整しやすい
「今の収入を増やしたい」「週3勤務で働きたい」方に最適。
まとめとなりますが、フォローアップ評価の拡大は“働き方の変化”の始まりです。
今回の調査が示したとおり、
- ほとんど算定できない
- やっても評価されない
- 対象疾患が現場ニーズとズレている
というギャップは、今後の改定で確実に議論されます。
しかし改定を待っている間に、
あなたの負担は確実に増えます。
変わる制度に振り回される薬剤師になるか、
制度に合わせて“伸びるキャリア”を選ぶ薬剤師になるか。
今の選択が未来を分けます。
今の職場のままで良いか不安な方は、まずは求人を眺めるだけでも、働き方の選択肢が増えます。
働きやすい薬局は、ちゃんと存在します。
ただし、そうした求人は“情報を持っている人”にしか回ってきません。
あなたのキャリアを守るために、
まずは無料で相談できるエージェントを活用してください。
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