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【地方病院で薬剤師不足が深刻】“派遣制度”が始まる今、薬剤師が考えるべきキャリア戦略とは

転職・キャリア設計

島根県大田市。
この地域を含む県央圏域の薬剤師充足率はわずか61.6%
県内ワーストの水準であり、まさに「薬剤師が足りない」状態が続いています。

そんな中、今年度から新たにスタートしたのが、
「病院薬剤師派遣事業」——。

島根大学医学部附属病院から薬剤師が派遣され、
中山間地域の病院を支援する取り組みです。

派遣された薬剤師は調剤・抗がん剤調製・服薬指導など、
幅広い業務に従事。
現場に大学病院のノウハウを伝える“橋渡し役”として活躍しています。

派遣を受け入れた病院では、
服薬指導の質向上や業務効率化など、
組織面でのメリットも明確に出始めています。


「地方で働く薬剤師」という選択は、薬剤師としての“成長”も生みます。

派遣薬剤師の幸野寛子さんは、次のように語っています。

「90歳や100歳を超える方の薬物治療を考えることができた。
慢性期の患者さんとの関わり方を学ぶ貴重な経験になった。」

地方病院では、都市部とはまったく異なる患者層・治療方針・チーム医療の形があります。
つまり、“都市部では得られない臨床経験”を積むチャンスなのです。

そしてこの経験は、
将来的に大学病院・基幹病院・在宅医療分野・行政薬剤師などへ
キャリアアップするうえで大きな武器になります。


一方で、地方勤務の“現実的な課題”も存在します。

こうした魅力の裏にあるのが——
「人員不足による負担の増大」と「働き方の制約」です。

  • 病棟・外来・抗がん剤調製などを少人数で回す
  • 勤務エリアが広く、通勤負担が重い
  • 管理職クラスの業務が早く回ってくるため、プレッシャーも大きい

こうした現場の声は、地方勤務の薬剤師なら誰もが感じるところでしょう。

だからこそ今、転職市場をうまく活用することが重要です。


今回の島根県のような「派遣制度」は、
薬剤師が地域医療を支えながらキャリアを磨くという新しい選択肢を提示しています。

ただし、こうした制度があるのはまだ一部地域のみ。
多くの薬剤師にとって、
「地方で働きながらキャリアアップする」ためには、
転職エージェントを通じて職場を慎重に選ぶことが欠かせません。


では、どんな転職エージェントを使うべきなのでしょうか。

現役の薬局長で元人事の私が推薦する転職エージェントを3社紹介しておきます。

1. ファルマスタッフ

  • 病院・調剤・ドラッグストア・企業など幅広い求人
  • 地方勤務手当や社宅制度など、地方転職に強い案件が豊富
  • 派遣・紹介予定派遣など柔軟な働き方も提案可能

2. レバウェル薬剤師

  • 地域密着型の求人情報に強く、地方病院・クリニック求人が豊富
  • オンライン面談で地方在住者にもスムーズなサポート
  • 面接同行や条件交渉も代行してくれる安心感

3. ファゲット薬剤師

  • 全国エリア対応で、地方×高収入案件の掘り出し物が見つかる
  • 病院・在宅・ドラッグストアの比較提案が得意
  • 「地方から都市へ」「都市から地方へ」の逆転転職にも対応

地方勤務は“キャリアの遠回り”ではありません。

多くの若手薬剤師が「都市部で経験を積むのが王道」と考えがちですが、
地方病院ではその逆——濃密な臨床経験と幅広い業務スキルを短期間で得ることができます。

そして、それが結果的に:

  • 大規模病院へのステップアップ
  • 認定・専門薬剤師の資格取得
  • 管理職・教育担当としてのキャリア形成

につながるのです。


島根県の薬剤師派遣事業は、
「人が足りない現場」を「成長の場」に変える可能性を示しています。

今後も地方の医療現場では、
人材確保と働き方改革の両立が求められます。

そんな中で、
「どこで働くか」よりも「どう成長できるか」を軸に
キャリアを考えることが、これからの薬剤師にとって最も大切です。


もしあなたが今の職場で限界を感じているなら、

地方での挑戦も視野に、まずは情報収集から始めてみませんか?

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