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薬剤師は残業で本当に得してる? 時給換算で見ると“意外な損”が明らかに

転職・キャリア設計

同期の店舗、残業多いらしくて給料高いみたい…。私は残業少なくて楽だから良いんだけど、早く帰ってもやることないし、残業して給料増やしたいなぁ💦

おっと!それは危険な考え方です✖残業を積極的にやる事はあまりオススメできません。

薬剤師として働く中で「残業代がつけばその分収入が増えるからお得」と考える方も多いでしょう。しかし、本当に残業が多い働き方はメリットが大きいのでしょうか?
この記事では、薬剤師の年収モデルを「残業あり」と「残業なし」でシミュレーションし、時給換算でどちらが効率的かを比較します。収入面だけでなく、ライフワークバランスやキャリアへの影響もあわせて解説するので、今後の働き方を考える参考にしてください。

この記事を読むメリット

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1. 残業の本当の価値がわかる
2. 自分の働き方を見直せる
3. 将来設計に役立つ

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第1章:薬剤師の平均年収と残業の実態

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薬剤師の収入や働き方を考えるときに、まず気になるのが「平均年収」と「残業の実態」です。同じ薬剤師資格を持っていても、勤務先や雇用形態によって年収や労働時間は大きく異なります。ここでは、最新の調査データや実際の現場の声をもとに、薬剤師の働き方の実態を整理してみましょう。


皆さんご存じの通り、薬剤師の年収は勤務先で大きく違います。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査や転職サイト各社の公開データによると、薬剤師の平均年収は おおむね500万円前後 に位置しています。ただし、この数値はあくまで全体の平均であり、勤務先によって大きく差が出ます。

  • 調剤薬局勤務:450〜550万円程度
  • 病院勤務:400〜500万円程度
  • ドラッグストア勤務(調剤併設):500〜600万円程度
  • 企業勤務(製薬企業、CROなど):600万円以上も可

特に調剤薬局や病院では「地域差」「規模差」が大きく、都市部の大手チェーン薬局と地方の個人薬局とでは100万円以上の差が出るケースも珍しくありません。


薬剤師の残業時間は、勤務先によっても異なります。加えて、薬剤師の残業は 突発的に発生しやすい のが特徴です。例えば閉局時間ギリギリに処方箋が持ち込まれれば、その対応が終わるまで帰宅できません。薬剤師の業務はサービス業です。患者さんファーストの職業である以上、労働時間のコントロールは難しいのです。


近年、求人票でよく見られるのが「固定残業代制度(みなし残業)」です。これは、あらかじめ給与に一定時間分の残業代を含めて支給する仕組みです。一見すると「残業してもしなくても同じ額がもらえる」ため安心に思えるかもしれません。

しかし、実態は次のような落とし穴があります。

  • 想定時間を超えた残業分は支払われないケースがある
  • 「残業ゼロでも同じ給与=時給単価が下がる」こともある
  • 固定残業が多い求人は「慢性的な残業がある職場」の可能性が高い

つまり「みなし残業制度」は、時給換算を考えると効率を下げてしまう場合があるのです。これを知らずに転職してしまうと「思ったより自由時間が少ないのに給料は増えないというギャップに直面することになります。


多くの薬剤師にとって、残業は「収入を増やす手段」として考えられがちです。確かに残業代は 基本給の時給単価×1.25 で計算されるため、短期的には収入が増えます。

しかし、ここで考えるべきは「時給換算」です。残業代がついたとしても、労働時間が増えればその分自由時間が減り、時間単価が下がることもあります。つまり「額面年収」は増えても「効率的な働き方」とは言えないのです。

さらに、残業は発生する月もあればしない月もあります。残業代ありきで収入を考えてしまうと家計の破綻を招きかねません。

第2章:残業込みモデルケースのシミュレーション

「残業をすればその分収入が増える」というのは事実です。しかし、それがどれほどのインパクトを持ち、時間単価の面ではどんな結果になるのかを数値で確認してみましょう。ここでは、典型的な薬剤師の働き方を想定した「残業込みモデルケース」を具体的にシミュレーションしてみます。


まずは分かりやすくするために、以下の条件を設定します。

  • 基本給:月30万円(年収500万円程度を想定)
  • 所定労働時間:1日8時間、月20日勤務=160時間/月
  • 時給換算(基本給のみ):30万円 ÷ 160時間 = 1,875円/時
  • 残業時間:月20時間(薬剤師としては比較的多めだが現実的な水準)
  • 残業割増率:25%(労基法で定められた時間外割増率)

このモデルは「平均的な薬剤師の給与水準」と「一般的な残業時間」を反映したものです。


残業代は以下の式で計算されます。

残業代 = 基本時給 × 1.25 × 残業時間

これに当てはめると、

  • 基本時給:1,875円
  • 割増後時給:1,875円 × 1.25 = 2,343円
  • 月20時間残業の残業代:2,343円 × 20時間 = 46,860円

つまり、1か月あたり約4.7万円の残業代が加算されることになります。

ちなみに、残業代の計算方法についてはこちらの記事でも解説しています👇

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月46,860円の残業代を12か月続けると、

46,860円 × 12か月 = 562,320円

およそ 56万円/年 の上乗せです。

基本給ベースの年収500万円にプラスすると、年収は約556万円 になります。
「50万円以上も増えるのなら、やっぱり残業したほうが得だ!」と感じる方もいるかもしれません。


そこで、労働時間ベースでも見てみましょう。

  • 所定労働時間:月160時間 × 12か月 = 1,920時間/年
  • 残業時間:20時間 × 12か月 = 240時間/年
  • 総労働時間:1,920時間 + 240時間 = 2,160時間/年

ここで、総収入と総労働時間から時給換算をすると、

556万円 ÷ 2,160時間 = 2,574円/時

一見すると「残業なしの1,875円/時より高い!」と思えます。
確かに、残業代がきちんと支払われる前提なら、”短期的な”収入効率は上がります。


しかし、実際には以下のリスクも伴います。

  1. 時間の消費
     → 1年で240時間=丸10日間以上の追加労働。自由時間が大きく削られる
  2. 健康面の負担
     → 長時間労働は疲労蓄積や生活習慣病リスクを高め、結果的に医療従事者自身の健康を損ない将来的な医療費増につながる
  3. キャリア投資時間の不足
     → 資格取得や副業、家族時間など「将来の資産形成」につながる時間が奪われる
  4. 固定残業制度なら割増効果が消える
     → 固定残業代込みの給与体系では、20時間以上の残業をしても「割に合わない」ケースがある。

つまり「残業代で稼ぐ」ことは、短期的な金額だけを見れば得に見えるものの、総合的には効率やライフバランスを犠牲にしている可能性が高いのです。


  • 基本給30万円、年収500万円の薬剤師が月20時間残業すると、年収は約556万円まで増加。
  • 時給換算でも「1,875円/時 → 2,574円/時」と上昇。
  • ただし、追加の240時間労働を犠牲にしている点に注意が必要。
  • 残業代が正しく支払われる職場であれば「お金は増える」けれど、「時間効率」や「健康」は低下する。

このように「残業ありモデル」では確かに収入が増えますが、その代償として時間と健康が削られます。

第3章:残業あり・なしでの収入モデル比較(時給換算)

薬剤師が年収を考える際、単純に「額面の多さ」だけを見てしまいがちです。しかし、残業時間を含めて時給換算してみると、同じ年収でも労働効率に大きな差があることが見えてきます。この章では、残業がある場合とない場合のモデルケースを比較しながら、「実質的な時給」の違いを具体的に解説します。


比較を明確にするために、以下の2つのモデルを想定します。

モデルケース
  • モデルA:残業なし薬剤師
    • 年収:500万円
    • 週40時間勤務、完全週休2日(年間労働時間 2,000時間前後)
    • 残業はほぼゼロ
  • モデルB:残業あり薬剤師
    • 年収:600万円
    • 週40時間+残業20時間/月(年間労働時間 2,240時間前後)
    • 年収は100万円高いが、その分拘束時間も増える

この2つを「時給換算」で比べてみます。

モデルA(残業なし)

  • 年収:500万円
  • 年間労働時間:約2,000時間
  • 時給換算:2,500円

モデルB(残業あり)

  • 年収:600万円
  • 年間労働時間:約2,240時間
  • 時給換算:約2,679円

一見すると「600万円もらえるBのほうがいい」と思うかもしれません。しかし、時給換算するとその差は わずか179円/時 しかありません。残業で月20時間、年間240時間を犠牲にして、時給は200円未満しか上がらないのです。

年収ベースでは100万円の差があるように見えても、時給換算するとインパクトは小さくなります。むしろ「残業をしないことで得られる自由時間」の価値を考えれば、モデルAの方がトータルで豊かに暮らせる可能性があります。

例えば:

  • 月20時間の残業をやめることで、資格勉強・副業・家族との時間に使える
  • 時給換算での差が200円に満たないなら、時間の自由度の方が大きな価値を持つ
  • 年収の見た目に惑わされず、「1時間あたりでいくら稼いでいるか」を意識することで働き方の優先順位が明確になる

もちろん一概に「残業は無駄」とは言えません。以下のようなケースでは、残業による収入アップが有利になることもあります。

  • 残業代がしっかり支給される職場
    → 基本給が高く、かつ1.25倍以上で残業代が出る場合、時給換算でも実入りが大きくなる
  • 短期間で資産を貯めたい場合
    → 住宅ローン返済、奨学金返済、子どもの教育費などを前倒しで貯める目的なら、残業による収入増は有効
  • キャリアアップにつながる残業
    → 単なる「雑務の延長」ではなく、マネジメント経験やスキル習得につながる場合には、長期的な価値がある

つまり、残業を「単なる労働の延長」として受け入れるのか、「投資的に取り組む」のかで意味合いが変わってきます。


薬剤師の求人を見ていると、「年収600万円!」など高収入をうたう案件が多くあります。しかし、その多くは残業込みであったり、休日出勤が実質的に組み込まれていたりするケースが少なくありません。

求人をチェックする際には、必ず以下を確認しましょう。

  • 月平均残業時間はどのくらいか?
  • 残業代は実際に支払われているか?(みなし残業に注意)
  • 基本給と諸手当の内訳は?

残業を前提とした「高年収」は、実質的な時給換算では割に合わないことが多いため、冷静に数字を見極めることが大切です。


  • 残業の有無で年収差が100万円あっても、時給換算では200円未満の差しかないこともある
  • 自由時間をどう使うかによって、年収以上の価値を生み出せる
  • 高年収求人には「残業込み」のケースも多いので、労働時間とセットで判断する必要がある

結論として、薬剤師が働き方を選ぶ際は、「年収」ではなく「時給」という視点を持つことが極めて重要です。

第4章:残業のメリット・デメリットを多角的に分析

薬剤師にとって「残業」は避けがたい現実です。繁忙期の調剤業務、急な処方変更、ドラッグストアでの接客対応など、定時に終わらない要素は数多く存在します。しかし、残業をどう捉えるかによって、キャリアにも生活にも大きな差が生まれます。この章では、残業のメリットとデメリットを多角的に整理し、薬剤師が自分の働き方を選ぶ際の指針を提供します。


残業によるメリット

最も分かりやすいメリットは、残業代による収入増加です。特に「基本給+残業代が1.25倍以上で支給される」状況では、短期的にまとまった資金を得る手段になります。奨学金返済、住宅ローンの繰り上げ返済など、ライフイベントに備えたい時期には有効です。

残業時間の中でこなす業務は、イレギュラー対応や突発的なトラブル処理が多くなりがちです。こうした経験はマニュアル通りの定時業務では得られない「実戦的スキル」となり、キャリアアップや管理職への布石になることがあります。

日本の職場文化では、今なお「遅くまで残っている人=頑張っている人」と評価されがちです。(本当は間違っている流れですが。)薬局長や上司からの信頼が厚くなり、昇進や役職手当の獲得につながるケースもあります。

忙しい時間を一緒に乗り越えることで、同僚との一体感や信頼関係が深まることがあります。これは日々の働きやすさにも影響し、モチベーションの維持につながることもあります。


残業によるデメリット

第3章で示したように、残業が増えれば「時給換算」では割に合わないケースが多くなります。年収が上がっても、1時間あたりの労働価値が下がる、つまり実質的な時給が下がるのは典型的なデメリットです。

長時間労働は心身に負担をかけます。疲労の蓄積により判断力が鈍り、調剤ミスや接客トラブルのリスクが増加します。特に薬剤師は「命に直結する業務」を担うため、過労による集中力低下は致命的な影響を及ぼす可能性があります。

残業が常態化すると、家庭やプライベートの時間が犠牲になります。子育て世代や介護を担う薬剤師にとって、残業は生活の質を大きく下げる要因となります。夫婦関係や子どもとの時間に影響し、長期的には人生の満足度を低下させるリスクも無視できません。

残業時間を「ただの労働」に費やしてしまうと、本来自分に投資できるはずの時間(勉強、副業、資格取得)が奪われます。これによりキャリアの幅が広がらず、数年後に転職市場で「潰しが効かない薬剤師」になる危険性もあります。

慢性的な残業が続けば、不満や疲弊から離職を考える人が増えます。現場でも「人が辞める→残業が増える→さらに辞める」という悪循環が起こりやすく、職場全体にとっても大きなマイナス要因です。


残業には「収入・経験・評価」といったプラス面もあれば、「時給低下・健康リスク・人生の時間損失」といったマイナス面もあります。重要なのは、この天秤を 自分のライフステージや価値観に合わせて調整すること です。

結論として、薬剤師が残業をどう扱うかは「働き方の戦略」の一部であり、単なる我慢ではなく、選択するべきもの だと言えます。

ただし、原則として残業は減らす方向で考えておくことをオススメします。

なぜなら、残業が発生するためには繁忙していなければならず、それは外的要因に影響されるからです。

要は、「自分が残業したくても混んでなければ残業できない」状況が発生しうるという事です。

こちらの記事で、業務効率を上げる方法を解説しています👇

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第6章:残業を減らした働き方がもたらす未来

薬剤師にとって「残業を減らす」という選択は、単に定時で帰ること以上の意味を持ちます。余裕を持った生活は、健康・家族関係・キャリア形成に波及し、長期的には年収以上の価値を生み出す可能性があります。ここでは、残業を減らした先に得られる未来像を描き、薬剤師としてのライフプランを考えてみます。


残業が慢性化すると、睡眠不足や疲労が積み重なり、心身に影響を及ぼします。実際に、医療従事者の中にはうつ症状や過労による体調不良で離職するケースも少なくありません。

一方で、残業を減らし十分な休養を確保すれば、集中力を保ったまま業務に取り組めるため、調剤ミスを防ぎ、安全性の高い医療を提供できます。結果として「長く安定して働ける薬剤師」というキャリア資産を手に入れることができるのです。


また、薬剤師の年齢層の多くは、結婚・子育て・介護といったライフイベントが重なります。残業を減らすことは、単に「早く帰れる」というだけでなく、家族との時間を確保できるという大きな意味を持ちます。

  • 子どもの成長を見守る時間が増える
  • 配偶者とのコミュニケーションが増え、家庭の安定につながる
  • 趣味やリフレッシュの時間を持つことで、翌日の仕事効率も改善

こうしたプライベートの充実は、職場でのパフォーマンスにも好循環を生みます。


残業を減らして得られる自由時間を「キャリア投資」に充てることは、薬剤師としての将来価値を大きく変えます。

  • 資格取得(認定薬剤師、専門薬剤師など)
  • 副業・株式投資
  • 英語やITスキル習得

これらの活動は、短期的には収入を生まなくても、数年後に転職市場で高い評価を受け、年収アップやポジション獲得につながります。つまり「残業を減らして生まれる時間=将来への投資資本」なのです。


残業を減らすスキルを身につけた薬剤師は、働き方の選択肢が広がります。

  • ワークライフバランスを重視した職場を選べる
  • パート・フリーランスとして柔軟に働ける
  • マネジメント職として「残業を減らす仕組みづくり」を評価される

一方で「残業が当たり前」の働き方を続けていると、将来も同じ環境に縛られ、キャリアの幅を狭めてしまいます。


「残業を減らすと収入が減るのでは?」と不安に思う方も多いでしょう。確かに短期的には残業代が減ります。

しかし、

  • 健康を維持し、長く働ける → 生涯収入が安定
  • キャリア投資の時間を得る → 転職や昇進で年収アップ
  • 副業に挑戦できる → 収入源を複線化

といった効果を考えれば、長期的には「残業に頼らない働き方」の方が収入面でも有利になる可能性があります。


薬剤師が残業を減らすことで得られる未来は次の通りです。

  • 健康を守り、長期的に安定して働ける
  • 家族やプライベートの充実
  • キャリア投資の時間を確保し、市場価値を高められる
  • 働き方の選択肢が広がる
  • 短期的収入よりも、生涯収入の安定につながる

結局のところ、残業を減らすことは「お金を失うこと」ではなく、「未来に投資すること」です。薬剤師一人ひとりが、自分の人生設計に基づいて残業との距離感を調整することが、豊かなキャリアと人生につながるのです。

「残業が多くて効率を上げるだけではどうしようもない…。」

「そもそも残業を減らせるようになるまで待ってられない…。」

そう感じる方には転職活動をオススメします。

残業は独りで頑張るだけでは減らすのに限界があります。

そもそも、慢性的な残業が発生している職場は組織としての問題を抱えている可能性が高く、一個人の努力では改善できないかもしれません。

自分の職場がそのような状態になってないか確認する事が大切です。

まず第一歩は転職エージェントに聞いてみること。客観的な意見が重要です。

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