「残業代が出ない」
「有給を取らせてもらえない」
「休日出勤が当たり前」――。
薬剤師として働いていると、労働基準法(労基法)に違反しているのでは?と思う職場に出会うことも少なくありません。
労基法違反は単なる「働きにくさ」ではなく、あなたの健康・キャリア・収入を直接脅かす重大なリスクです。
今回は、なぜ労基法違反の薬局を早めに辞めるべきなのか、その理由を解説したうえで、実際に転職に成功した薬剤師の事例も紹介します。
✅サービス残業が無くなる⇒自分の時給単価があがる
✅薬剤師という仕事に対しての視野が広がる
✅最低限知っておくべき労基法を把握できる⇒騙されにくくなる
👇薬剤師が知っておくべき労基法についてはこちらの記事もチェック!
労基法違反の薬局から転職すべき理由
1. 健康リスクが高すぎる

労基法が定める「時間外労働の上限(過労死ライン)」は、月80時間が目安です。
しかし違反している薬局では、100時間を超える残業が常態化していることもあります。
睡眠不足やストレスが蓄積すれば、うつ病や生活習慣病、最悪の場合は過労死の危険も。
薬剤師は患者の健康を支える立場ですが、自分の健康を犠牲にしては本末転倒です。
かく言う私も実はうつ病になりかけてしまったことがあります…💦
もし今過労で心身を病んでいるのであれば、すぐにでも休職し体を休めて欲しいです。
2. キャリア形成の機会を奪われる

長時間労働や休日出勤が常態化すると、研修・学会・勉強の時間が取れなくなります。
その結果、
- 専門資格が取れない
- 認定薬剤師更新ができない
- キャリアアップのための転職準備が遅れる
といった弊害が出ます。
「今だけ我慢すれば…」と思っても、数年後に周囲との差が広がっていることに気づくケースは少なくありません。
もちろん現場での仕事で多めに負荷をかけることは成長していく上では必要です。
しかしながら、忙殺され過ぎてしまう事は中長期的にみるとデメリットが大きいです。
自分の為に、したたかに行動していきましょう👍
3. 給与面で損をする

労基法違反の典型はサービス残業です。
残業代が正しく支払われないと、年収に換算して100万円単位の損失になることも。
さらに休日出勤手当や深夜割増もカットされがちです。
特に休日出勤手当などの割増賃金に関しては法律上のルールを知らないと搾取され続けます。
同じ労働時間でも、普通の薬局なら年収が大幅に増える可能性がありますので、
今の職場が怪しいと感じる人はまずは自分が騙されていないか確認するところから始めましょう🌟
4. 職場環境の改善は期待できない

「そのうち改善されるだろう」と期待しても、現実はなかなか変わりません。
なぜなら労基法違反が常態化している職場は、
- 人員不足を補充しない
- コスト削減を優先
- 労基署の監査が入らない限り改善しない
といった特徴があるからです。
環境が変わらないなら、自分が環境を変えるしかない=転職が最短ルートです。
そもそも、基本的に職場は自分の影響の輪の外なので、変わることを期待してはいけません。
自分の影響の輪の内側に目を向け、自分が出来る事を今日から始めていきましょう。
5. 将来の転職活動に悪影響が出る

違法環境で働き続けていると、
- 薬歴の質が下がる(良い先輩がいないので教えてくれる人の質も低い)
- 面接で「なぜ転職が遅れたのか」「今まで何をしていたのか」と突っ込まれる
- ブランディング(管理薬剤師候補・専門性)が築けない
などの悪影響が出ます。
若いうちに抜け出すほど、選択肢は広がります。
労基法違反の薬局から転職した成功事例
事例1:サービス残業だらけの調剤薬局 → 年収+100万円の職場へ
30代前半のAさんは、残業代が一切出ない調剤薬局で働いていました。
毎月40時間以上のサービス残業があり、年収換算で80万円以上の損。
転職エージェントを利用し、残業代全額支給・年間休日120日以上の薬局へ移ったところ、
- 実労働時間が減少
- 年収が100万円アップ
- 家族との時間も確保できた
と大きな改善がありました。
事例2:有給が全く取れないドラッグストア → 有休消化率80%の職場へ
20代後半のBさんは、OTC併設ドラッグストア勤務。
有給を申請しても「人がいないから無理」と却下され続けていました。(⇒アウトです)
転職先は、有休取得率80%を公開している大手チェーン薬局。
新しい職場では年5日以上の有給消化は当たり前で、
旅行や資格試験の勉強に時間を使えるようになり、キャリア形成も進みました。
事例3:夜勤手当が不透明な病院薬剤師 → 深夜割増をきちんと支払う病院へ
40代のCさんは病院勤務で、夜勤手当が一律3,000円。
労基法で定められた深夜割増(25%以上)を考えると、実際の額よりかなり少ない計算でした。
転職後は、深夜割増+残業代込みで正しく計算してくれる病院へ。
夜勤はハードでも、手当が適切に支払われることで納得感を持って働けるようになりました。
労基法違反の薬局を見分けるチェックリスト
- 36協定が公開されていない
- 有給取得率が著しく低い
- サービス残業が横行している
- 就業規則を見せてもらえない
- 給与明細に残業代が載っていない
1つでも当てはまれば、違反リスクが高い職場です。
まとめ|我慢するより転職が正解
労基法違反の職場で働き続けることは、健康・収入・キャリアの三重苦を招きます。
一方で、法令遵守の薬局に転職すれば、
- 残業代・手当の正しい支給
- 有休取得の自由
- 学習・家族時間の確保
といった恩恵を受けられます。
「今の職場がおかしい」と感じたら、それは行動すべきサイン。
転職エージェントを活用して、労基法を守る職場へ移ることが、あなたのキャリアを守る最短ルートです。
💡 次のステップ
- 今の給与明細と勤務時間を照らし合わせて確認
- 労基法違反が疑われる場合は労基署 or 転職エージェントに相談
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