調剤併設ドラッグストアで働く薬剤師の皆さん、日々の業務にこんな悩みを抱えていませんか?
- 突発的な業務に追われて優先順位がつけられない
- クレーム対応や在庫管理など、薬剤業務以外の負担が大きい
- 「考えて動ける薬剤師」になりたいが、どうすればいいか分からない
これらの課題を解決するヒントとして、ビジネススキルの一つ「インバスケット思考」が注目されています。
この記事では、インバスケットを調剤併設ドラッグストアの現場に応用し、「即戦力として動ける薬剤師」になるための実践方法を詳しく解説します。
- 第1章:インバスケットとは?薬剤師との関連性を解説
- 第2章:ドラッグストア業務を“インバスケット的”に再構成してみよう
- 第3章:インバスケット的思考を現場で活かすための具体的フレームワークとテンプレート
- 第4章:具体的なインバスケット事例で実践力を鍛える
- 4-5. ケーススタディ04:繁忙時の複数案件処理
- 4-6. 自作シナリオで「判断の筋トレ」を続けよう
- まとめ:第4章のポイント
- 第5章:インバスケット的思考が薬剤師のキャリアとマネジメント力を強化する
- 第6章:インバスケット的思考を現場で定着させる方法
- 第7章:インバスケット的思考とこれからの薬剤師の価値創造
- おわりに:未来の薬剤師に求められる“自走力”
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第1章:インバスケットとは?薬剤師との関連性を解説
1-1. インバスケットとは何か?
インバスケット(In-Basket)とは、もともとは欧米のビジネス研修や採用試験において、管理職候補者の「判断力」や「優先順位のつけ方」「多角的思考力」を測るために開発された手法です。
「あなたの机の上に未処理の案件が多数届いています。それを制限時間内にどう処理するか?」
これがインバスケット演習の基本スタイルです。受講者は限られた時間の中で、メール、メモ、指示書、報告書など“未処理タスク”に目を通し、「どの順番で」「どう対応するか」を瞬時に判断していきます。
つまり、インバスケットは単なる業務処理の訓練ではなく、「限られた情報と時間でベストな選択を導く」ことを目的とするトレーニングなのです。
1-2. インバスケットで養える3つの力
インバスケットでは以下のようなスキルが養われます:
(1)判断力
→ 限られた情報をもとに意思決定を下す力。薬剤師においては、患者対応、医師への疑義照会、薬歴記載、在庫調整など、判断を要する場面が非常に多く存在します。
(2)優先順位付け
→ 「緊急性」と「重要性」を見極めてタスクを並び替える力。すべての業務を全力でこなすのではなく、「今やるべきこと」に集中するための思考が身につきます。
(3)多面的な視点
→ 顧客、上司、部下、外部関係者など、複数のステークホルダーの立場を想定して物事を考える力。薬剤師業務では、患者、医師、スタッフ、店舗マネージャーなどさまざまな立場とのやり取りがあるため、極めて重要です。
1-3. 調剤併設ドラッグストア薬剤師に求められる「意思決定力」
調剤併設ドラッグストアで働く薬剤師は、想像以上に多くの“判断”をしています。
例えば…
- 「処方内容に疑問があるが、処方医に確認すべきか否か?」
- 「クレーム対応中に服薬指導が重なった。どちらを優先するべきか?」
- 「新人薬剤師がミスをした。どうフィードバックし、再発防止に繋げるか?」
こうした場面では、「正解」が必ずしも明確ではありません。そのため、自分の判断の根拠を言語化し、優先順位を明確にする訓練が必要です。
つまり、薬剤師は専門職でありながらも、ビジネスパーソンとしての“意思決定者”でもあるのです。
1-4. なぜインバスケット思考が薬剤師に有効なのか?
インバスケットが調剤併設ドラッグストアの薬剤師にとって有効である理由は、以下の3点に集約されます。
(1)業務の流動性が高い
患者数の波、突発的な来局、店舗イベント、スタッフの急な欠勤など、ドラッグストアの現場では「予測不能な事象」が日常茶飯事。常に変動する状況の中で、臨機応変に動ける判断力が求められます。
(2)薬剤師の役割が拡大している
調剤業務だけではなく、在宅対応・地域連携・OTC販売支援・健康相談窓口など、薬剤師が関与すべき範囲はどんどん広がっています。業務が広がるほど「どこに力を注ぐべきか」の判断が重要になります。
(3)マルチタスク対応が常に求められる
服薬指導の合間に電話応対、OTC接客の途中で調剤室から呼ばれる…。マルチタスクへの耐性と、同時処理を可能にする「脳内の整理力」が必要です。
こうした環境において、インバスケット思考を取り入れることで、「自分の判断の軸」を持つことができるようになります。これは、個人のストレス軽減にも、チーム運営にも、大きな武器になります。
1-5. すでに始まっている!薬局業界でのインバスケット導入事例
最近では以下のように、薬剤師教育にインバスケットを取り入れる動きが広がっています:
- 大手チェーンドラッグストアの管理職研修での導入
→ 店舗責任者候補向けに、インバスケット形式のシミュレーションを用意。「クレーム対応」「スタッフ育成」「行政監査対応」などがテーマ - 大学薬学部でのキャリア教育に採用
→ 6年制課程の中で、現場対応力を磨くためのインバスケット型演習を導入する大学も登場 - 地域薬剤師会の研修での活用
→ 現場を想定した“ミニケース”を複数人で議論し、判断理由の共有・フィードバックを通じて実践知を深める
インバスケットは、「研修だけのスキル」ではありません。現場の即戦力として、確実に役立つスキルであり、さらに教育・育成の場面でもその有用性が評価されています。
まとめ:第1章のポイント
- インバスケットは、判断・優先順位付け・多面的視点を鍛えるトレーニング
- 調剤併設ドラッグストアの薬剤師業務との親和性が非常に高い
- 業務の流動性、役割の多様化、マルチタスク性がある職場だからこそ、有効性が高い
- すでに教育現場・薬局現場に導入されつつある
「自分の判断で動ける薬剤師になりたい」
そう思っていても、今の職場ではなかなかチャンスがない…という人も多いのではないでしょうか。
転職を前提にしなくても、一度キャリアのプロと話してみるだけで、新しい気づきが得られることもあります。

第2章:ドラッグストア業務を“インバスケット的”に再構成してみよう
2-1. ドラッグストア薬剤師の業務は「未処理案件の連続」
調剤併設ドラッグストアで働く薬剤師は、1日の大半を「対応に追われる」状況で過ごします。
調剤、服薬指導、OTC相談、電話応対、在庫確認、クレーム対応、スタッフ育成…これらすべてが“並行的に発生”するのが現実の現場です。
インバスケット的に表現するならば、薬剤師の一日は「大量の未処理案件(=インバスケット)」に次々と対応している状態だと言えます。
この章では、そんな日常業務を「インバスケット的」に捉え直すことで、効率的に優先順位を付け、判断力を強化する方法を具体的に解説していきます。
2-2. よくあるシチュエーションをインバスケット化してみる
以下は、実際のドラッグストア現場でよくある「未処理案件」です。これらを一度に受け取ったと仮定して、あなたならどう処理しますか?
ケース1:薬局オープン直後の混乱
9:00 開局と同時に以下の案件が発生
- 在宅患者の訪問準備(14時出発予定)が終わっていない
- 処方箋受付が5枚同時に届き、1人の患者は高齢かつ待機が困難
- 本社からのFAXで店舗改装に関する緊急アンケート提出依頼(本日15時〆切)
- OTC売場で顧客が市販薬について相談中(パート社員では対応が難しい内容)
- 昨日発注した医薬品の納品内容に数量ミスがあったと業者から連絡あり
あなたはこれらをどう処理するか?
インバスケット思考では、以下の3つの観点から整理していきます:
Step 1:「緊急性」と「重要性」で分類
案件 | 緊急性 | 重要性 | 優先度 |
1. 在宅準備 | 中 | 高 | 中〜高 |
2. 処方箋5枚+高齢者対応 | 高 | 高 | 最優先 |
3. 本社アンケート | 中 | 中 | 中 |
4. OTC相談 | 高 | 中 | 高 |
5. 医薬品納品ミス対応 | 低 | 高 | 中 |
Step 2:「今、自分がやるべきこと」は何か?
- 処方箋対応は薬剤師でなければ不可能 → 最優先で高齢者対応含めて着手
- OTC相談は一時的にパートへ保留依頼し、その後対応
- 在宅準備は空き時間に分担しながら午後までに終わらせる
- アンケートは事務スタッフやパートと分担可能か検討
- 納品ミス対応は急を要しないため、昼以降に回す
Step 3:対応の記録とスタッフへの共有
インバスケット的思考では、「自分がなぜその判断をしたか」を記録することも重要です。
これは自らの判断を客観視し、フィードバックや再現性のある行動に変えるための重要ステップです。
2-3. 判断軸を持つことで「迷い」が激減する
インバスケット思考を日常に取り入れることで、以下のような変化が生まれます。
変化1:「なんとなくの優先判断」がなくなる
→ 感覚ではなく、「事実とロジック」に基づく判断ができるようになります。
変化2:スタッフとの連携がスムーズになる
→ 判断基準を言語化することで、スタッフへの説明もスピーディに。
変化3:トラブル時の“焦り”が減る
→ 「今、何をすべきか」が瞬時に判断できるため、精神的余裕が生まれます。
2-4. 現場での判断を訓練する方法
日々の業務をインバスケット的にトレーニングする方法をいくつか紹介します:
(1)日報を「判断ログ」として記録する
- 何を判断したか
- なぜそう判断したか
- 結果としてどうだったか
これを毎日残すだけで、圧倒的に「考える力」が鍛えられます。
(2)朝礼で「1件だけ」ケースを共有
毎朝、1件だけインバスケット的なシナリオを共有し、皆で意見を出す。
たとえば「新人が調剤ミスを起こしそうだった時、あなたはどう声をかけるか?」など。
思考の筋トレとして、短時間でも効果大です。
(3)管理職は「判断を言語化して見せる」
部下の前で自分の判断を「声に出して説明する」ことも育成につながります。
「なぜその業務を優先したのか」「どういうリスクを想定したのか」などを伝えることで、部下の“思考の地図”を描く助けになります。
2-5. 薬剤師の業務を「案件」として見立て直すメリット
日々の業務をインバスケット的に見立て直すことで、「漠然とした多忙感」が明確なタスクに整理されます。
忙しい=処理すべき“案件”が見えていない状態
→ 可視化し、優先順位をつけ、判断する
→ 結果として、判断力と時間の使い方が劇的に改善される
まとめ:第2章のポイント
- 現場の薬剤師業務は、インバスケット的に見ると「未処理案件の山」
- 優先順位と判断理由を整理することで、冷静な業務遂行が可能になる
- 日報や朝礼、判断ログで日常的に思考を鍛える仕組みが有効
- 「考える習慣」がつくことで、リーダーシップ・タイムマネジメントも向上
インバスケット的思考力を磨いた先に必要なのは、その力を活かせる環境です。
「提案が通る職場」「教育やマネジメントにも関われる場所」――
そんな働き方が気になった方は、一度キャリア相談してみることをおすすめします。

第3章:インバスケット的思考を現場で活かすための具体的フレームワークとテンプレート
3-1. 現場に落とし込むには「仕組み化」が必要
第1章・第2章では、インバスケット思考の基本と、現場業務への再構成について解説してきました。
しかし、ただ“考え方”を知っていても、日々の忙しい業務の中で自然と活かすのは難しいのが実情です。
そこで必要なのが、「インバスケット的思考を自然に実践できる仕組み=フレームワーク化」。
この章では、調剤併設ドラッグストアの薬剤師業務に特化した形で、インバスケット的思考を活かすテンプレートや運用方法を紹介します。
3-2. 判断のフレームワーク:「緊急度 × 重要度」マトリクス
最も基本的かつ強力なツールが、緊急度と重要度で案件を分類する「4象限マトリクス」です。
■マトリクス構造
緊急 | 緊急でない | |
重要 | 【第1象限】今すぐやる | 【第2象限】計画してやる |
重要でない | 【第3象限】委任or短縮 | 【第4象限】手放す/延期 |
■活用例(午前中に発生した案件)
- 患者クレーム対応(緊急・重要)→【第1象限】
- 新人薬剤師の教育計画作成(緊急ではない・重要)→【第2象限】
- 本部からの報告書提出(緊急・重要度は低い)→【第3象限】
- 店舗内イベントのアンケート企画(急がない・重要でない)→【第4象限】
このマトリクスで整理するだけで、「今やるべきこと」「後回しにしてよいこと」が明確になります。
3-3. 判断のテンプレート:「業務記録シート」
インバスケットを現場で“トレース可能”な形にするために、次のようなテンプレートを使うと便利です。
■業務判断記録テンプレート(例)
項目 | 内容(記入例) |
案件名 | 在宅患者A様の処方変更に伴う医師確認 |
発生日時 | 2025年4月23日 9:15 |
緊急度(高・中・低) | 高 |
重要度(高・中・低) | 高 |
対応期限 | 本日14:00 在宅訪問前まで |
自分で対応すべきか? | Yes(薬剤師対応必須) |
対応方針 | 10時までに処方医へ連絡。スタッフには準備を依頼。 |
結果 | 医師了承済み。代替薬入力済み。患者への説明完了。 |
→このように「判断の軌跡」を明文化して記録しておくことで、振り返りにもつながり、チーム内の情報共有にも有効です。
3-4. インバスケット日報のすすめ
忙しい中でも実践しやすく、習慣化しやすいのが「インバスケット日報」です。
■日報テンプレート例
【本日の未処理案件リスト】
・患者B様の副作用相談 → 医師照会対応
・新人スタッフへのクレームフィードバック → 明日朝に実施予定
【対応案件と判断】
・患者C様のOTC相談 → 重要性高・緊急性中 → 即時対応
・販促POP作成 → 重要性中・緊急性低 → 明日に回した
【振り返り】
・判断の優先順位に迷いがあった場面あり(POP vs OTC)
・今後は「患者直接対応>販促」の基準を意識する
このように日々の思考を言語化して蓄積していくことで、「迷いにくい薬剤師」へと成長できます。
3-5. チームで活かす「ミニインバスケットミーティング」
個人で考えるだけでなく、チーム内での判断力を底上げする仕組みも重要です。
おすすめなのは、朝礼や昼礼での「ミニインバスケットミーティング」です。
■運用の例
- 所要時間:5分
- ファシリテーターが1つの事例を提示(例:「服薬指導中に別患者が体調不良を訴えたらどうする?」)
- 各メンバーが自分の判断を一言で共有
- 最後に「なぜそう考えたか?」を解説
→現場特有の判断基準を共有できるため、リーダーとスタッフの“思考のすり合わせ”が可能になります。
3-6. 店舗内マニュアルにも“判断の軸”を入れる
従来のマニュアルは「やり方」を示すものでしたが、インバスケット的思考を活かすなら**「考え方」も含める**べきです。
■従来のマニュアル
- クレームが発生したら、社員または店長に報告
■思考を含めたマニュアル
- クレームが発生したら、影響度と緊急度を即座に判断
→ 店舗全体への影響がある場合 or 医療安全に関わる場合は即上長報告
→ そうでない場合は自分で初期対応し、後ほど共有
このように判断基準を共有する文化が、組織力を高めるカギになります。
まとめ:第3章のポイント
- 店舗マニュアルに“判断軸”を盛り込むことで現場力が向上する
- 思考を行動に落とし込むには「フレームワーク」と「テンプレート」が必須
- 緊急度×重要度のマトリクスで案件整理
- 日報・業務記録で判断を言語化し、思考のトレースを可能にする
- チームで判断基準を共有する「ミニインバスケットミーティング」も効果的
今の職場で“思考する力”を試せない…。
そんなもどかしさを感じたことがある方には、新しいフィールドに踏み出す準備ができているかもしれません。

第4章:具体的なインバスケット事例で実践力を鍛える
4-1. 現場対応力は「机上の判断力」から育つ
第3章までで、インバスケット的な思考法と、それを実務に落とし込むフレームワークをご紹介しました。
しかし、本当の意味で判断力が鍛えられるのは、「仮想の現場」で考える訓練を積んでからです。
この章では、調剤併設ドラッグストアで想定される実際のシチュエーションをベースに、「あなたならどう対応するか?」を考えていただきながら、実践力を高めることを目的とします。
4-2. ケーススタディ01:新人が調剤ミスを起こしそうな場面
【シチュエーション】
11:30。あなたは調剤室で薬歴を記録中。隣の調剤台では、入社2か月目の新人薬剤師が高齢患者の服薬指導前に薬を一包化している。
ふと見ると、新人が1錠しか服用すべきでない薬を、2錠一包化しようとしているのに気づく。すぐに指摘すれば未然に防げるが、同時にOTC売場では別のスタッフが「薬剤師の応援を要請中」。
【あなたの対応は?】
【インバスケット的判断軸】
- 重要性:極めて高い(調剤ミスによる健康被害の可能性)
- 緊急性:高い(直後に服薬指導予定)
【対応例】
- まず、新人の行動を即座に止める(安全確保が最優先)
- 服薬指導の予定を確認し、タイミングに余裕があれば説明・指導を実施
- OTC応援は一時的に遅れることを売場に伝達(安全確保を優先するため)
→このように、「今しかできない判断」と「代替可能な業務」を峻別する力がインバスケット力です。
4-3. ケーススタディ02:本部からの業務命令 vs 店舗の緊急事案
【シチュエーション】
15:00。本部から「新キャンペーンに関する緊急研修資料を18時までに確認・返信してほしい」との依頼がメールで届く。
しかし、同時刻に店舗では以下の事案が発生:
- 高齢患者がOTCでふらつきながら商品を探しており、転倒リスクが高い
- 在宅患者宅への薬届け出し準備が遅れており、17時出発予定
【あなたの対応は?】
【判断軸で整理】
案件 | 緊急度 | 重要度 | 対応方針 |
---|---|---|---|
OTC高齢者の見守り | 高 | 高 | 自ら現場確認へ。最優先対応 |
在宅薬準備 | 中 | 高 | スタッフに分担指示 |
本部資料確認 | 低 | 中 | 17時以降に時間を確保 |
→本部業務も大事だが、「現場の安全」が最も優先されるべき案件。判断を即座に切り分けて行動できるかがポイント。
4-4. ケーススタディ03:スタッフ間の対立と業務効率の低下
【シチュエーション】
午後の閑散時間。スタッフA(ベテランパート)がスタッフB(新人)にきつく注意した後、Bの元気が明らかに落ちている。
その後、Bの業務速度が遅くなり、薬のピッキングミスが頻発。
あなたはこの場を目撃しているが、レジや調剤も立て込んでおり、すぐに面談の時間が取れない。
【あなたの対応は?】
【思考整理】
- スタッフBのモチベーション低下は業務全体の生産性・安全性にも影響
- すぐの面談は不可能でも、「まず観察し、最低限の声かけ」は可能
- レジの合間にBへ「困っていることがないか?」と簡易にヒアリング
【対応のポイント】
- 現場を見て“流す”のではなく、小さな行動で兆候に反応する
- 後ほど「時間を作る」と約束し、心理的安全性を確保
→インバスケット的判断では、“対応できないときにどう誠意を示すか”も重要なスキルです。
4-5. ケーススタディ04:繁忙時の複数案件処理
【シチュエーション】
土曜日の午後。患者が集中して来局中。以下の案件が同時に発生:
- 服薬指導中に別の患者が「早くして」とイライラ
- 近隣医院から新規処方箋がFAXで届き対応を急かされる
- 薬歴入力が1件残っている(記録期限が当日中)
【対応整理】
案件 | 緊急性 | 重要性 | 対応方針 |
---|---|---|---|
1. 服薬指導中の他患者対応 | 高 | 高 | スタッフに一時対応依頼+説明 |
2. 新規処方対応 | 高 | 高 | 服薬終了後、すぐに着手 |
3. 薬歴入力 | 低 | 中 | 業務終了後、時間を確保し記録 |
→「今、自分しかできないこと」と「誰かに依頼できること」の選別がカギ。
4-6. 自作シナリオで「判断の筋トレ」を続けよう
インバスケット的判断力は、「毎日小さなシナリオで思考すること」で自然に鍛えられていきます。
■トレーニングの方法
- 日々起きた出来事を「インバスケット形式」でメモ
- それぞれに対して「自分の判断」と「別の選択肢」を記録
- 上司や同僚と答え合わせ・フィードバックを行う
■おすすめのテーマ例
- クレームが2件重なったとき、どちらを先に処理すべきか?
- 体調不良のスタッフを早退させる?業務継続を優先?
- 薬歴記入が遅れた場合のリカバリ対応は?
まとめ:第4章のポイント
- 実際のシナリオで「優先順位・対応方法」を整理する力を鍛える
- 判断においては「緊急性」と「重要性」のバランスが核心
- 安全確保・心理的安全性・業務全体への影響を常に意識する
- 自作ケースで日々のトレーニングを行うと、判断力は確実に伸びる
「自分の判断で動ける薬剤師になりたい」
そう思っていても、今の職場ではなかなかチャンスがない…という人も多いのではないでしょうか。
転職を前提にしなくても、一度キャリアのプロと話してみるだけで、新しい気づきが得られることもあります。

第5章:インバスケット的思考が薬剤師のキャリアとマネジメント力を強化する
5-1. インバスケットは「現場力」だけでなく「キャリア形成」も支える
これまでの章では、インバスケット思考が日常業務にどう役立つかを掘り下げてきました。
しかし実は、この思考法を身につけることは、単なる「業務効率化」にとどまりません。
インバスケット的な判断力や優先順位付けのスキルは、薬剤師としてのキャリアパス、リーダーシップ、マネジメント力の基盤になるのです。
5-2. 「判断できる薬剤師」は信頼される
現場では日々、以下のような選択の連続です:
- どの業務から着手するべきか
- トラブル対応を誰に割り振るか
- クレームが入った時、どう対処するか
このような場面で「的確な判断ができる薬剤師」は、周囲から自然と信頼を集めます。
■インバスケットが信頼を生む理由
スキル | 現場での評価への影響 |
---|---|
優先順位の整理力 | 「冷静で頼れる」「抜けがない」 |
判断の速さと正確さ | 「仕事が早い」「現場のリーダーとして機能する」 |
言語化力(判断の説明) | 「他スタッフの学びになる」「指導役に向いている」 |
→これらはすべて、マネジメントポジションに必要な基礎能力です。
5-3. リーダーシップとは「正解よりも納得解を出す力」
インバスケット思考が強く求められるのは、薬局長・管理薬剤師・リーダー職といったマネジメントポジションです。
■なぜインバスケット思考が必要か?
マネージャーの仕事には「答えがひとつでない問題」が数多く存在します。
例:
- スタッフ同士の衝突 → どちらの言い分も一理ある
- 売上と人件費の板挟み → 両立が難しい
こうしたケースでは、「完全な正解」よりも「現場が納得し、前に進める解」を導く力が重要になります。
これはまさに、インバスケット的な思考訓練が活きる領域です。
5-4. 昇進・転職における“評価される思考”になる
近年、薬剤師のキャリアパスも多様化しています。
「ずっと調剤」「ずっと現場」ではなく、以下のような動きが増えています:
- 薬局長やブロック長への昇進
- 教育担当、エリア支援担当への異動
- 管理職志望の転職活動
こうした場面で評価されるのが、「ただの知識や経験」だけでなく、判断と行動を言語化し、他人に伝えられる力です。
■転職面接でよく聞かれる質問
- 「過去の職場でトラブルがあったとき、どのように対応しましたか?」
- 「複数業務が重なったとき、どのように優先順位を決めていますか?」
これらは、インバスケットと同様のロジックを問われていると考えてよいでしょう。
5-5. 自身の“思考の棚卸し”がキャリア戦略になる
インバスケット的に考える癖がついてくると、自分の「判断のクセ」「強み」「弱点」が見えてきます。
これは、自分自身のキャリアを見つめ直すきっかけにもなります。
■棚卸し例(ある薬剤師の記録)
日付 | 案件内容 | 判断の評価 | 気づき |
---|---|---|---|
4/10 | スタッフ退勤直前の急な応援要請 | 応じたが、その後自分の記録が遅延 | 無理な応援はリスクと再認識 |
4/15 | クレーム発生時の優先判断 | 服薬中断を防ぐ対応ができた | 判断基準を明文化しておくべき |
4/18 | 本部施策と現場事情の板挟み | 店舗の安全を優先 | 本部への報告スキルを磨く必要あり |
→こうした記録は、そのままキャリアシートや職務経歴書に活用できる材料にもなります。
5-6. 管理薬剤師・エリアマネージャーを目指すなら
実際、インバスケット形式の思考法は、以下のようなポジションを目指す人には必須です:
- 管理薬剤師として、店舗全体の安全・効率を保つ役割
- エリアマネージャーとして、複数店舗を横断的に支援する立場
- 薬局経営者や独立志望者として、ビジネス判断を求められる場面
これらのポジションでは、「医療知識」よりも「経営・マネジメント・判断力」が求められます。
つまり、インバスケット思考を日常的に実践している人材こそが、上位職にふさわしいと評価されるのです。
5-7. 自分をブランディングする「言語化力」も身につく
インバスケット的に物事を考える力は、そのまま自分自身をブランディングする力にもなります。
転職活動時、昇進の推薦時、他職種との連携の場など、あなたの判断力を“言葉で伝える”機会は確実にやってきます。
■例:転職面接での印象的な回答
「患者トラブル対応で重要視しているのは、感情的な同調ではなく“安心できる次のステップ”の提示です。
以前、過誤寸前の対応で患者に不安が出た際も、ただ謝るだけでなく、再発防止策を即日伝えることで信頼を維持できました。」
→このような具体性と構造のある説明ができる人は、確実に印象に残ります。
まとめ:第5章のポイント
- インバスケット思考は、日常業務だけでなくキャリア形成にも直結する
- 判断力と言語化力が「信頼」「リーダーシップ」「転職力」につながる
- キャリアの転換期では「判断の履歴」がそのまま武器になる
- 管理職を目指すなら、思考整理と優先順位付けの訓練は不可欠
インバスケット的思考力を磨いた先に必要なのは、その力を活かせる環境です。
「提案が通る職場」「教育やマネジメントにも関われる場所」――
そんな働き方が気になった方は、一度キャリア相談してみることをおすすめします。

第6章:インバスケット的思考を現場で定着させる方法
6-1. 「知っている」だけでは現場は変わらない
これまでの章で、インバスケット的思考が薬剤師にとっていかに実用的であり、キャリアアップにもつながるかをお伝えしてきました。
しかし、実際の現場では「インバスケットの重要性を理解している」のに、なかなか行動に落とし込めないという悩みが多く聞かれます。
その理由は明白で、
日々の忙しさの中で「思考する余裕がない」という現実と、
判断の経験が蓄積されていないスタッフが多いという構造にあります。
この章では、インバスケット的思考を職場に浸透・定着させるための具体的な方法論を紹介します。
6-2. 「定着」の鍵は“習慣化”にある
新しい考え方やスキルは、毎日の小さな実践の積み重ねによってのみ、現場に根づきます。
それはスポーツでも語学でも同じですが、判断力もまさに“筋トレ”と同じです。
■インバスケット思考の習慣化ステップ
- 気づきをメモする習慣をつける
- 例:「今日、自分はどう優先順位を決めたか?」
- 判断理由を一言で書き出すだけでも効果大
- 5分でできる朝礼トレーニング
- 1日1問、インバスケット的なミニ問題を共有
- 回答の根拠を言語化し、共有することで“脳の準備運動”になる
- 振り返りの場を設ける
- 月1回のスタッフミーティングで「判断の棚卸しタイム」
- 成功した判断、失敗した判断を共有し合う
→これらを定期的に繰り返すことで、職場に「判断を言語化する文化」が根づいていきます。
6-3. チームで取り組むと“定着率”は跳ね上がる
個人だけでなく、店舗全体でインバスケット思考に取り組むと、定着率は劇的に向上します。
なぜなら、チームで判断の考え方を共有すると、互いに補完し合い、学び合う関係が生まれるからです。
■店舗内での取り組み例
- インバスケット月間を設定
- 1か月間、1日1問の「判断問題」を共有掲示板やLINEに投稿
- 回答者の中から「今月のインバスケットMVP」を表彰
- 指導薬剤師が“判断の思考過程”を実況中継
- クレーム対応時などに「なぜ今こう判断するのか」を声に出して伝える
- 後輩は“経験をリアルタイムで学ぶ”ことができる
→こうした仕掛けは、OJTでは得られにくい“思考の技術”を可視化する大きな効果があります。
6-4. 管理職・教育担当者こそインバスケットを武器に
店舗運営や新人教育の観点からも、インバスケットは非常に有効です。
■新人教育における活用例
ステージ | 具体的活用法 |
---|---|
入社1か月 | 「調剤室での優先順位」について毎週1回ロールプレイ |
入社2~3か月 | 「薬歴記載 vs 現場対応」判断シナリオを題材に練習 |
半年後 | 実際の現場事例をインバスケット形式にして共有 |
→“答えがひとつじゃない判断”を経験させることで、新人は飛躍的に伸びます。
■マネージャーの評価手法としても有効
「判断力があるスタッフ」を客観的に評価するのは難しいですが、
インバスケット課題に対する回答を定期的に記録すれば、**判断スキルの成長を“見える化”**できます。
6-5. 小さな工夫で継続できる環境をつくる
思考習慣は、ちょっとした工夫で継続しやすくなります。以下は定着に役立つちょっとしたアイデアです。
■おすすめの継続アイデア
- 「判断ノート」を1冊用意する
- ポケットサイズのノートに、1日1つ判断を書き出すだけ
- 3か月後には“自分だけの判断集”ができる
- LINEグループやSlackで“今日の判断力問題”を配信
- 朝礼で出題されたミニ問題を全員で共有・コメント
- 楽しみながら自然と判断力がつく
- 「今日のグッドジャッジメント賞」を設ける
- 小さな判断でも、そのプロセスを評価して称える文化をつくる
→ポイントは、強制せず、楽しく続けられる仕掛けをつくることです。
6-6. インバスケット思考で“組織全体の質”を高める
インバスケット的な思考が個人だけでなく、組織全体に定着すると、以下のような効果が期待できます。
■店舗全体への波及効果
- 判断に一貫性が生まれ、「誰が対応しても安心」な職場になる
- 現場での情報共有の質が上がる
- トラブル時も「冷静で建設的な議論」が可能になる
- 指導者が育ち、教育の連鎖が生まれる
■最終的には「顧客体験の質」が変わる
判断力がある職場は、患者対応の質も格段に上がります。
患者にとっての満足度、リピート率、信頼度といった目に見えにくい指標も、インバスケット的思考が支えているのです。
まとめ:第6章のポイント
- インバスケット思考の定着には「継続」「習慣化」「チームでの共有」が重要
- 朝礼やミーティングで“考える文化”を育てる
- 教育や人事評価にも活用可能なスキル
- 思考を言語化・共有することが、職場全体の質を底上げする
- 最終的には患者満足度・信頼度にもつながる
今の職場で“思考する力”を試せない…。
そんなもどかしさを感じたことがある方には、新しいフィールドに踏み出す準備ができているかもしれません。

第7章:インバスケット的思考とこれからの薬剤師の価値創造
7-1. インバスケット思考は「薬剤師の未来」に必要不可欠
これまでの章では、インバスケット的思考を現場やキャリア、マネジメントにどう活かすかを解説してきました。
この章では、視点をさらに一歩進めて、「薬剤師という職業の未来」とインバスケット思考の関係性に焦点を当てます。
少子高齢化、医療費削減、薬剤師の飽和問題…。
こうした社会的変化の中で、薬剤師に求められるのは「作業者」ではなく「価値創造者」としての役割です。
そして、その価値を創出する力の土台こそが、インバスケット的な「状況把握力」「優先判断力」「行動決定力」なのです。
7-2. 「薬剤師が足りない」から「薬剤師が余る」時代へ
以前は「薬剤師不足」が叫ばれていた日本ですが、今や状況は一変しつつあります。
薬学部の増加、調剤報酬の減少、オンライン服薬指導の普及などにより、薬剤師の働き方は大きな転換期を迎えています。
■変化の具体例
時代背景 | 薬剤師に求められる役割の変化 |
---|---|
高齢化・慢性疾患の増加 | 地域包括ケアでの継続支援、健康相談対応 |
オンライン服薬指導の解禁 | 対面だけでなく「非対面」での価値提供 |
医療費抑制・セルフメディケーション促進 | OTC支援、予防医療・未病ケアの強化 |
→こうした変化に対応するには、「言われた業務をこなす薬剤師」ではなく、
“自ら課題を見つけ、判断して動ける薬剤師”が不可欠です。
7-3. 「薬の専門家」から「判断の専門家」へ
調剤はAI・自動化で代替される領域も出てきました。
そんな時代に薬剤師が価値を持ち続けるためには、「薬を出す人」ではなく「考えて提案する人」になる必要があります。
■インバスケット的思考が導く価値創造
- 患者一人ひとりに合わせた提案(例:副作用相談、生活習慣改善)
- 医師・看護師・介護職との連携時の判断と橋渡し
- ドラッグストアでの生活者支援(OTC提案や健康イベント)
→これらはすべて、「相手の状況を整理し、何が最善かを判断する」スキルが求められる、
まさにインバスケット的な思考力が活躍する場面です。
7-4. データと判断を結びつける「ヒューマンスキル」
現代の薬剤師には、医療情報や服薬履歴など、扱うデータがどんどん増えています。
しかし、それらをどう読み取り、どう行動につなげるかは、人間の判断に委ねられています。
■インバスケット思考で「データの活かし方」が変わる
- 「この患者は服薬アドヒアランスが低い」→ 原因は?どう声かけする?
- 「このエリアは糖尿病薬の処方が多い」→ 店舗としてどんな対策ができる?
- 「薬歴に同じ文言が繰り返されている」→ 本当に支援になっているか?
→このような“数字を意味ある行動につなげる”ための判断スキルは、
インバスケット的な思考訓練によって磨かれていきます。
7-5. 薬剤師こそ「判断のプロ」として活躍できる時代
インバスケットを使ったビジネス訓練は、もともと企業の管理職育成のための手法でした。
しかし今、それを薬剤師が活用する時代に来ているのです。
■なぜ薬剤師に向いているのか?
薬剤師はすでに以下のような力を持っています:
- 多様な情報(患者、薬、背景)を整理する力
- リスクと安全性を常に考慮する習慣
- 医療者としての倫理観と説明責任
これらはすべて、インバスケットで問われる思考と非常に親和性が高いのです。
7-6. 「個人」から「組織・社会」への視点を持つ
これからの薬剤師は、個々の業務にとどまらず、地域・組織・社会全体に対してどう価値提供できるかが問われます。
■薬剤師が創出できる“新しい価値”の例
- 地域住民向けの健康教室の企画・実行
- 医師との対話を通じたポリファーマシー対策の提案
- 多職種連携カンファレンスでのファシリテーター役割
- SNSやYouTubeを活用したセルフメディケーション支援
→これらもすべて、「状況を読み、最善策を選び、実行する」判断力があってこそ実現します。
つまり、インバスケット的思考を持った薬剤師が、これからの“価値ある薬剤師像”の中心なのです。
7-7. 自分の“判断履歴”が未来の信用になる
最後にもう一度強調したいのは、
日々の判断が、その人の信用・実績・ブランドになっていくということです。
■記録することで価値が積み上がる
- 判断ノートやケーススタディの蓄積 → 面接・人事評価・独立時の武器に
- 判断の考え方をブログやSNSで発信 → 業界内での影響力に
- インバスケット事例の共有 → 後進育成・教育への貢献
→判断を記録し、伝える習慣を持つ薬剤師は、確実に未来を切り拓いていきます。
まとめ:第7章のポイント
- インバスケット思考は、薬剤師が“価値創造者”へ進化するための基盤
- 今後の薬剤師には「考え、判断し、提案する力」が必須
- データと状況をつなぐ力=インバスケット的スキル
- 医療だけでなく地域や社会に対する視点が求められる
- 判断履歴の蓄積が、自分自身の信頼と実績をつくる
おわりに:未来の薬剤師に求められる“自走力”
調剤併設ドラッグストアは、今後ますます「対人業務」や「チーム医療」が求められる場になります。ただ薬を渡すだけでなく、状況を読み取り、判断し、他者と連携する力が必要です。
「インバスケット思考」は、その力を育てるための有力な武器になります。
あなたの判断が、現場を変え、未来を変えるかもしれません。
インバスケット思考を活かして、自分らしいキャリアを切り拓こう
ここまで読んでくださったあなたは、すでに「考えて動ける薬剤師」になるための第一歩を踏み出しています。
そして、今の職場でその力を試せる環境があるなら、それはとても素晴らしいことです。
しかしもし、
- 現場の判断がすべて上司任せで、自分の裁量がない
- 提案しても「前例がない」と却下される
- ルーチン業務に追われ、自分の成長が感じられない
こんな悩みがあるなら、「環境そのものを変えること」も立派な判断の一つです。
■「思考できる薬剤師」が活躍できる職場は、確実にあります
実は今、インバスケット的な視点を持った薬剤師が、
教育担当やマネジメント候補としてドラッグストアや調剤薬局で高く評価される時代になってきています。
キャリアの選択肢を広げたい方には、プロのキャリアアドバイザーと一緒に、自分に合った職場を探すことをおすすめします。
管理職・教育に強い薬剤師転職サイトはこちら
以下の転職サービスは、インバスケット的な思考を活かしたい方に特におすすめです:


今の環境にモヤモヤしているなら、一歩踏み出す価値はきっとあります。
インバスケット的思考を武器に、「選ばれる薬剤師」として、あなたのキャリアをデザインしていきましょう。
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