皆さんこんにちは!
管理薬剤師のぴろしきです😊
Amazon薬局が話題になっていますね。
我々現場で働く薬剤師にとっては脅威となりそうなテーマです。
Amazon薬局について現時点で分かっている特徴をまとめてみましょう。
📦診察から薬の配達までオンラインで完結可能
📦当面はアマゾンが薬局を運営して直接販売するわけではなく、在庫なども持たない
📦電子処方箋の運用が始まる2023年にサービス開始を目指している
📦アメリカでは2020年11月にスタートしている
給料は月額基本給は46万2500円以上。月70時間の時間外労働手当に相当する金額などが含まれている。との事です。(これが高いか低いかは置いといて…笑)
あのネット通販最大手のAmazonが参入ということで、薬剤師としては何も準備をせずに指をくわえて見ているわけにはいかなくなるでしょう。
では、我々は何をしていくべきでしょうか。よく言われているのがリアル店舗の強みを活かす事ですが、リアル店舗の強みとは一体何でしょうか??
少し別の業界の様子を見てみましょう。
例えばアパレル業界👔
こちらの業界は既にネット通販が参入して何年も経過しており、私達の生活に定着してきていると感じます。ゾゾタウンやマルイ、UNIQLO等ネット通販を利用したことが無い人の方が少ないのではないでしょうか。実際、数値的な面を見てもアパレル業界はネット通販>リアル店舗だそうです。
服や靴は体型や着こなし(大きく着たいかタイトに着たいか)によってサイズ感がまるで変わってきますので、圧倒的にリアル店舗で購入した方が良いように感じます。では何故、ここまでネット優位になってきているのでしょうか。
ネットとリアルの大きな違いは、販売員がいるかいないかです。
リアルで服を買ったことがある人はイメージが沸くと思いますが、販売員の方ってゴリゴリ商品を売りつけてこようとしますよね(全員がそうではないとは思いますが…。)。ネットが売り上げを伸ばしてきているのは販売員がウザいからなんです(販売員の方ごめんなさい🙇♂️)。
さらに分析してみましょう。なぜそのような現象が起きるのか。
販売員は「少しでも客単価を上げたい」
顧客は「1円でも安く、本当に自分に似合っているものを買いたい」
両者の間にはこういった意識のギャップが働いています。本来販売員は「顧客に本当に似合っているものをおススメする立場」であるにも関わらず、売り上げを意識するがあまりこういったギャップを生み出してしまっているのです。このギャップが生じるとビジネスは成立しにくいです。
薬局に話を戻しましょう。アパレル販売員のアイデンティティ・強みが顧客に本当に似合っているものをおススメすることにあるのであれば調剤薬局の薬剤師はどうでしょうか?色々あると思いますが、代表的なものであれば下記のようでしょうか。
💊患者さんの顔色等から処方の違和感を感じ取ることが出来る
💊約束処方等の特殊処方に対応出来る
💊患者さんが医師に話し辛い相談にも対応出来る
結局のところ患者さんがリアル店舗に期待するところと調剤薬局薬剤師の強みが重なる部分を徹底的にアピールし、強化していく事がAmazon薬局に対抗していく為に重要なのかなと考えています。
その為には日々の調剤業務・服薬指導等の基本的な業務を懇切丁寧かつスピーディに行い、薬局薬剤師の存在価値を患者さんに感じていただきたいですね。
また、”Amazon薬局に対抗”と書きましたが、ネット通販は圧倒的な利便性という強みを持つことも事実です。ネットとリアルの良さを両輪で活かしつつより良い医療に進化していく事が患者さんにとって最も良い道筋だと思いますが、そうなった場合薬局・薬剤師の在り方に大きな変化が訪れる事は覚悟しておかなければなりません。今のキャリアでは不安な薬剤師さんにはこちらの記事でおすすめの転職サイトを紹介しています。ご興味のある方は是非覗いて行ってみてください。
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