こんにちは、現役薬局長のぴろしきです。
私はこれまで散々転職活動を促す記事を薬剤師向けに書いてきましたが、
実は転職も副業も一切せず、一つの職場で年収700万円を達成しています。
「キャリアアップ=転職」という情報があふれる中、私は昇格と成果だけで評価されるルートを選びました。
それだけ今の会社が合っているのだと思います。
※ただし、転職エージェントを利用した転職”活動”自体は複数回してきています。
この記事では、実際に私が実践してきた以下のことを、すべてリアルにお伝えします:
- 勤務薬剤師→薬局長として昇格し、年収を上げるまでのステップ
- 「数字に見える仕事」に注力した理由とその具体例
- 数字にならない頑張りを最小限に抑える重要性
- 最終的に「年収が上がる職場」にいるかどうかの見極め方
この記事は「転職せずに今の会社で評価されたい」と考えている方にとって、大きなヒントになるはずです。
【結論】年収700万円は、薬局長でも到達できる
まず最初にお伝えしたいのは、
転職や副業をせずとも、薬局長という立場だけで年収700万円に到達することは可能だということです。
ただし、それは「なんとなく薬局長」をやっていて達成できる金額ではありません。
必要なのは、
✅ 数字に見える仕事で成果を出すこと
✅ 評価されやすい“見える行動”に集中すること
この2点に尽きます。
私が実際にやってきたことを、順を追って紹介します。
私が実践した「薬局長で年収700万円に到達するまでのステップ」
🔹STEP1:1〜2年目|まずは“使われる側”で信頼を勝ち取る
- 業務スピードよりも正確さと安定感を優先
- OTC販売や健康相談で売上に貢献
- 報連相を徹底し、上司に「安心して任せられる存在」と思わせる
- (自分の意見と相違があっても、)素直に上のいう事を聞く
▶️ 評価されるポイント:
「安定・誠実・再現性」の3拍子が揃った勤務薬剤師だと認識される
上司に「可愛げのあるやつだ」と思わせる
🔹STEP2:3〜5年目|薬局長候補として“見える動き”を増やす
- 数値(処方枚数・在庫ロス・返品率など)に意識を持ち始める
- 小さな改善案を出し、実行・検証まで担当
- 店舗の新人指導・面接同席・勉強会主導など“外に見える活動”を増やす
▶️ 評価されるポイント:
数字に関心がある/自分で動ける/再現性のある成果が出せる人材と認識される
🔹STEP3:6年目以降|薬局長として“数字を動かす側”になる
- 店舗の収支(売上・人件費・在庫)を毎月分析し、対策実施
- 加算取得率や物販率などKPIを上げる戦略を考え、PDCAを回す
- 店舗の教育体制・トラブル対応・本部連携をマニュアル化
▶️ ここで年収700万円に到達
(管理手当、店舗評価インセンティブ、賞与反映)
なぜ「数字に見える仕事」が最短で評価されるのか?
薬剤師の仕事には「見える成果」と「見えない努力」があります。
どちらも大切ですが、昇給・昇格に直結するのは、圧倒的に“数字に現れる部分”です。
✅ 私が注力した“数字に見える仕事”
分野 | 実践内容 |
---|---|
売上貢献 | OTC販売を仕組み化、サプリ販売推進、薬歴で商品提案導線を作る、医療機関への営業活動 |
コスト管理 | 発注最適化、返品率削減、過剰在庫の分解ロジック構築、残業削減 |
人材育成 | 離職率低下、教育プログラム導入、後輩が薬局長へ昇進 |
目標達成 | 各種加算獲得率上昇 |
❌ 最小限に抑えた“数字に見えない頑張り”
- 長時間残業(→むしろ業務改善で早く帰れる仕組みを作った)
- 情緒的な「がんばってますアピール」
- 裏方的なサポート作業(可視化してなければ評価されない)
- 丁寧すぎる薬歴作成
▶️ ポイント:
「それってどうやって評価されるの?」と自問し、答えられないことは最小限に。
「年収が上がる職場か?」を判断する3つの基準
どれだけ成果を出しても、それが昇給・評価に反映されない会社では意味がありません。
以下の3つに当てはまるか、自分の職場を振り返ってみてください。
① 評価制度が明文化されているか?
- 年次や上司の気分でなく、誰が何をしたら昇格するのか明記されている
- 評価面談が形式的でなく、具体的なフィードバックがもらえるか?
② 店舗評価が給与に反映されているか?
- 売上やKPIの達成が賞与や管理手当に連動しているか?
- 頑張っても給料が横並びなら、長期的な上昇は厳しい
③ キャリアパスが見えるか?
- 薬局長の次のステップが見える(エリアマネージャー、本部職 など)
- 昇格の“頭打ち”がなく、実力主義でポジションが開いている環境か?
【重要】年収を上げたいなら「職場選び」がすべて
ここまで「転職せずに昇格で700万円に到達する方法」を紹介してきましたが、
その前提として、「年収が正当に上がる職場」に所属していることが何より重要です。
いくら努力しても、
- 評価されない
- 給与が上がらない
- 頑張る人ほど損をする
──そんな職場にいては、報われません。
【現実的な選択肢】「今の職場では難しい」と思ったら?
正直に言います。
今の職場にいても年収が上がらないと感じるなら、転職を考えた方がいいです。
特に、
- 自分は成果を出しているのに評価されない
- 同じ業務をしている他社の薬剤師より明らかに給料が低い
- 昇格の枠が詰まっている
こうした状況なら、転職エージェントに一度相談するだけでも視野が広がります。
年収が上がる企業の基準や、今の自分の市場価値もわかります。
私は転職せずにやってきましたが、
今だからこそ断言できます。
「昇格で年収を上げる努力」は、“上がる職場”でこそ報われるのです。
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まとめ|薬剤師が年収を上げるには「正しく評価される場所」で「数字を出す」こと
✅ 薬局長で年収700万円は実現可能
✅ ポイントは「数字で見える成果」に集中すること
✅ 「見えない頑張り」にリソースを割きすぎない
✅ 最後は「職場の評価構造」がすべてを決める
「今の職場で報われたい」
「数字で成果を出しているのに、昇給しない」
そんな方は、一度立ち止まって、
👉「自分の会社は、年収が上がる仕組みになっているか?」
👉「このまま今の職場に10年いて、どうなるか?」
を冷静に考えてみてください。
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