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病院薬剤師の賃上げは2〜3%が最多──この数字が意味する“残酷な現実”

転職・キャリア設計

最近、薬剤師業界で気になるニュースがありました。
日本病院薬剤師会が全国の医療機関の薬剤部門を対象に行った調査によると、病院薬剤師の賃上げを実施した医療機関は約8割に上ることが分かったそうです。

このニュースだけを見ると、「薬剤師の待遇も少しずつ改善しているのではないか」と感じる人もいるかもしれません。
医療業界は長らく人手不足が続いており、薬剤師の待遇改善は以前から議論されてきました。

そうした背景を考えると、賃上げが実施された医療機関が8割を超えているという結果は、ポジティブなニュースのようにも見えます。

しかし、もう少し詳しく数字を見ていくと、このニュースの印象は少し変わってきます。

今回の調査で最も多かった賃上げ率は「2%以上3%未満」でした。
つまり、多くの病院薬剤師の昇給はこの範囲に収まっているということになります。

この数字を見たとき、私はあることを強く感じました。
それは「薬剤師の給与は普通にしているだけでは大きく上がりにくい」という現実です。

この記事では、このニュースをきっかけに、

・病院薬剤師の賃上げの実態
・薬剤師の給与が上がりにくい理由
・年収を伸ばしている薬剤師のキャリア戦略

について、少し深く考えてみたいと思います。

そして最後に、薬剤師が年収を上げるために実際に使っている転職サービスについても紹介します。


「賃上げ2〜3%」を年収で考えるとどうなるか

賃上げ率2〜3%と聞くと、数字だけを見るとそれなりに上がっているように感じるかもしれません。
しかし実際の金額に置き換えてみると、そのインパクトは決して大きいとは言えません。

例えば年収450万円の病院薬剤師が2%昇給した場合、増える年収は約9万円です。
3%昇給でも13万円程度です。

これを月換算すると、月の増加額はおよそ7,000円から1万円前後になります。

もちろん昇給はありがたいものです。
しかし現実問題として、この金額で生活の余裕が大きく変わるかと言われると、多くの人にとっては「そこまで変わらない」というのが正直なところではないでしょうか。

特にここ数年は、食品や光熱費など生活に直結する支出の値上げが続いています。
スーパーで買い物をしていても、「いつの間にか値段が上がっている」と感じる場面は少なくありません。

仮に物価が3%上がっている状況で賃上げが2%だとすると、実質的には収入が増えているとは言いにくい状況になります。
むしろ生活の感覚としては、「給料は上がっているはずなのに余裕がない」という状態になりやすいのです。

つまり今回のニュースは、単純に「薬剤師の給与が上がった」という話ではなく、「給与は上がっているが大きな変化ではない」という現実を示しているとも言えます。


賃上げの方法を見ると分かる“医療業界の事情”

今回の調査では、賃上げの方法についても興味深い結果が出ています。

賃上げの内訳を見ると、最も多かったのは手当での対応でした。
基本給を上げるのではなく、各種手当を増やすことで給与を引き上げているケースが多いということです。

この点には、医療機関側の事情もあります。
基本給を一度上げてしまうと、その後の人件費が長期的に増え続けることになります。
一方で手当の場合は、制度変更によって調整しやすいという側面があります。

つまり、医療機関としては将来の財務リスクを抑えながら賃上げを行っている可能性があるということです。

また、給与改定があったと回答した施設は全体の約半数にとどまっていました。
つまり、賃上げが実施されたとはいえ、すべての施設で大きな待遇改善が起きているわけではないという現実も見えてきます。


薬剤師の給与が上がりにくい本当の理由

薬剤師の給与がなかなか大きく上がらない理由は、個人の努力とはあまり関係がありません。
むしろ、医療業界そのものの仕組みに原因があります。

最も大きな要因は、医療機関の収益が診療報酬によって決まるという点です。
一般企業であれば、商品の価格を上げたり新しいサービスを作ったりすることで売上を増やすことができます。

しかし医療機関の場合、診療報酬は国によって決められています。
そのため、収益を急激に伸ばすことは簡単ではありません。

収益が大きく増えない以上、人件費も急激には増やせません。
この構造が、医療業界全体の給与の伸びを抑えている側面があります。

さらに、病院薬剤師の給与体系には年功序列が残っていることも多く、昇給は基本的に定期昇給に依存します。
このため、同じ職場に長く勤めていても年収の伸びは緩やかになりがちです。

これは決して病院が悪いという話ではありません。
むしろ制度の中でできる範囲で給与を維持しているというのが実情でしょう。


小規模病院ほど人手不足でも改善が難しい

今回の調査では、薬剤師の充足状況についてもデータが出ています。

全体としては、「変化なし」が最も多く、次いで「改善した」という回答が続いていました。
ただし、病院の規模によって状況には違いがあります。

特に500床以上の大規模病院では、人員状況が改善したと回答した割合が比較的高くなっています。
一方で100床未満の小規模病院では、改善したと回答した割合はそれほど多くありませんでした。

この結果から見えてくるのは、病院の規模によって人材確保の難易度が違うという現実です。

大きな病院は知名度や教育体制が整っていることが多く、採用活動もしやすい傾向があります。
それに対して小規模病院は、待遇面やキャリア形成の面で応募者が集まりにくい場合があります。

結果として、人手不足であっても給与を大きく上げられないという難しい状況が続く可能性があります。


同じ薬剤師でも年収に差が生まれる理由

ここまで見てきたように、薬剤師の給与は制度や業界構造の影響を強く受けます。
そのため、同じ職場に長く勤めていても年収が大きく伸びるとは限りません。

しかし一方で、同じ薬剤師でも年収に大きな差があるのも事実です。

年収450万円前後で働く薬剤師もいれば、年収600万円以上を得ている薬剤師もいます。
場合によっては700万円近い年収を得ているケースもあります。

この差を生む最大の要因は、職場選びです。

薬剤師の給与は、個人のスキル以上に勤務先によって大きく変わることがあります。
そのため、キャリアの途中で職場を変えることで年収が大きく変わるケースも珍しくありません。

実際、転職をきっかけに年収が50万円以上上がることはそれほど珍しい話ではありません。
条件によっては100万円以上年収が上がるケースもあります。

これは極端な例ではなく、薬剤師の転職市場では比較的よく見られる現象です。


多くの薬剤師がまずやっていること

とはいえ、いきなり転職を考えるのはハードルが高いと感じる人も多いでしょう。
実際、多くの薬剤師は「転職するかどうか」を決める前に、まず転職市場を調べています。

✅自分の経験でどれくらいの条件の求人があるのか。
✅今の年収は市場と比べて高いのか低いのか。
✅どんな職場が人材を募集しているのか。

こうした情報を知るだけでも、キャリアの考え方が大きく変わることがあります。

薬剤師の場合、一般の求人サイトには掲載されない非公開求人が多く存在します。
そのため、転職エージェントを通さないと見えない求人も少なくありません。

実際には、転職を前提とせずに情報収集のために登録する薬剤師も多くいます。

ここで、現役薬局長×元人事の目線で厳選した転職エージェントを3つ紹介しておきます👇

エージェントによって特色が違いますので、自分に合うエージェントを利用してみて下さい!

おすすめ転職エージェント3選(現役薬局長×元人事が厳選!)

▶ ファルマスタッフ

👉 調剤薬局特化・教育体制の良さで業界トップクラス

  • 大手調剤チェーンとの提携が強い
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  • 職場見学や内部情報の提供が丁寧
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調剤薬局やドラッグストアで安心して働きたい人、環境重視の人に最適

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※企業求人は非対応

\「早く転職したい」「年収を上げたい」薬剤師におすすめ

▶ ファルメイト

👉 派遣・高時給案件に強い“働き方自由度No.1”

  • 派遣薬剤師のサポートが非常に厚い
  • 時給3,000円以上の案件も多数
  • 単発・短期・Wワーク可能
  • ワークライフバランスを調整しやすい

\「今の収入を増やしたい」「週3勤務で働きたい」方に最適


このニュースを見て感じたこと

今回のニュースを読んで、私は改めて感じました。

薬剤師の給与は、今後も劇的に上がる可能性はそれほど高くないかもしれない。
これは悲観的な意見ではなく、医療制度の構造を考えるとある程度自然な流れでもあります。

だからこそ、同じ薬剤師でも年収に大きな差が生まれているのだと思います。

年収450万円で働く薬剤師もいれば、年収700万円近い薬剤師もいる。
その違いを生んでいるのは、資格ではなくキャリアの選択です。

もし今、給料がなかなか上がらないことにモヤモヤしているなら、一度だけでも転職市場を見てみる価値はあります。

実際、多くの薬剤師がまずは「自分の市場価値」を知るところからキャリアを考え始めています。

薬剤師専門の転職サービスは無料で利用できるので、今すぐ転職するつもりがなくても、情報収集として活用してみるのも一つの方法です。

将来のキャリアを考えるきっかけとして、一度求人を見てみるだけでも、新しい視点が見えてくるかもしれません。

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