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男女の賃金格差は大企業ほど広がる──そのニュースが示す「薬剤師のキャリア格差」

転職・キャリア設計

「男女の賃金差は、大企業ほど広がる傾向にある」

そんなニュースを目にしました。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとにした分析で、従業員1000人以上の企業では男性の平均月給が40万円ほど、女性は29万円台。男性を100とすると女性は73.5という数字になったそうです。

一方、10〜99人規模の小企業では、男性が32万円台、女性が25万円台。女性の指数は78.7。つまり、企業規模が小さいほど男女差は小さいという結果です。

理由として挙げられていたのは、勤続年数と昇進機会の違いでした。

大企業では男性の平均勤続年数が15.3年、女性が10.4年。およそ5年の差があります。長く働くほど昇給や役職の差が広がり、結果として賃金差も大きくなる、という構造です。

このニュースを読みながら、正直に言うと「薬剤師の世界も、少し似ているかもしれない」と思いました。

薬剤師はよく「男女差が少ない職業」と言われます。確かにそれは間違いではありません。国家資格で、基本的には同じ職種。給与テーブルも男女で分かれているわけではありません。

それでも、実際の職場を見ていると、少しずつ差が生まれていく場面は確かにあります。

申し遅れました。
ドラッグストアで調剤室の薬局長をしている薬剤師ぴろしきです。

現場で働いていると、同じ薬剤師でも年収や働き方に大きな差が生まれていくのを何度も見てきました。
その差を生むのは、能力というよりも「どんな職場を選び、どんなキャリアを歩むか」という戦略の違いであることがほとんどです。

このブログでは、薬剤師として働く中で感じてきたリアルなキャリアの話や、医療業界のニュースをもとにしたキャリア戦略について発信しています。

今回は「男女の賃金格差は大企業ほど広がる」というニュースをきっかけに、薬剤師の世界でも見えにくい形で存在するキャリア格差について考えてみたいと思います。

薬剤師は「給与の男女差」より「キャリア差」が生まれやすい

薬剤師の場合、給与そのものに男女差があるケースはそれほど多くありません。

同じ会社で、同じ役職なら、基本給が男女で変わることはまずないでしょう。

ただし、キャリアの進み方は違ってくることがあります。

例えば、薬局長やエリアマネージャーといったポジション。

こうした役職は、長く働いている人や広域の異動が可能な人が選ばれやすい傾向があります。

出産や育児などで働き方が変わると、どうしてもそのコースから外れてしまうこともあります。

もちろん、これは誰かが悪いという話ではありません。

家庭を優先するのは当然のことですし、無理に働き方を変える必要もないと思います。

ただ、結果として年収の差は生まれやすくなります。

同じ薬剤師でも、働く場所や役割によって収入はかなり変わります。

例えば、病院薬剤師の場合、年収は400万円台から500万円台が多いでしょう。

調剤薬局になると500万円前後、ドラッグストアになると600万円台に届くケースも珍しくありません。

さらに薬局長やエリアマネージャーなどの役職に就くと、年収は700万円近くまで上がることもあります。

つまり、薬剤師の収入差は男女差というより「どの職場で、どんなキャリアを歩むか」で決まる部分が大きいのです。

同じ会社にいるほど「差」は固定されやすい

ニュースの中で印象に残ったのは、勤続年数の差が賃金格差を広げているという部分でした。

長く同じ会社で働けば、昇給や昇進のチャンスは増えます。

逆に言えば、キャリアの途中で働き方が変わると、その差が積み重なっていくということでもあります。

これは薬剤師の世界でも同じです。

例えば、調剤薬局に就職して、そのまま10年、15年と働く。

これは決して珍しいことではありません。むしろ多くの人がそうしていると思います。

ただ、その間に周囲ではいろいろな変化が起きています。

転職して年収を上げる人もいれば、転職して役職を得る人もいます。

同じ資格を持っていても、キャリアの選択によって収入は大きく変わっていきます。

だからこそ、今は「同じ会社にい続けること」が必ずしも有利とは限らない時代になっています。

薬剤師は転職で年収が変わりやすい職種

薬剤師という資格の面白いところは、転職市場がかなり大きいことです。

他の職種だと、転職すると年収が下がることも珍しくありません。

しかし薬剤師の場合は、転職で年収が上がるケースが多いのが特徴です。

実際、病院から調剤薬局に移って年収が100万円近く上がることもあります。

調剤薬局からドラッグストアに移って200万円近く上がるケースもあります。

もちろんすべての転職が成功するわけではありません。

ただ、薬剤師は国家資格という強みがあるため、比較的選択肢が広いのは確かです。

そしてもう一つ大きいのが、求人の多くが「非公開」だという点です。

好条件の求人は、求人サイトに出る前に転職エージェント経由で紹介されることが多いと言われています。

年収600万円以上の求人や、管理薬剤師のポジションなどは特にその傾向が強いようです。

そのため、転職を本格的に考えていなくても、情報収集としてエージェントに登録しておく人は少なくありません。

実際、登録したからといって必ず転職しなければならないわけではありません。

今の年収が市場でどのくらいなのか、どんな求人があるのかを知るだけでも、キャリアの判断材料になります。

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男女賃金格差のニュースが示していること

今回のニュースは男女問題として語られることが多いですが、もう少し広く見ると「キャリアの差は時間とともに広がる」という話でもあります。

そしてもう一つ感じるのは、会社にすべてを任せる時代ではなくなってきたということです。

薬剤師は国家資格です。職場が変わっても、資格の価値がなくなるわけではありません。

だからこそ、自分のキャリアをどう設計するかが重要になります。

今の職場で満足しているなら、それが一番良いと思います。

ただ、もし少しでも「このままでいいのかな」と思うことがあるなら、一度転職市場を見てみるのも悪くない選択だと思います。

実際に求人を見てみると、「こんな条件の仕事もあるんだ」と驚くこともあります。

キャリアは、会社が決めるものではありません。最終的に決めるのは自分です。

その判断材料を増やす意味でも、一度情報を集めてみるのは決して無駄ではないと思います。

キャリア形成の第一歩は情報を収集することからです👇

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