在宅ができない薬局は医療機関から選ばれなくなる
2026年の調剤報酬改定の話題よりも、このニュースのほうが、これからの薬局の姿をはっきり示しています。
日本調剤は、個人宅向けの在宅支援センターを今後3年で3倍に増やすと明言しました。
これは単なる出店戦略ではありません。
「在宅は外来の合間にやる仕事ではない」という、業界最大手からのメッセージです。
これまで多くの薬局は、外来を回しながら施設在宅や個人在宅も並行してきました。
人手不足のなか、無菌調剤や麻薬管理もなんとか回し、現場の努力で成立させてきたのが実情です。
しかし、この記事で紹介された三鷹南口薬局の事例は、そのやり方が限界に来ていることを物語っています。
三鷹南口薬局が示す「在宅のリアル」
薬剤師は7人。年間処方箋は約6000枚。
利用者の4割はがん患者で、残りは神経難病や医療的ケア児。
無菌調剤室を備え、1人の薬剤師が1日に訪問できるのは多くても5人です。
ここで重要なのは、処方箋枚数ではありません。時間のかかり方です。
在宅は調剤の仕事というよりも、ケアと連携の仕事に近い。
家族との対話、心理的な支援、医師や訪問看護との細かな情報共有、緩和ケアや無菌調剤の準備。
ひとりの患者に向き合う時間は、外来とは比べものになりません。
医療機関側の本音がはっきり語られている
「医療依存度の高い患者を受けられる薬局が少ない」という言葉。これは医師の本音に近いでしょう。
お願いできる薬局がほとんどないという現実です。
その結果、在宅を専門に担える薬局に依頼が集中する。
これは偶然ではなく、構造的な流れです。
外来と在宅を同時に回すことの限界
外来が立て込んでいる時間帯に、麻薬の増量依頼が入り、輸液の準備や無菌調剤が必要になり、家族ケアや他職種との連絡も発生する。
これを同じ人員で回すのは、現場の感覚として無理があります。
日本調剤は、この問題に対してオペレーションを分離するという選択をしました。
在宅を担うための薬局をつくるという発想です。
これは、従来型の薬局モデルとはまったく異なる考え方です。
これから薬局は二極化していく
在宅に本気で取り組める薬局は、医師から選ばれ、患者を紹介され、高度な在宅を担う存在になります。
一方で、従来型の薬局は外来中心のまま、在宅の依頼が減っていく可能性があります。
在宅薬学総合体制加算2が新設されたとはいえ、現場の実感としては決して十分な評価ではありません。だからこそ多くの薬局は踏み込みにくい。
しかし踏み込まなければ、医療機関から選ばれない。
この矛盾が、今後さらに広がっていきます。
在宅専門薬局が“ハブ”になる未来
日本調剤は、在宅専門薬局がハブのような役割を担う可能性や、他社薬局との連携、さらには外部委託の可能性にも言及しています。
これは大阪特区で議論されている調剤業務の外部委託ともつながる話で、「在宅を担う薬局」と「それ以外の薬局」がはっきり分かれていく未来を予感させます。
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薬剤師のキャリアにも直結する変化
この流れで大きな影響を受けるのは、薬局経営だけではありません。
薬剤師一人ひとりのキャリアです。
在宅を主戦場にしてきた薬剤師は、無菌調剤、麻薬や輸液の管理、緩和ケア、医療的ケア児への対応、多職種連携といった経験を積んでいます。
これらは、どの薬局でもすぐに身につくものではありません。
月に数件の在宅を担当するのと、日常的に個人在宅を訪問するのとでは、経験値が大きく違います。
そして医療機関が求めるのは、後者の経験です。
あなたの薬局は、この流れに対応できますか
無菌室はありますか。在宅専任の薬剤師はいますか。緩和や難病、医療的ケア児の対応を日常的に行っていますか。医師から直接依頼が来る関係性はありますか。
もし難しいと感じるなら、その薬局がこの流れに乗ることは簡単ではありません。
それでも、あなたのキャリアは選び直せる
薬局の体制はすぐには変わりませんが、働く環境は選び直すことができます。
今、在宅に本気で取り組んでいる薬局では、薬剤師が圧倒的に不足しています。
できる人が少ないからです。だからこそ、在宅特化の経験はこれから強い武器になります。
数年後、「在宅をやってきました」と言える薬剤師と、「外来中心で在宅も少しやっていました」と言う薬剤師では、評価に大きな差がつきます。
まとめ:日本調剤の動きが示す未来
この動きは、「在宅ができる薬局だけが選ばれる時代」の始まりであり、同時に「在宅ができる薬剤師だけが市場価値を上げていく時代」の始まりでもあります。
まだ間に合います。環境を選べるのは、今のうちです。
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