こんにちは、現役薬局長のぴろしきです。
今日は、少し恥ずかしい話をします。
薬剤師として十余年。いろんな経験をしてきましたが、正直、
「これはやらかしたな」
「今思い返しても悔やまれる」
と思う”しくじり”がいくつかあります。
あの頃の自分に言ってやりたい。
「お前、絶対その道じゃなくていいから!」
この記事では、そんな僕のしくじり体験を赤裸々に綴ります。同じように悩む若手薬剤師や中堅世代の方のヒントになれば幸いです。
【しくじり①】若手の頃、素直に上司の意見を聞けなかった
「俺のほうが現場をわかってる」
「上司は机上の空論ばかりだ」
若い頃の私は、どこかそんなふうに思っていました。
確かに、患者さんと接しているのは自分。でもそれは、あくまで全体の業務の一部。組織で働く以上、上の視点・方針があるのは当然です。
でも、当時の僕はそれを理解しようともせず、意見をぶつけたり、反抗的な態度を取ったり…。自分の「正しさ」を貫くことが、信念だと勘違いしていました。
その結果、評価は上がらず、孤立感だけが募っていきました。
今思い返せば至極当たり前で、自分のやりたいようにしたいなら独立するか昇格してルールを作る側に回るのが筋です。
組織人として安寧を味わいつつ、自分のやりたいようにしたいだなんて道理は通りません。
当然上からはよく思われないでしょう。
素直であることは、盲目的に従うこととは違います。
まず「聞く」ことが、信頼と成長の第一歩だったと今なら分かります。
【しくじり②】ツラさを感じた時に、早期に転職活動をしなかった
ある時期、本当に職場がツラくて仕方ありませんでした。
上司からパワハラにあっていたのです。
店舗の人間関係も業務量も、自分ではどうしようもない状態。それでも「ここで辞めたら逃げだ」と思って、耐え続けてしまいました。
今思えばあれはする必要のない我慢でした。
吐き気や震え涙が出る朝もありましたが、それでも出勤していました。
ついには、「このまま消えてしまえばラクなのかも」と考えるように。
そんな私救ってくれたのは、人事部のある偉い方でした。以前、面談でよく話を聞いてくれたその方が、私の当時の状況を知り、一時的に私を人事部に引き上げてくれたのです。
そこで初めて
「立ち止まってもいい」
「逃げ道を持っていい」
と思えるようになりました。
辛さを感じたら、迷わず一歩外の世界を見るべきです。
転職活動は、逃げじゃない。「自分を守る行動」です。
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【しくじり③】2番手になった時、熱が入りすぎてパワハラ認定された
ある職場で、薬局長を支える副店長的な立場を任されました。
「ここで結果を出さねば」と意気込みすぎた僕は、後輩やスタッフへの指導に熱が入りすぎました。
「これくらいやって当然」
「なんでこんなミスするの?」
無意識にそんな言葉を使っていたと思います。
ある日、人事を通して「あなたの言動がパワハラと感じられている」と告げられました。
正直ショックでした。「教育のつもりだったのに」と。
でも、教育と強制、指導と高圧的な言動はまったく違います。
相手の立場を想像する力がなければ、正しさも凶器になる。
今でもそのときの反省は、管理職としての自分の礎になっています。
【しくじり④】薬局長になって、自分のやり方を押し通しすぎた
晴れて薬局長になった私は、「これからは俺のやり方で行く」と意気込みました。
それまでに積んできた経験を信じ、自分なりのルール・方針・業務設計をどんどん進めていったんです。
でも、気づいたら周りのスタッフは冷めた目をしていました。
「また勝手に決めてるよ」
「相談もなしに…」
意見を聞く姿勢が足りなかったんです。
組織は“俺についてこい”じゃ回らない。
特に薬局のような小規模組織では、一人ひとりの意見や感情が仕事の質に直結します。
「対話」が足りなかった。そのことを、チームの空気が教えてくれました。
【しくじり⑤】マネージャーになったのに、プレイヤー気質のままだった
薬局長という立場に就いても、僕の頭の中は「現場」「目の前の業務」でいっぱいでした。
- 調剤の正確さ
- 患者対応の質
- 服薬指導の丁寧さ
もちろん、これらは薬剤師にとって大事なスキルです。でも、マネージャーにはそれだけじゃ足りません。
- チームの動きの最適化
- 問題発生の予防
- 教育と育成
- 上層部との橋渡し
プレイヤーとマネージャーでは、求められる視点がまったく違う。
それに気づかず、「俺が現場を回してるから大丈夫」と思っていた僕は、次第に業務がパンクしていきました。
自分が全部やらなきゃと思い込むことは、組織の成長を妨げます。
任せる勇気、仕組みで回す工夫。これがマネジメントの本質です。
おわりに:だから、俺みたいになるな
これらのしくじりを経て、僕はようやく少しずつ“人を支える側”の視点を持てるようになりました。
当時の失敗は、今でも消えることはありません。でも、だからこそ今、部下の悩みにも気づけるし、管理職としての成長も目指せています。
もしあなたが今、壁にぶつかっていたら。
- 無理して耐えすぎていないか
- 自分の「正しさ」に固執していないか
- 周囲の声をシャットアウトしていないか
一度立ち止まって、自分自身を見つめてみてください。
最後に:薬剤師も「しくじる」ことがある。でもそれで終わりじゃない。
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ぼくも使って救われた立場だからこそ、心から言えます。
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同じように「しくじり」を経験している人は、あなただけではありません。
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