2025年10月21日、自民党の高市早苗総裁が首相に指名され、新たに自民・日本維新の会による連立政権が発足しました。
注目すべきは、厚生労働相に財務副大臣などを歴任した上野賢一郎衆議院議員が就任したことです。
社会保障分野では、両党の合意事項として「OTC類似薬を含む薬剤自己負担見直し」や「創薬機能強化」など、薬剤師に直結するテーマが多く含まれています。
OTC類似薬の保険見直しが意味する“現場への影響”
上野新厚労相は就任会見で、骨太方針に触れながら「OTC類似薬を含む薬剤自己負担の見直しを社会保障審議会医療保険部会で検討していく」と言及しました。
これは、以前から議論されていた「セルフメディケーション推進」「保険財政の健全化」を背景にした流れです。
具体的には、市販薬で代替可能な軽症疾患に保険を使いにくくする方向性が進む可能性があります。
つまり、調剤報酬や来局患者数に依存している薬局経営は今後ますます厳しくなる一方で、OTC・セルフメディケーション分野に強い薬剤師が評価される時代が来るといえます。
創薬力向上と“薬剤師キャリア”の関係性
上野氏は「ドラッグロス解消」「医薬品産業の国際競争力強化」「創薬力向上」を強調。
つまり、国の方針としては「薬の供給を守る=製薬・創薬を支援する」方向にシフトしていくことになります。
創薬分野や臨床開発、CRO・CRAなどのポジションでは、薬剤師の転職市場が一層活発化するでしょう。
この流れにうまく乗るには、今のうちから“臨床+創薬”をつなぐキャリア形成を意識することが重要です。
2026年度薬価・報酬改定を前に「転職」がキャリア防衛になる理由
上野氏は薬価制度改革について、「保険料負担軽減と創薬イノベーションの両立を目指す」と述べています。
これはつまり、薬価は今後も厳しい下方圧力が続くというサインでもあります。
調剤報酬も同様に、2026年度改定では「効率化・質評価」が中心テーマとなる見込み。
薬剤師一人ひとりの労働環境がさらに変化する中で、「今よりも評価される働き方」にシフトする転職が必要です。
とくに、ドラッグストア・在宅・企業・CROなど、報酬構造に依存しないキャリアを選ぶ薬剤師が増加傾向にあります。
薬剤師が今チェックすべき転職サイト3選
政策が動く“今”こそ、キャリアの方向性を整理するタイミングです。
ここでは、実際に多くの薬剤師が利用している信頼性の高い3つの転職サイトを紹介します。
いずれも厚生労働省認可の転職支援サービスで、登録・相談はすべて無料。
複数登録して「求人の質」や「担当者の対応力」を比較するのがおすすめです。
ファルマスタッフ|面談サポートが丁寧で“初めての転職”に最適
調剤薬局・ドラッグストア・病院など、王道求人が豊富。
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② レバウェル薬剤師|年収アップ転職を狙うならここ
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③ ファゲット薬剤師|ドラッグストア・併設店の転職に強い
「調剤もOTCも好き」という薬剤師に人気の転職サイト。
マツキヨココカラ・ウエルシア・スギ薬局など、大手ドラッグチェーンの求人を網羅しています。
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- 📍 エリア特化型で地方勤務にも強い
制度改定の波が迫る今、“動いた人からキャリアが守られる”時代です。
3サイトをうまく使い分けて、自分に合った働き方を見つけてください。
まとめ:政策転換期こそ「キャリアの再設計」を
OTC負担見直し、創薬力向上、薬価改定──。
これらはすべて薬剤師にとって「時代の転換点」です。
働く場所・役割・スキルを見直す絶好のタイミングといえます。
新厚労相の方針を受けて、今後の薬剤師市場は確実に再編が進みます。
転職は「逃げ」ではなく「防衛」。
制度改定が本格化する前に、あなた自身のキャリアを守る選択を検討してみてください。
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