「今年の手取り、去年より増えましたか?」

まず、あなたに問いかけます。
昨年の手取り額と、今年の手取り額を比較してみてください。
例えば月々の手取りが28万円→28.5万円になったとしても、それは1.8%程度の上昇にすぎません。
しかし、2025年6月のインフレ率(CPI)は前年同月比3.3%。
つまり、仮に手取りが少しだけ増えていたとしても――物価の上昇スピードのほうがはるかに速いのです。
言い換えれば、
「給料が増えているように見えても、実質的には減っている」
これが、いま多くの日本人、特に薬剤師に起きている“見えにくい経済ダメージ”です。
家賃も光熱費も食費も、すべて値上がり中
最近、スーパーで「米」が高いと感じたことはありませんか?
・米:前年比 約100%(2倍)
・魚介類や野菜:平均 6〜9%増
・電気・ガス代:補助金終了の影響で前年比10%以上増加も珍しくありません
このように、日々の生活費がジワジワ上がっていく中、あなたの給料は上がっていますか?
「なんか生活がきつくなった気がする…」という感覚は、間違いなく正しいのです。
薬剤師でも“賃上げの恩恵”は届かない
2025年春闘では、主要企業が5%以上の賃上げを発表しました。
ですがこれは、製造業や大企業が中心で、医療・小売など現場職には届いていません。
あなたの職場ではどうでしょうか?
- 「基本給はそのまま」
- 「手当の増額もなし」
- 「むしろボーナス査定が厳しくなった」
こうした声を、現役の薬剤師さんから頻繁に耳にします。
つまり、物価は上がっているのに給料は据え置き。だから生活が苦しくなる。
それはあなたの努力が足りないからではなく、仕組みの問題なのです。
奨学金を背負っているなら、なおさら早く動くべき

薬剤師の多くが、大学時代に奨学金を借りています。
毎月の返済額が1万〜2万円だとしても、今の手取りではその数万円が重たく感じていませんか?
数年後に子どもができたら? 介護が必要になったら?
生活が回らない未来は、もう始まりつつあります。
「転職しないと給料は増えない」──これが現実
実際問題として、現職での昇給ペースは1〜2%/年が限界です。
その一方で、転職によって年収が50〜100万円上がる例は、ドラッグストア・調剤併設薬局・クリニック門前などを中心に多くあります。
例えば:
- 年収450万円 → 600万円(調剤薬局からドラッグストアへ)
- 管理薬剤師手当のある職場に転職し、+80万円
- 勤務エリアを少し広げただけで+70万円の好条件オファー
何も、あなたに「今すぐ辞めろ」と言っているわけではありません。
ただ、“情報を持たずに今の職場にしがみつく”のは、人生の損失です。
転職活動=情報収集から始めてOK
今すぐ転職しなくても構いません。
でも、今の自分の市場価値を知っておくことは、最低限の「防衛策」です。
おすすめは、薬剤師専用の転職サイトに登録して、
・どんな求人があるのか
・いくらぐらいの年収提示があるのか
・自分の経験にどれだけの評価がつくのか
情報だけでも集めておくこと。
それだけでも、「今の職場にいるリスク」と「出ていくチャンス」の両方が見えてきます。
この記事を読んでいただいている皆さんにだけ、情報収集に最適なエージェントを紹介しておきます。
はっきり言って、このサイトに登録すらしていないのは損です👇
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給与交渉で後悔しないための5つのポイント
転職活動をする中で、「年収」や「手取り額」をどう上げるかは非常に重要なテーマです。
しかし、薬剤師として何度も転職を経験する人は少なく、給与交渉のやり方がわからないまま進めてしまう人も多いのが現実です。
そこで、薬剤師の給与交渉において押さえるべきポイントを以下にまとめました。
① 「現在の給与の詳細」を数値で把握しておく
曖昧にせず、以下をはっきり伝えられるよう準備しましょう:
- 現在の年収・月収・ボーナス額
- 各種手当(残業、住宅、資格など)の内訳
- 手取りと控除のバランス
これが分かっていないと、「今より良い条件かどうか」自分でも判断できません。
② 「最低限希望する年収」と「理想年収」の2本立てで話す
交渉で大切なのは、「落としどころ」と「勝ちパターン」の両方を用意すること。
- 最低希望年収:これを下回るなら転職しないライン
- 理想年収:できれば叶えてほしいライン(+50万〜100万が相場)
※特に奨学金返済・子育て費用がある方は、家計ベースで「いくら必要か?」を試算しておくと説得力が増します。
③ 「勤務地の柔軟性」があると好条件を引き出しやすい
「家から30分以内で探してます」よりも
「通勤1時間圏内で考えてます」の方が、好条件求人を紹介してもらいやすくなります。
特に都市部では「勤務地を1駅広げるだけで+年収50万円」というケースもザラ。
交渉の場では、「勤務可能エリアの柔軟性=武器」になります。
④ 管理薬剤師やエリアマネージャー希望は早めに伝える
出世を狙う、役職手当を得たい、責任のある立場で働きたい――
そう思っているなら、「その意志があること」は早い段階で伝えておくことが重要です。
企業側は 「長く働いてくれる+任せられる人」には高い報酬を出す傾向があります。
逆に、黙っていると“ただのコマ”扱いになるので注意。
⑤ 転職エージェントを活用し、「自分では言いにくいこと」は任せる
「希望年収は600万円です」と自分の口からはっきり言うのは、なかなか勇気が要りますよね。
そんなときこそ、転職エージェントの担当者に言ってもらうのがベストです。
エージェントは企業との信頼関係があり、あなたの代わりに交渉してくれます。
成功例も数多くあり、例えば:
🔸29歳・調剤薬局勤務 → 年収460万 → 転職後540万円(+80万円)
🔸34歳・夜勤あり薬局 → 日勤ドラッグストアで年収580万円に(+100万円)
転職に慣れていない薬剤師こそ、プロの交渉力を借りるべきです。
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あなたの「今の給料」、本当に妥当ですか?
手取りが増えない。生活がキツい。奨学金が減らない。
これらは「あなたの努力不足」ではありません。職場の仕組み、業界の構造、交渉の不足が原因です。
だからこそ、まずは“知る”こと。
そして、“動く”こと。
給与交渉の場を自分の人生のターニングポイントに変えるつもりで、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
いちばん怖いのは「何もせずに数年が過ぎること」
今の日本は「給料<物価」の構図です。
この状態で何年も過ごせば、生活の質は確実に下がっていきます。
- 今の手取り、去年より増えてますか?
- インフレ率(約3.3%)以上に、給料は伸びていますか?
- 数年後も、今の生活レベルを維持できると思いますか?
答えが「NO」なら、いますぐ動きましょう。
情報を集め、選択肢を広げ、あなた自身と家族を守る行動を始めてください。
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