2025年12月3日に開かれた中央社会保険医療協議会(中医協)総会で、医療経済実態調査の最新データが公表されました。
そこから見えてきたのは、「薬局の賃上げはもう限界にきている」という現実です。
診療側・支払側で評価が分かれた今回の議論ですが、薬局で働く薬剤師にとっては、来年・再来年の働き方を左右する非常に重要なテーマとなります。
本記事では、
- なぜ“賃上げが進まない薬局”が増えているのか
- 今後、薬剤師の待遇はどうなるのか
- 個人としてキャリアを守るために何をすべきか
- 具体的にどの転職エージェントを使うと安全か
を分かりやすく解説します。
まず、日本薬剤師会・森昌平委員は総会でこう述べています。
「薬局の損益状況は対前年比で減少傾向。賃上げや物価高の影響が大きく、厳しい経営状態が続いている」
さらに、具体的な数字としては――
- 法人立薬局の損益差額率は5%前後
- ただし対前年比 0.5ポイント減少
- 金額規模では 23%減少 と大幅悪化
- 管理薬剤師・薬剤師の賃上げは 年額14,500円程度と極めて小幅
中医協が示した最新データでは、薬局経営は「前年比悪化」しています。
つまり、
「利益が減っている」「でも賃上げはしないと人材が流出する」
という“板挟み状態”に薬局は立たされています。
一方、支払側は「薬局は黒字」と主張しています。
支払側(健保連)の松本委員は、
「調剤は23年度と概ね同水準の黒字を維持。概ね堅調」
と述べています。
たしかに、診療所前・医療モール内の薬局は利益率が高いというデータがあります。
しかしこれは“ごく一部の好立地薬局”の話。
現場感と乖離していると感じる薬剤師も多いでしょう。
特に厳しいのは「1〜5店舗」の中小薬局です。
森委員はさらに次のように警鐘を鳴らしています。
「保険薬局の約3割が赤字」
「1店舗〜5店舗規模の薬局は経営が極めて脆弱」
「このままではさらなる賃上げも物価高対応も困難」
もしあなたが勤務している薬局が、
- 小規模(1〜5店舗)
- 経営者が高齢
- 地域密着・人手不足
- 新規競合ドラッグストアが出店
などの条件に当てはまる場合、
2026年度以降の待遇悪化リスクはかなり高いと考えられます。
“賃上げの限界”は薬剤師のキャリアにどう影響するのでしょうか?
今回の実調が示したのは明らかです。
✔ 給与は上がりにくい
✔ 物価高だけが進む
✔ 担当業務はむしろ増えている
✔ 改定で薬局に新たな負担が生じる可能性大
つまり、
「頑張っても給与が伸びにくい環境」は今後も続く可能性が高いということ。
すでに各ドラッグストア大手は、
- 調剤併設店の拡大
- 店舗統廃合
- 生産性重視の働き方(AI・DX)
- インセンティブ制度の導入
を加速しています。
逆に、
動きが遅い中小薬局ほど待遇が悪化しやすい構造になっています。
2026年度診療報酬改定は、すでに「厳しめの改定になる」と予想されています。
薬局の利益確保が難しくなるほど、待遇改善はさらに難しくなります。
薬剤師が今やるべきキャリア戦略はただ一つ。
「待遇が良くなる職場へ、早めに移動する準備をしておくこと」
薬剤師の転職市場は、2023〜2025で大きく変化しました。
良い求人(調剤併設ドラッグ・在宅強化店)は“早い者勝ち”。
遅れると条件がガクンと落ちるのが現実です。
「相談だけ」「登録だけ」でも使うべき転職エージェントを元人事の目線で厳選しました。
薬剤師専門エージェントは多数ありますが、
データ・紹介実績・サポート品質を考えると、最終的に選ぶべきは次の3つです。
▶ ファルマスタッフ
👉 調剤薬局特化・教育体制の良さで業界トップクラス
- 大手調剤チェーンとの提携が強い
- 派遣・パートなど働き方の選択肢が多い
- 職場見学や内部情報の提供が丁寧
- 教育体制の良い薬局の紹介に強い
調剤薬局で安心して働きたい人、環境重視の人に最適。
▶ レバウェル薬剤師
👉 年収UP+スピード転職に強い“即戦力型”
- 求人数が多く比較しやすい
- 年収交渉が強く、収入UP実績が豊富
- 対応が早く、最短で内定まで進める
- 大手チェーン〜病院〜企業まで幅広い
「早く転職したい」「年収を上げたい」薬剤師におすすめ。
▶ ファルメイト
👉 派遣・高時給案件に強い“働き方自由度No.1”
- 派遣薬剤師のサポートが非常に厚い
- 時給3,000円以上の案件も多数
- 単発・短期・Wワーク可能
- ワークライフバランスを調整しやすい
「今の収入を増やしたい」「週3勤務で働きたい」方に最適。
今動くべき理由は、2026年度改定前が“最後のチャンス”だからです。
改定直前は、
- 求人がいったん締まる
- 年収交渉が難しくなる
- 新規採用を抑える薬局が出る
というのが毎回の流れ。
今(2025年〜2026年初頭)が最も有利に動ける時期です。
特に、中小薬局に勤務している薬剤師は、
- 年収が横ばい
- 人手不足
- 業務増加
- 休みが取りづらい
といった状況が“この先もっと加速”する可能性があります。
まとめとなりますが、あなたの給与が上がらないのは “あなたの努力不足” が原因ではありません。
今回の中医協の議論が示しているのは、
「薬局経営の構造が、薬剤師の給与を上げられないレベルまで来ている」
という事実です。
だからこそ、行動を早めるべきです。
✔ 今の薬局が本当に2026年以降も安定するのか
✔ 給与は上がるのか
✔ 異動・負担増の可能性はないか
これらを冷静に判断し、
“より条件の良い環境に逃げ道を作っておく”ことがあなたの人生を守ります。
まずは無料相談だけでもOKです。
今日紹介した転職エージェントはどこも“相談だけ”でも歓迎してくれるサービスなので、
今の職場に不安が少しでもある薬剤師ほど、早めの行動が吉です。
▼参考記事はこちら




コメント