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薬剤師の職務経歴書:NG表現5選― 採用担当者に響かない書き方とは? ―

転職・キャリア設計

はじめに

薬剤師が転職活動をするとき、必ず求められるのが「職務経歴書」です。
しかし、多くの薬剤師が、

「何を書けばいいのかわからない…」

「とりあえず業務内容を羅列すればいいのかな…?」

と悩みがち。

実は、職務経歴書には“書いてはいけないNG表現”があります。
今回は、元大手ドラッグストアの人事採用担当であり現役の薬局長である私が、

薬剤師の職務経歴書で避けるべきNG表現5選 を具体例とともに解説します。

\この記事を読むメリット/

✅落ちる職務経歴書の書き方が分かる

⇒つまり、受かる書き方が分かる

✅採用担当者が何を求めているか分かる

✅転職を成功させやすくなる

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NG表現1:業務内容の羅列だけ

よくある失敗例が、やってきた業務を羅列するだけです。

例:

  • 調剤、監査、服薬指導を担当
  • 在庫管理、発注業務を担当

「薬剤師なら誰でもやっている業務」だけ書いても、差別化できません。

厳しい言い方になりますが、経験者採用枠で応募しているならば、

調剤(周辺業務も含む)をやってきたことは採用担当者も分かっています

その中で、

どう動いてきたのか

結果、どうなったのか

を伝えることが大切です。

例えば、

👆「月平均○件の服薬指導を担当し、患者アンケート満足度90%を達成」

👆「小児科門前にて○年勤務。△△という工夫で、患者待ち時間を前年比◇%に削減。」

というように、具体的な数字を含めましょう。

数字が含まれていれば、採用担当者は客観的な判断を下しやすくなります。

また、「この応募者は根拠をもとに自己PRができている」と高評価も得やすくなります。

患者アンケートの取り方についてはこちらの記事でも触れていますので、ぜひ読んでみて下さい👇


NG表現2:抽象的すぎる自己PR

例:

  • コミュニケーション能力に自信があります
  • 患者さんに寄り添った対応を心がけています

このような自己PRは当たり障りのない一方で、誰でも書けて差別化できません。

他の応募者も似たようなことを書いてくるため、記憶に残らないのです。

採用担当者からすると、

「また同じような文言か…」

と流されてしまう要因となります。

また、このような抽象的な表現だと採用担当者が具体的にイメージできません。

どんな行動をしてどんな成果を上げたのか分からないので、即戦力として働く姿が想像できないのです。

仮に熱意は伝わっても、具体性がなく説得力に欠けます。

改善案としては、例えば、

❌「患者さんに寄り添った対応を心がけています」

⭕「高齢患者への服薬指導でイラスト入り説明資料を導入し、理解度を向上。アンケートで説明が『わかりやすい』と回答した患者が90%に達しました。」

といった具合です。

私にはPR出来るような結果なんて出たことないんだけど…

結果が出たことなくても大丈夫!表現次第で充分PRになりますよ!

ここでは分かりやすく結果が数字として伴ったパターンを例に挙げていますが、

結果が出なかったとしても、その過程で何を工夫したかを書けば評価されます。

例えば、
❌ 「服薬指導の満足度向上に取り組んだが成果は出なかった」


⭕ 「服薬指導の満足度向上を目指し、説明資料を改良・アンケートを実施。結果は改善しなかったが、患者理解度に差があると気づき、対象別の資料作成が今後の課題と判明した。」

と言った具合にPRすると、何か行動を起こす中で「課題を発見できる力がある」という印象を与えることが出来ます。

また、部分的な結果を切り出して伝えるという手段も有効です。

例えば、

👆「アンケート全体の満足度は上がらなかったが、『説明がわかりやすかった』という回答は前年比で10%増加」
👆「在宅医療の導入を進めたが、患者数増加には至らなかった。ただし、医師との連携プロセスを構築し、今後拡大できる基盤を整備した」

というように、当初の目標には達しなかったものの細分化して上手くいった部分を提示できると面接官にポジティブな印象を与えることが出来ます。

大切なことは、”結果が伴った事例がないからといって抽象的な表現にしない”こと。

細分化して切り出してみると上手くいった部分が必ずあるはずです。

その部分を具体的に面接官に伝えるのです。

もしこの具体化が難しければ、第3者に相談してみるのが有効です。

なぜなら、あなたが当たり前だと思っている事でも第3者からすると、

「それすごいじゃん!!!」

ということが必ずあるからです。

もしそのような第3者が身近にいないのであれば、転職のプロに相談しましょう。

きっと、あなたのすごい部分を見出してくれるはずです👐

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NG表現3:成果が伝わらない「頑張ったアピール」

これも、自己PRが上手くない人の典型です。

例えば、

  • 業務を効率的にこなすよう努力しました
  • 一生懸命に調剤業務を行いました

などです。

これでは、頑張ったことが採用担当者に伝わりません。

「努力した」ではなく「何を改善したのか」「結果どうなったのか」を伝えることが重要です。

厳しい言い方ですが、「頑張りました」で褒められるのは小学生までです。

社会人は頑張るのは当たり前です。

働いて給料を貰っている以上は、成果が伴わなければなりません。

👆「調剤過誤ゼロを◯年間継続」

👆「発注方法を見直し、廃棄コストを年間◯円削減」

など、成果を客観的に数値化出来ればベスト。

もし数値化できるような結果が無くても、努力した結果どうなったのか(どう考えたのか)、具体的に言えるようにしておきましょう。


NG表現4:長すぎて読みづらい文章

長文は書いている側は気持ちが良くなりがちですが、読んでいる方は話の要点が掴みづらく、何が言いたいのか分かりにくくなります。

そうなると、何がおこるかというと“途中で読まれなくなる”ということです。

例:
「私は薬剤師として日々患者様と向き合い、服薬指導を行う際には患者様の立場に立って説明することを第一に考えております。また疑義照会についても処方医と密に連携し、患者様にとって安全で安心な薬物治療が行えるように努めてまいりました。」

どうでしょうか?かなり読みづらいことが実感いただけたのではないかと思います。

第3者視点で読むと、

「こんなにダラダラした文章書かないよ」

と感じるかもしれません。

しかしながら、いざ自分が書き手になると意外とやってしまうものです。

対策としては、

👆言いたい事(結論)を頭に持ってくること

👆箇条書きで簡潔に整理すること

です。

例えば、
「服薬指導:年間◯件、わかりやすさを重視し満足度90%達成」

と言った具合です。

普段の会話からも、基本的には結論から話すクセをつけておくと苦労しないでしょう。


NG表現5:根拠のない自己評価

自信過剰な方にありがちですが、根拠のない自己評価も採用担当者には響きません。

それどころか、悪印象を与えてしまう可能性があります。

例えば、

  • ミスが少ない薬剤師だと思います
  • 患者さんから信頼されていると感じます

なぜ??

根拠のない自己評価を主張し過ぎると、

「この人はプライドが高そうだな…」

「チームで仕事を進めていくのは苦手そうだな…」

と捉えられてしまいます。

自信を持って自己評価を高くするのは良いことですが、それには相応の根拠が必要です。

例えば、
👆「調剤監査システム導入後、調剤過誤ゼロを◯ヶ月継続」

👆「患者アンケートで信頼度95%を獲得」

など、データや客観的指標を添えることが大切です。


まとめ

薬剤師の職務経歴書でNGなのは、

  1. 業務内容の羅列
  2. 抽象的すぎる表現
  3. 成果が伝わらない「頑張った」だけの記述
  4. 長くて読みづらい文章
  5. 根拠のない自己評価

👉 ポイントは「具体性」「数値化」「客観性」です。

経験者枠採用では、即戦力を求めています。

正しい表現に置き換えることで、採用担当者に「この人なら活躍できそうだ」と思わせる職務経歴書になります。

この記事の内容を読んで、

「1人で職務経歴書書くのは難しそうだな…」

そう感じた方はぜひ転職エージェントに相談してみて下さい。

転職エージェントというと、

「解約しづらそう…」

「連絡が毎日来そう…」

というようにネガティブなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、

現実は全くそんなことはありません。

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